こんにちは。アイレットデザイン事業部のディレクターの平野です。アイレットデザイン事業部ではINSIDE UI/UXと題して、所属メンバーがデザイン・SEO・アクセシビリティ・UI/UXなどそれぞれスペシャリティのある領域に対する知見を幅広く発信しています。

今回のテーマは、「UX検定基礎」です。2022年8月に第1回が開催された資格で、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを実践的かつ体系的に学ぶ、全ビジネスパーソン向けの資格試験です。勉強方法や取り組んだことなどをご紹介します。

目次

  • UX検定基礎とは
  • 受験のきっかけ
  • 勉強方法
  • 感想

UX検定基礎とは

UXインテリジェンス協会が提供している、ビジネスパーソン向けUX関連の資格です。
以下 UXインテリジェンス協会サイト からの引用です。

UX検定基礎とは
UX検定基礎は、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを実践的かつ体系的に学ぶ、全ビジネスパーソン向けの資格試験です。

UXインテリジェンス協会では、デジタル前提の社会で、様々な業務や状況において「ユーザー」に向き合い価値提供を行うスキル・マインドセットを「UXインテリジェンス」と定義しており、一部のスペシャリストだけでなく、すべてのビジネスパーソンに求められるものと考えています。

本資格の取得によって、UXやHCD(人間中心デザイン)の基本的な概念やその実践方法のアウトラインを理解し、自らの業務に活用するための基礎知識を有することを証明できます。

HCD-Net人間中心設計スペシャリストあたりがUXの資格としてはかなり有名かと思いますが、UX検定基礎はジェネラリストレベル相当となっており、AWSの「AWS Certified Cloud Practitioner」、Google Cloud「Cloud Digital Leader」に近い位置づけの印象でした。

ジャンルは違えど、幅広い知識が求められるのがジェネラリストレベルであることはどの資格も変わらず、UXにまつわる登竜門としてはよい範囲の資格だなと感じました。

受験のきっかけ

UXについての理解が一定はあるよというのを定量的に判断できるものが欲しかった、というかなり単純な理由でした。まずはUXの知識があるよという認定を、段階的に取得していく意味でも、UX検定基礎はちょうどよい位置の資格と感じたので受験することにしました。

また、UX検定基礎の中にHCD基礎検定が包含されているらしく、UX検定基礎に合格すればHCD基礎検定も合格と認定というのも地味に素晴らしいポイント。資格の網羅している範囲については、おまとめ頂いている方がいらっしゃるので参考にしていただけたらと思います。

シニアUXデザイナーが「HCD基礎検定」を受験してきました
【UIUXデザイナー目指す人必見】UX検定を受けてみた話

勉強方法

買った本は以下の2冊。

人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)
アフターデジタル2 UXと自由

その他推奨図書や動画による予習などが公式サイトにて紹介されていましたが、もともと買ってあった上記二冊が長期で積読状態だったので、受験をきっかけに読み進めて試験へ。

結果は

はい、初回の挑戦は不合格でした。

  1. 推奨図書がかなり幅広い内容の書籍であること
  2. 出題の傾向がいまいちつかめない

という、根本的な問題を本を読んでいる最中から感じており、読み終えた頃には自分は理解できてるのかどうなのかふわふわした状態での受験となりました。案の定不合格でしたが絶望的な数字でなかったことと、勉強方法が見えたのでここで仕切り直し。

記憶に残っている試験に出た設問を中心に、推薦図書から用語をピックアップ。また、受験結果には問題の配分と自分が弱かったところがわかりやすく記載されているので、そこも意識しつつ読み込むべき部分の強弱をつけることができ、もう一度推奨図書を全部読むのかという絶望から救ってくれました。

覚えるべき用語をスプレッドシートで管理して、説明文章を非表示にして暗記できるまでひたすら周回を繰り返す勉強方法。かなりやる気に左右されるので、まずはシートにまとめるのを早い段階で行い、いったん間をあけて試験直前になってから集中的にやるという方式にしました。試験2週間前あたりから再度勉強を開始していよいよ試験当日。

そして再び試験へ。

なんとなくギリギリ感ただよう点数ですが無事合格。

見比べると出題傾向は前回とかなり近いものがあるので、自分には読み込むべきところに緩急がつけられる勉強法がちょうど良かったのかもしれません。ただやはり相変わらず弱いところも見えた試験結果なので、そこ中心に復習はしようかなと思います。

感想

UXにまつわる用語の改めての認知と、自分の弱い部分を知ることのできるよい機会でした。そしてやはりUXに関する知識が可視化できるのは、モチベーションが上がるとともにもっとちゃんと勉強しなきゃなあという、重い腰が上がった感が個人的には非常にありがたい試験でした。

今回の受験を通して、やっとスタートをした感じですので、引き続き勉強を続けて実務に活かせるレベルまで努力していきたいと思います。