Lookerのアラートについて理解する
はじめに
この記事では Lookerのアラートを学習していく記事です。主な内容としては実践したときのメモを中心に書きます。(忘れやすいことなど)
誤りなどがあれば書き直していく予定です。なお、内容につきましては2023年8月29日時点の調査内容で記載しております。あらかじめご了承ください。
LookerやLookMLについて前提知識をおさらいしたい方につきましてはiret.mediaで解説していますので一度目を通していただけますと幸いです。
アラートとは
Lookerにおけるアラートの前に業界用語的な部分について復習しておきましょう。
業界においてアラートとは簡単に言えば、「決められた数値・状態を超えたらパトランプをグルグルと動かして非常ベルを鳴らす」みたいな話です。
少し冗談に聞こえたかもしれませんが、最も基本に忠実な動作として実際に存在します。
筆者も現場の経験としてそういった体制の現場でインフラを監視しつつ、パトランプが動いたのを見て、障害対応をしたことがあります。
ちなみにアラート発生時の音楽を国民的人気アニメの音楽にしている現場もありました。
今でもその音を聞くとアラートを思い出します。
話は脱線しましたが、アラートというのは今も昔も定義は変わりがありません。
つまりは、「数値や状態をずっと見張ることをせず、機械が状態を監視してそれを知らせる」ということです。
Lookerにおけるアラート
ではLookerにおけるアラートはなんでしょうか。公式ドキュメントでは下記のように定義されています。
アラートを使用すると、データで条件を指定し、その条件を満たした、または超えた場合に指定した頻度で特定の受信者に通知が送信されるようにトリガーできます。
つまりは、「Lookerに接続されているデータソースの状態を監視してユーザーが定めた数値に基づいて何かしらのアクションをトリガーする」ということになります。
アラートを作成するには少なくとも5つの要素が必要です、
- アラートの件名
- 特定の数値
- トリガーのための条件式
- トリガーした後の通知先
- アラートを処理する権限
アラートを設定するために必要なこと
ではもっと具体的に、Lookerでアラートを設定するには何が必要なのか。
まずは結論を述べると下記の5つです。
- カスタムタイトル
- メジャーもしくは表計算された数値
- 数値に対する条件
- 通知先との接続情報
- アラートに対する権限
また、Development Modeではアラートを作成することはできません。
日本語の公式ドキュメントではDevelopment Mode になっている必要
とありますが、実際にはDevelopment Mode ではない状態でアラートを作成できます。
なお、英語ドキュメントではDevelopment Mode ではない状態でアラートを作成できると記載があります。
アラートの種類
アラートの作成方法はわかりました。ではどのようなアラートを作成できるのでしょうか。
Lookerでは3種類のアラートを作成できます。
- 単一値のアラート
- 時系列アラート
- カテゴリアラート
この中で一番イメージしやすいイメージとしては単一値のアラート
です。特定の数値をベースに状態を監視してアラートを発砲します。
他2つのアラートについては説明が難しいため、別の機会に説明したいと思います。
まとめ
- アラート
- 数値や状態をずっと見張ることをせず、機械が状態を監視してそれを知らせる
- Lookerにおけるアラート
- 接続先のデータソースの状態を監視してユーザーが定めた数値に基づいて何かしらのアクションをトリガーする
- アラートを作成するには少なくとも5つの要素が必要
- Development Mode ではない状態でアラートを作成できる
- Lookerのアラート
- 単一値のアラート(今回解説)
- 時系列アラート
- カテゴリアラート