Oracle CloudWorld Las Vegas 2024

9月9日から12日にラスベガス(アメリカ)で開催されたOracle CloudWorld 2024に参加してきました。

Oracle CloudWorldはお客様や社会全体が直面する課題の解決や、ビジネス変化への対応を支援するテクノロジーの利活用といったテーマを軸に、オラクルが今後向かう方針が示されるイベントです。

海外ITイベントもOracleのイベントにも初参加。イベント、セッションで感じたことをレポートします。

クラウドとデータベース

オンプレ時代からシステムとデータベースは切り離せない存在でした。
データベースは最もスペックの高いサーバが使用され、冗長化され、まさに最強の存在。
それで性能が出せないのであれば、アプリ側の問題、SQLの問題としてチューニングを競う。
データベースの性能を疑うことはなく、性能を使いきることもできず、中でもOracleであれば絶対の安心感。
Oracleデータベースを使用したシステムをいくつも経験してきました。

ところが、クラウドでは状況が変わります。
クラウドになりフロント/WEBサーバは無限のスケールアウトを手に入れました。必要な時に必要なだけスケールアウトして性能をあげ、必要がなくなればスケールインできる。

ただ、データベースはそこまで簡単ではありません。スケールアップ/ダウンで性能は上下できますが、都度計画停止が必要になる。リードレプリカを作ればスケールアウトはできるが、読み取りと書き込みを意識することになる。冗長化を組んでも性能は倍として使えず、フェールオーバーに停止時間を伴う。
性能/負荷テストや、サーバレスアーキテクチャとの相性の悪さなど、データベースの調整に時間とコストをとられるなどなど。。。

結果、私の中でクラウド上のデータベースはネガティブな存在となり、データベースを利用しないで済むシステムを希望するようになってしまいました。

進化したOracle

データベースから離れていた気持ちを覚まさせてくれたセッションを紹介します。

これまでサーバ上の1つのミドルウェアインストールとして使われていましたが、Oracle Exadata Exascaleではサーバを意識する必要はなく、共有プールの中でコンピュートと、ストレージを利用できます。

アーキテクチャとしてストレージ管理の分離と簡素化によって実現しています。

ストレージ管理の詳細についても解説がされています。
利用者側で独自で分散ストレージを組んで利用するのではなく、Oracleが対応サポートしてくれるのは安心ですね!

分離と簡素化により、CPUコア数とストレージ容量を指定する完全に柔軟な従量課金制モデルが実現されました。

無停止のスケールが可能で、冗長化されたOracleデータベース。最強のデータベースの再来です。
オンプレと違い、マネージドサービスな点もさらに強いですね!

まとめ

クラウドでのデータベース利用に消極的になっていた私ですが、Oracle Exadata Exascaleを使えば不安はありません。
一番良いデータベースを使って、一番いいシステムを作る。
オンプレ時代に感じたデータベースへの思いを強く思い出させてくれるイベント、セッションになりました。
どれだけ性能がでるか、アクセス中でもスケールアップの影響はないのか。早くデータベースを使った負荷テストを試してみたくなりますね。
データベースの性能、管理に不安がある方は、進化したOracleを選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。