はじめに
Global Solutions事業部の緒方です。
AWS re:Invent 2024に現地で参加してきました。
今回は [AIM237 | What’s new with Amazon Q Business] に参加しましたので内容を紹介します。
AWS re:Invent 2024とは
AWS が主催する年次カンファレンスで、主にクラウドコンピューティングに関する最新情報を発表し、エンジニアに限らず様々なロールの人や様々な業種の企業が集う大規模イベントです。2024年は12月2日から12月6日にかけて、アメリカ・ラスベガスで開催されます。
セッション
セッション概要
企業が急速な技術変化に取り組む中、このセッションに参加して Amazon Q Business の最新製品リリースについて学んでください。このセッションでは、Amazon Q Business の最新の機能と拡張機能について詳しく説明し、企業のコンテンツを活用する Amazon Q Business アプリケーションを導入する方法を示します。これにより、従業員は質問に答え、要約を提供し、コンテンツを生成し、安全にタスクを完了できるようになります。
Zoe Schagrin, Director, AWS
Miguel Sanchez, Analytics Director, Principal Financial Group
セッション内容
Zoeさんの生成 AI の用途が紹介されていました。
Amazon Q Businessは、生成 AI を活用したエンタープライズ向けのアシスタントです。
Bayer は Amazon Q Business を活用して、組織内にあった散らばって整理されていないドキュメントの問題を解決したと紹介がありました。これにより、オンボーディング時間を70%短縮し、生産性を30%向上させたそうです。生産性の30%増は驚異的な数字ですよね。組織の情報が散らばっている状況の影響が大きいことがわかりますね。
Smartsheet では分散していた情報を一元化したことで生産性向上を成功させたと報告がされていました。どこの組織も情報が点在していることで、探すことに時間がかかっているようですね。Slack などで問い合わせチャンネルを探したり、チャンネル間違いのための応答など、積み重ねてみたら結構時間がかかっていますよね。
Deriv でも、散らばっていたデータやドキュメントを一元管理できるようにしたそうです。これによってマーケティングキャンペーンの作成時間を45%短縮したそうです。
Amazon Q Business は、ビジネスアプリケーションと統合され、従業員にコンテキスト情報(背景とか)を提供し、生産性を向上させることができます。
情報が分散しドキュメントが古くなっている課題に直面していること、新しい従業員のオンボーディングやセキュリティリスクの管理も大きな問題だそうです。そしてこれらの課題が生産性やビジネスの俊敏性に大きな影響を与えるそうです。
Amazon Q business を選ぶ理由は、生産性の向上が大きな要因のようですね。
Principal Financial Groupは、Amazom Q Business を導入し、ナレッジベースの整理を進め、タスクごとに平均20~30時間を節約できるようになったそうです。組織に眠っている情報を整理するだけでも、それほどの時間をセーブできるのは驚きですね。私も宝の持ち腐れにならないように、情報の整理をしっかりしようと思いました。
Principal Financial Groupは、Amazon Q Business の採用を全社に拡大し、生産性向上を目指していくそうです。一部の部門で検証して成果が出たので全社展開ということですね。いい成功事例だと思いました。
Amazon Q Business は多様なユースケースに有用です、とのことです。
さいごに
Amazon Q Business の導入事例と導入効果からどれほどインパクトを与えるのか、ということを痛感しました。今後、様々な場面でAmazon Q Businessが使用できないか検討していきたいと思います。
2024年12月19日(木)18時より、「AWS re:Invent 2024」のポイントを解説する「AWS re:Invent 2024 re:Cap presented by iret」を開催します。 |