こんにちは、Mitsuo です。
タイトルの通り、CloudNative Days が主催するイベント「CloudNative Days Tokyo 2023」のCo-located ハンズオンに参加してきましたので、レポートを書きます。

1. CloudNative Days とは?

コミュニティ、企業、技術者が一堂に会し、クラウドネイティブムーブメントを牽引することを目的としたテックカンファレンスです。
比較的先進的な技術のナレッジであったり、導入事例を知る事が出来ます。
詳細は公式URLを参照ください。

2. Co-located ハンズオンについて

CloudNative Days 2023 におけるイベントの一環として実施される「しっかりと手を動かして試すことが出来るハンズオンイベント」です。昨年実施された「Observability Conference 2022」イベントにて好評であった為、今年も開催されたようです。
どのようなハンズオンが出来たのか詳細はイベントページを参照ください。

私はその中で、CloudNative Days 実行委員が講師を務める「『一日で学ぶクラウドネイティブ技術実践ハンズオン』」と言うものに参加しました。

3. ハンズオン概要

実施日:2023年12月8日
参加方法:オンライン/オフライン (オフラインで参加)
実施概要:Kubernetes や CloudNative 技術に精通したメンバーが、2023年現在でデファクトとなっている新しい技術について一気に学べるように設計したハンズオンです。
下記のような様々なトピックを、手を動かしながら1日で学ぶことができます。

【学べるOSS】
Prometheus
Grafana
Open Telemetry
Cilium
Argo CD
Argo Rollouts
Istio
Hubble

渋谷スクランブルスクエアのワーカーズサイトにある会議スペースに行きました。
写真はエントランスロビーがある17Fからの景色です。とても綺麗。

実行委員の青山さんが会場の雰囲気を撮影してます。
ぬいぐるみが可愛いです。

4. ハンズオンの進め方

ハンズオンの手順がGitHub上に公開されており、それを基に進める形となります。

セットアップが1つと実際のハンズオン10チャプターから構成されており「自分が興味があるものから時間の許す限り手を動かす」と言うモノです。

厳密に言うと、一部チャプターには依存関係があるため、取り組むにもある程度順番通りに進める必要があります。
以下が README に記載されたフロー図なのですが、例えば Grafana だと Prometheus のデータをソースに可視化を行うので、Prometheus のコンテナが起動させておきますし、Prometheus は、Kubernetes クラスター上で起動するので先にクラスターを起動しておく必要があります。

5, ハンズオンの内容

実際にハンズオン中の画面をいくつか紹介してみます。

これは、Argo CDと呼ばれる Kubernetes アプリケーションの監視を行い、変更をトリガーにデプロイする事が出来る GitOps ツールです。ハンズオンではArgo Rolloutsと呼ばれる機能にて、Argo CD の WEB UI でブルーグリーンデプロイメントや、カナリヤリリースを行いました。
Argo Rollouts は、Kubernetes における Deployment の拡張版と言うイメージです。(Deployment におけるデプロイ方式は Recreate と RollingUpdate のみサポートされているため)

次は Grafana のダッシュボード画面です。Prometheus の Exporter で収集したデータソースの可視化を行っています。
Grafana は Elasticsearch で言う所の Kibana 的な立ち位置で理解しています。Prometheus の WebUI でも PromQL クエリと組み合わせてメトリクス情報を見たりする事は出来ますが、Grafana の方が画面がリッチなので基本は Grafana を組み合わせると思ってます。

6. 感想

丸1日を使ってモダンな OSS サービスに触れる事が出来る素晴らしいハンズオンイベントでした。
コンテナや Kubernetes の基礎的な知見が無いと本質的な理解は難しいとは思いますが、
一通りこなせばかなり身になると感じました。

加えて、とにかくボリュームがありました。Mitsuo は10チャプター中5件までしか進めることが出来ずでした。
イベント終了手前で青山さんが参加者にどこまで進んだかを確認されていましたが、私が中間層くらいだったと思います。
中には全て完了する猛者もおり、凄いなとなってました。

また、ハンズオン開始前は、CloudNative Days に対してとても Geek な印象があるので、恥をかいたりしないか内心とてもソワソワしてたのですが、実行委員さんがとても丁寧に回答してくださり安心して進める事が出来ました。
質問が終わった後に「もし分からないことがあれば全然聞いてくださいね」といった配慮であったり、講師の方が判断しにくい内容とかであれば他の実行委員を巻き込んで一緒に教えてくださったり、とても丁寧な印象を受けました。
本当にありがとうございます。

来年また同じようなイベントがあれば是非とも参加させてください。

以上となります。Mitsuo のハンズオンレポートでした。