はじめに

2024年6月12日に公開されたブログにて、Google Cloud と Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 間で戦略的クラウドパートナーシップを結んだことが明らかになりました。それにより、今後、Google Cloud 内で Oracle が利用できるようになり、さらに OCI のサービスを Google Cloud のデータセンターへデプロイできる予定であることも明らかになりました。この記事では、Google Cloud のブログやプレスリリースの情報をもとに、発表されたことについて抜粋して見ていきます。

何ができるのか?

プレスリリースの内容と、Oracle on Google Cloud では、以下のことが可能になると記載されています。

Oracle Database@Google Cloud

  • OCI のデータベースサービス全体(Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database Service、MySQL Heatwave、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service、Oracle GoldenGate、Oracle Data Safe を含む)がデプロイ可能
  • 利用コストは OCI と同等

OCI and Google Cross-Cloud Interconnect

  • Google Cloud と OCI を Cross-Cloud Interconnect で接続することで、クラウド間のデータ転送料金が無料
  • 当該機能は東京を含む複数のリージョンで既に利用可能

Oracle on Google Compute Engine (GCE)

利用イメージ

実際にどのように利用できるのかについては、デモ画面としてマーケットプレイス経由での利用映像が公開されています。詳細はこちらの動画をご覧ください。
動画内では記載されていたような、Oracle のデータベースサービスである、Exadata Cloud Service や Oracle Autonomous Database が、Google Cloud の画面からデプロイされている様子がわかります。

デモ画面紹介

マーケットプレイス画面から Oracle Database を選択します。
Google Cloud マケプレ_Oracle

選択後、Google Cloud 内で Oracle Database の画面が立ち上がり、Database サービスが左ペインに表示され、選択可能になります。
OracleDatabase画面

デモ画面では Exadata を設定する手順が紹介されていました。

設定画面
Exadataの設定画面
作成画面
Exadataの作成中画面

作成が完了すると、Google Cloud の他のサービスと同様に、Monitoring 画面で Cloud Monitoring のような表示を閲覧できます。
また、「MANAGE IN OCI」ボタンがあり、OCI の画面からも状態を確認することができそうにみえます。
Oracleのmonitoring画面

まとめ

話題となっていたのでプレスリリース内容から気になる箇所を抜粋してみました。
今まで Google Cloud 上で Oracle を利用するには Bare Metal Solution を利用する必要がありましたが、今回の発表により、今後 Google Cloud 上で GCE 及び、OCI のデータベースサービスが利用可能になるということで驚きました。
Google Cloud のデータベースは現在も、Cloud SQL Enterprise Plus、Spanner、AlloyDB という、選択肢がある中で、また更にデータベースの選択肢が広がり、よりお客様の要望に寄り添えるようになり、提案の幅が広がりました。
現在公開されているのは、上記の情報とデモ画面でしたが、今後、どのように利用できるようになるのか、引き続き注目していきたいと思います。