cloudpackエバンジェリストの 吉田真吾(@yoshidashingo)です。
ちょっとスゴいセッション資料が公開されました。
実際のセッションに参加できなかったのが残念で残念で仕方ないくらいです。
おそらく2014年に私が見たスライドで最も垂涎もののスライドです。
(SPOT301)AWS Innovation at Scale
AWSのVPでエンジニアであるJames Hamilton先生による、AWSの内側のさまざまな数字を紹介したセッションスライドです。
スゴい点
読んでみて、特に初めて聞いた数字などを紹介します。
AWSの成長は加速している
- 一部でAWSの成長が鈍化しているのではという話題が上がっていましたが、すでに100万アクティブユーザーを超え、年度比でS3は132%、EC2は99%使用率が向上しているとのこと
- 年間70億ドル稼ぐエンタープライズ企業のインフラに相当するサーバーを、毎日追加しているとのこと
- 月額コストの57%がサーバー、ネットワーク機器が8%、電力機器や冷却費用が18%、電力が13%、その他が4%とのこと
テクノロジーについて
リージョンの話
- 主要なリージョン間はプライベートなファイバーケーブルで接続されているとのこと
AZの話
- AZとリージョン間やDX顧客やインターネット経由の接続に利用するトランジットセンターのパスは冗長化されているとのこと
- AZ間はメトロエリアのDWDMを用いており、82,864の接続経路を持っているとのこと
- AZ間の通信は多くて2ms、たいてい1ms以内であるとのこと
- AZ間の通信量はピークで25Tbpsくらいとのこと
- 28あるAZのうち、1つのAZは1箇所から最大6箇所のデータセンターで構成されているとのこと
データセンターの話
- 1つのデータセンターには 50,000台 からときには 80,000台を超える サーバーが格納されているとのこと
- 1つのデータセンターで 102Tbps までプロビジョンしている
ラックやサーバー、NICの話
- 仮想化コストを排除 しているとのこと※これはSR-IOV以外にどうやってるか具体的に知りたい
- 一例として 864個のディスク、2350ポンド(約1066kg) のストレージラックの写真が掲載されています
Amazon DynamoDBの話
- 昨年ユーザーからの リクエスト数は3倍 に増えて、 ストレージ利用量は4倍 に増えたとのこと
- 1つのリージョンで2014/10時点で 7兆リクエスト/月 処理しているとのこと
Amazon RDSの話
- この2年間でMulti-AZの比率が 26%から40% に増加している
Amazon Auroraの話
- 非同期で複数データセンターにレプリケーションをするので、2つのデータセンターで同時にデータを喪失するということがないとのこと
- MySQLに比べて5倍の読み込み性能、3倍の書き込み性能とのこと
Amazon Redshiftの話
- すでに 1000を超える顧客 が利用しており、 PBを超える本番運用をしている顧客 も複数いる
サービス提供するために内部で頑張っている点
- 1千万レコード/秒、複数TB/時間、10万以上の対象計測している
- 内部でこの計測にKinesisを使っている?(※この章に書かれているということから)
電力インフラ
- 3つのリージョン(US West,GovCloud,フランクフルト)は100%カーボンニュートラル(二酸化炭素の排出と吸収を同一レベルまで達成している)
- 発電機の写真が掲載されている
他にも興味深い数字がいろいろあるのでみなさん熟読してみるとよいと思います。
元記事はこちらです。
「(SPOT301)AWS Innovation at Scaleのスライドがスゴい」