概要
Google Cloud Next Tokyo ’23 に参加してきました。
Google Cloud 主催のセッションに参加し、その内容や感想についてまとめました。
セッション名
Google Cloud が考えるBI ソリューション:自由分析とガバナンスの両立
セッション内容
データ活用の必要性
データ活用の習熟度が企業に与える影響
- 企業をデータの活用を検討中(データデリバレイター)、 活用している(データアダプター)、先進的に活用している(データイノベイター)の3パターンに分類すると、先進的に活用している企業(データイノベイター)は過去12ヶ月で5.32%収益が増加している。
- データ活用の習熟度が高いほど収益の増加率が高い。
- 日本の企業のデータ活用の成熟度は7カ国中(オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、日本、英国、米国)で最下位。
データ活用は組織成長の源泉
- 2021年、先進的なインサイトドリブン企業は、ビギナー企業に比べて少なくとも20%以上の収益向上得られる可能性が8.5倍
- オンラインデータ使用により生産性が8%向上
- グローバルなデータ収益化市場の年平均成長率47.9%
データのライフサイクル
- データのライフサイクルは収集、処理、蓄積、分析、可視化、活用の6つに分かれる。
データのライフサイクルに対応したデータ分析プラットフォーム
Google Cloudではそれぞれのライフサイクルに対してのソリューションを提供している。
- 収集
- pub/sub
- BigQuery Data Transfer Service
- Datastream
- Storage Transfer Service
- 処理
- Dataflow
- Dataproc
- 蓄積
- Cloud Storage
- BigQuery storage
- 分析
- BigQuery analysis engine
- 活用
- Vertex AI
- Sheets
- Looker
- Looker Studio
など
- ソリューションを状況に応じて選択し、組み合わせ活用することで、様々なユースケースに対応することができる。
活用例
自由分析とカバナンスの両立
- 企業が上記のようなツールを使用してデータ活用を行なっていく上で、自由分析とガバナンスの両立が重要になる。
自由分析: ユーザーがデータを自由に分析できること
ガバナンス: データを正しい形で正しくで利用できること
自由分析とカバナンスの両立させるBIツール
- データ分析の習熟度は人によって異なるため、BIツールも用途や習熟度にあったものが求められる。
- 3つのBIツール(Google sheets, Looker, Looker Studio)を提供することで、用途や習熟度に合わせて大容量のデータ分析をガバナンスを保ちながら、自由に分析できるプラットフォームを実現している。
- 組織間でデータを共通化することが可能
まとめ
- データの利活用が企業の収益性向上に非常に重要であり、組織成長の源泉になっている。
- 日本企業は世界的にみると、データ活用の習熟度はまだ低い。
- Google Cloudでは、データのライフサイクルに対応したエンドツーエンドのデータ分析プラットフォームを提供している。
- 個人の成熟度や業務内容に応じたBIツールを使用することで、企業のデータ利活用で課題となる、自由分析とガバナンスの両立を行うことができる。
感想
これまでGoogle Cloudに触れる機会はあまりなかったのですが、今回のイベントを通して様々なGoogle Cloudやそれに関連した技術、そしてそれを活用した実際の事例などを学ぶことができました。
特に今回のセッションでは、データ分析におけるデータ活用の必要性からGoogle CloudのBIツールとその効果まで幅広く学ぶことができました。
さらに、セッション内ではBIツールを使用したデモもあり、実際に活用するイメージを持ちながら参加することができました。
このような貴重な機会を活かして、よりGoogle Cloudの知識と技術を深めていきたいと思います。