はじめに
先日、こんなことがありました…
受けることになった試験がDatadog Fundamentals(日本語)です。
結果は…
合格することができました!!(ギリギリセーフ
試験に合格したことですし、今後も自己研鑽を怠らないためにも、(合格のご褒美に)
Datadogが開催したハンズオン形式ワークショップセミナーに参加してきました。
そこでDatadogの機能の一つ「Real User Monitoring(RUM)」とそれに関連する機能の紹介があったので、
その内容を本ブログで解説していきます。
RUM(Real User Monitoring)とは
実際のユーザーの動作を収集し、パフォーマンスの分析や効率的なトラブルシューティングを支援する機能。
これにより、ユーザー活動の可視化が実現できます。
RUMの主な機能
- パフォーマンスの分析
ページのロード時間やUIの遅延をリアルタイムで検知・分析
- 効率的なトラブルシューティング
フロントエンドのエラーの原因を特定
- ユーザー活動の可視化
分析および設計の最適化のためのウェブ閲覧体験の再生
ヒートマップについて
様々な機能を紹介いただきましたが、ヒートマップについて少し深く紹介していただいたので、まずはヒートマップについて紹介して行きます。
公式ドキュメント:https://docs.datadoghq.com/ja/product_analytics/heatmaps/
・ヒートマップウィジェット
Datadogのダッシュボードでは、ヒートマップウィジェットを使用して、OpenTelemetryのヒストグラムやディストリビューションメトリクスを視覚化できます。
これにより、ユーザーの動作パターンを可視化し、意味のあるインサイトを検出します。
・ヒートマップの種類
DatadogのReal User Monitoring(RUM)では、以下の3種類のヒートマップを提供しています。
1.クリックマップ
ユーザーのクリック操作を視覚化し、ページ上でのユーザーエンゲージメントを理解するのに役立ちます。
2.トップエレメント
特定のページで最も操作された上位10個の要素をランキング形式で表示します。
3.スクロールマップ
ユーザーがページのどの部分までスクロールしているかを示し、コンテンツの閲覧状況を把握できます。
・ヒートマップの活用方法
ヒートマップを活用することで、以下のようなメリットがあります。
1.ユーザー行動の可視化
ユーザーがどの部分をクリックし、どの程度スクロールしているかを視覚的に把握できます。
2.UI/UXの改善
ユーザーの操作傾向を分析し、インターフェースの最適化やコンテンツ配置の改善に役立てられます。
3.問題箇所の特定
ユーザーが意図しない操作を行っている箇所や、操作が集中している部分を特定し、改善策を講じることができます。
・ヒートマップの設定方法
Datadogでヒートマップを利用するには、以下の手順を実施します。
1.SDKのバージョン確認
クリックマップを利用するかスクロールマップを利用するかによって必要なSDKバージョンが異なるので注意する必要があります。
2.セッションリプレイの有効化
セッションリプレイ機能を有効にします。
3.ユーザーインタラクションのトラッキング
SDKの初期化時に < trackUserInteractions: true > を設定します。
その他紹介された機能
その他にも紹介された機能があったのですが、詳しく記載すると長くなるので簡潔にまとめさせていただきます。
(機会があれば他の機能についても深掘りして行きたいですが…汗)
・ダッシュボード
データを一覧にし、ユーザー活動やパフォーマンスを可視化します。
・RUM Explorer
ユーザー活動の詳細を検索し、相関関係を詳細に解析できます。
公式ドキュメント:https://docs.datadoghq.com/ja/real_user_monitoring/explorer/
・エラートラッキング
問題が発生した場所を特定し、問題解決までの時間を短縮します。
公式ドキュメント:https://docs.datadoghq.com/ja/tracing/error_tracking/
・ファネル分析
ユーザーの流れを分析し、要人求ポイントを推定することが可能です。
公式ドキュメント:https://docs.datadoghq.com/ja/product_analytics/journeys/funnel_analysis/
・RUM Auto-Instrumentation
自動でRUMの配置を実施し、簡単に利用を開始できます。
結論
DatadogのRUMは、現代のアプリケーション監視を高度化するための強力なツールです。
これ以外にも監視ツールの様々な機能を活用することで、効率的な問題解決とユーザー体験の向上が期待できます。
普段はNewRelicに触れる機会が多かったのですが、監視ツールの深いところまで触れることで、顧客へ提供できるサービスレベル向上につながるのでは無いかとしみじみと感じる、いい機会となりました。
試験も合格したことですし、Datadogの知見もどんどん吸収していきます。
最後に
当社では Datadog以外にもNew Relic を活用した「AWS 運用・保守サービス」、「New Relic One 導入支援サービス」、「New Relic One 請求代行サービス」を提供しております。
お客様のご要望に合わせた最適なサービスを提供し、監視運用に関する課題解決をサポートいたします。
詳細については、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。