こんにちは、Global Solutions事業部です。
クラウドインフラにルールを設定しても、誰も守ってくれないと感じたことはありませんか?「ちゃんとルールを守るようにできたらいいのに…」と思ったことがあるかもしれません。AWSを使えば、それに近いものがあります。このブログでは、「Policy as Code(コードによるポリシー管理)」について説明し、特にAWS ConfigというAWSのサービスに焦点を当てます。
Policy as Codeとは?
基本的に、Policy as Codeとは、インフラにおけるルールを明確に定義し、自動化することで、最適で柔軟な方法でガバナンスを実現する技術です。パーティーを開く前にルールを設定し、ホストがずっと注意することなく、全員がそのルールを守るようにするようなものです。
AWS Config
AWS Configは、このブログの主役で、設定されたルールを監視し、違反があれば通知し、必要に応じて是正措置を取る、頼もしい存在です。では、その役割を見ていきましょう。
- 継続的な監視:AWS Configは、眠らないセキュリティガードのように、設定がポリシーに準拠しているかを常に監視しています。
- スナップショットと変更通知: 過去の行動を振り返る「タイムマシン」があったらいいと思ったことはありませんか?AWS Configはリソースの状態を記録し、いつでも過去の設定を確認できる機能を提供します。また、変更があれば通知も届きます。
- 非準拠の是正: 繰り返しの設定ミスや不正な設定に悩んだことはありませんか?AWS Configは非準拠な活動を監視するだけでなく、是正措置も提供します。これにより、作業負担が軽減され、より重要なタスクに集中することができます。
AWS IAM
パーティーに全員を招待する前に、ゲストリストを作る必要がありますよね?IAMはその「入場管理」です。誰が入れるか、そして入場後に何ができるかを設定します。
- ユーザー管理:役割を定義します。AWSの世界では、あるユーザーは読み取り専用のアクセス権を持ち、他のユーザーには管理者権限が与えられるといった具合に、アクセス権を細かく調整できます。
- ポリシーの割り当て:ここで「Policy as Code」が活躍します。ユーザー、ロール、グループにポリシーを割り当てます。これはイベントでリストバンドを配布し、色によって異なるアクセス権を示すようなものです。
AWS CloudFormationによる柔軟で堅牢な管理
すべてをまとめるために、全体の流れをスムーズにする「ステージマネージャー」が必要です。それがAWS CloudFormationです。
- テンプレート作成:オンラインリソースを参考にしながらテンプレートを作成します。
- デプロイと管理:テンプレートが完成したら、テストを行い、その後CloudFormationがリソースの設定やIAMロールのリンクなどを引き継ぎ、ポリシーの実装を確実にします。
Policy as Codeのメリット
- 一貫性:一貫したポリシーの適用により、予期せぬトラブルが発生しにくくなり、自動化により最小限の介入で問題が解決されます。
- 迅速なオンボーディング:AWSの初心者やチームの拡大時にも、Policy as Codeを導入することで、スムーズなオンボーディングが可能になります。まるで新しいメンバーにルールブックを渡すようなものです。ただし、完全に自動化されるわけではなく、ある程度のガイドは必要なので、過度な期待は禁物です。
- 監査の容易さ:AWS Configの履歴データや、AWS CloudTrailでIAMリソースに関連するアクティビティを確認できるため、監査準備が常に整っている状態を維持できます。責任を持って環境を管理していることを証明するための透明性が確保されます。
終わりに
AWSにおける「Policy as Code」は必須ではありませんが、ガバナンスとセキュリティを精密に実行することが重要であれば、欠かせない要素です。デジタル環境の成長には、秩序や規律、そして少しの工夫が必要です。このブログが皆さんの参考になれば幸いです。また次回お会いしましょう。
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