おはようございます!王子こと廣瀬一海 (@kazumihirose) です。

11/12日 AM9:00からKey Noteがスタートしました!

毎度のことながら新サービスが発表されています。AWSが培ってきた技術や運用で得た知見をエンタープライズに持ちこむ事をかなり意識したサービスばかりでした。

キーノート

様々なアグレッシブな事例が公開されていく中、新サービスの紹介が始まりました。

Amazon Aurora

re:Invent 2014 現地レポート - Amazon RDS for Aurora の発表 (1)

Amazon AuroraはAWSが満を持して提供する事になった5番目のデータベースエンジンです。3年間かけて開発され、堅牢でAZに対するバックアップや耐障害性と高可用性を満たしています。今まで高可用性、耐障害性のDBを運用するにはとても高価だと考えてきたAWSの一つの解答でもあり、おそらくですが既存のRDSを置き換えるものでもあります。

  • 3か所のAZ(availability zone)へ、(おそらく)それぞれ二つの合計6個のレプリカを保持します。
  • 6つのレプリカの内、4つのトランザクションが達成されたタイミングで、リザルトを返却
  • 99.99%の耐障害性を達成
  • フォルトトレラントとリペアはバックグラウンドにて自動で行われる、レストアが不要
  • クラッシュ時のリカバリは分単位で1時間もかからない
  • DB再起動時にも維持されるDBキャッシュ
  • 15個のリードレプリカより、読み取り専用レプリカ(リードレプリカ)をサポート
  • ストレージはSSDによる10GBから64TBまでの自動拡張、ストレージは10GB単位でブロックを分割、分散書き込みを行うそうです。

と、RDSがMulti AZで稼働する際の弱点や今までの運用での問題点をきれいにカバーしたエンタープライズ向けのDBエンジンと言えるでしょう。

気になるお値段

re:Invent 2014 現地レポート - Amazon RDS for Aurora の発表 (2)

これを眺めながら、心の中では「でも、お高いのでしょう?」って思っていたのですが。まるで通販番組を彷彿とさせる料金発表がありました。

  • $0.29/時間のインスタンス課金
  • 使ったDBストレージサイズへの従量課金

MySQL互換

re:Invent 2014 現地レポート - Amazon RDS for Aurora の発表 (3)

数クリックMySQL互換のメンテナンスフリーなマネージドDBをリリースという事です。 今までDBを運用してきた構築コストや運用人件費なども考慮すると、このサービスは驚異的です。

おそらくですが、新しくストレージエンジンを実装したのでしょうか・・・それとも本体を改造したのでしょうか・・・この辺りはかなり気になる所で、本体改造かプラグインとして実装されたのであればですが、MySQLはプラグインも本体もGPLv2でのみ使えるので、これはオープンソースになるのでは?と、期待したい所でもあります。

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