イベントについて
2024年 12月 19日に、虎ノ門の KDDI Digital Gate で AWS re:Invent 2024 re:Cap presented by iret を開催しました。
本イベントは、2023 年に引き続き、2回目の実施になります。
このイベントでは、AWS パートナーソリューションアーキテクトの尾崎さまをはじめとして、KDDIアジャイル開発センター株式会社から大坪さま、平井さま、 御田さま (みのるん) を招待し、アイレット株式会社 (以下、アイレット) からも現地参加している多くの登壇者による re:Cap イベントとして開催しています。
多くのお客様にご参加いただきまして、成功裏に終了しましたのでイベントレポートとしてまとめます。
セッションの紹介
各登壇者の登壇内容を簡単に紹介いたします。
Keynote からキャッチアップ! AWS re:Invent 2024
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 尾崎 周也 さまのセッションとなります。
尾崎さまからは全体的なお話として re:Invent の概略紹介や、Keynote の紹介をいただきました。
Keynote のキャッチアップとして、各 Keynote の要旨を簡潔に紹介いただき、AWS の今後のビジョンを参加者の方にお伝えできたのではないかと考えます。
また、Keynote からアップデートのピックアップとして、『Amazon Aurora DSQL』の魅力を紹介いただき、プレビューリリースされたサービスの強みなどを紹介いただきました。
Amazon Aurora DSQL は Active-Active の可用性を備え、PostgreSQL 互換のエンタープライズユースのデータベースです。
来年の AWS re:Invent 2025 は、2025年 12月 1日から、12月 5日まで実施とのことです。
現地情報をまとめてご紹介
アイレット株式会社 後藤 和貴 のセッションです。
後藤は AWS re:Invent 13回目の参加となり、日本からは数少ない皆勤賞とのことです。
このセッションでは、AWS re:Invent の楽しみ方や会場間の移動に関する注意点など、13回参加した目線での現地の詳細を話しました。
特に、AWS re:Invent はラスベガス全体で実施されるため、一番離れた会場だと徒歩 72分かかるという紹介が衝撃的でした。
Networking の様子なども、現地の写真を交えながらお伝えしました。
アイレットと AWS の取り組みについて
アイレット株式会社 平野 健介 のセッションです。
AWS と iret の取り組みとしてソリューション開発やお客様への訴求など、AWS とのパートナーシップを紹介しました。
社内ナレッジと連携する生成 AI サービスの紹介として、PoC やチャット、コールセンターなどのソリューションを紹介し、デモとして Slack との連携などを動画で紹介しました。
iret の生成 AI 事例と関連したセッション紹介
アイレット株式会社 西田 駿史 のセッションです。
西田のセッションでは、お客様への生成AIの活用事例2件と、re:Inventでの生成AI関連セッションの紹介を行いました。
- コンタクトセンターの通話内容を自動要約し、AI によるリアルタイムのアドバイスも可能に!生成系 AI 活用基盤の開発
- 社内の生成 AI 活用を促進!ユースケースサイトの設計・開発による生成 AI 内製化支援
コールセンター事例では、Amazon Bedrock での日本語実装に世界で初めて成功した事例の紹介がされ、この事例ではニアリアルタイムでの日本語による要約を提供しました。
お客様向けの生成AI活用プラットフォームの提供事例では、AWS 製の生成 AI 実装である GenU を顧客向けにカスタマイズして提供しました。低コストで遊び感覚で生成 AIを試せる環境を構築し、生成 AI 活用の機会を創出できた例として紹介しました。
AWS re:Invent の紹介では、Amazon Nova Reel による動画作成や、Luma Ray 2 の提供予定などが紹介されています。
これにより、広告やエンタメ領域での生成 AI 活用の可能性が広がっていくと紹介されています。
まとめと展望では、2025 年の生成 AI は「試す」「使う」を経て、「共生」であるとまとめました。
生成 AI、コンテナに関するトピックスやセッションの紹介
KDDIアジャイル開発センター株式会社 大坪 悠 さまのセッションです。
『やっぱり気になりますよね? 🐰Nova🐰』 (原文ママ) として始まり、 Amazon の作成した生成 AI モデル、Nova を紹介いただきました。
Nova は、TextToImage だけでなく、画像編集機能なども具備しており、広告やマーケティングにも活用可能な生成 AI モデルとのことです。
『責任ある AI』として、画像生成であっても、問題となりうる生成は抑止できるとのことでした。
会場では、リアルタイムで生成 AI を動かしながら画像を変化させていくなど、臨場感のある登壇をされていました。
MSP メンバー視点の Observability を絡めたインフラ監視について
アイレット株式会社 田所 隆之 のセッションです。
田所のセッションでは、オブザーバビリティと AI 、MSP について話しました。
ラスベガスで参加されたオブザーバビリティと AI のアップデートやセッション紹介、そしてアイレットとしての MSP 紹介を行いました。
アイレットオウンドメディアの事例紹介や社内サービスの可視化を通して、監視運用の重要性について話しました。
MSP 運用では、『自動化しないこと』を定めて、それ以外は自動化するような試みが重要とのことです。
アプリ開発に関するトピックスやセッションの紹介
KDDIアジャイル開発センター株式会社 平井 友樹 さまのセッションです。
このセッションでは、 re:Invent 開催前と、re:Invent 期間中の個人的注目アップデートとして、気になるアップデートをご紹介いただきました。
Web アプリエンジニア / モバイルアプリエンジニアの知見を活かし、アプリ開発を支えるアップデートについて詳しく解説をいただきました。
AWS Lambda では、SnapStart という高速起動技術に Python と .NET が追加されたとのことです。
AWS Step Funtions では、 JSONata という データ変換技術に対応 し、型変換が Step Functions 内で実施できるようになったとのことです。
他にも、Amazon Aurora DSQL といったような開発者目線でのアップデートをご紹介いただきました。
エンジニア向け Amazon Bedrock の注目アップデート解説!
KDDIアジャイル開発センター株式会社 御田 稔さま(みのるん)のセッションです。
『You の生成 AI ユースケースに最適なクラウドを提案してくれるマルチ RAG エージェント』を作成しながら、今回の生成 AI 関連のアップデートをご紹介いただきました。
「ワイ氏の求める最適なクラウド」(原文ママ) を、『監督者エージェント』に問い合わせるとそれぞれのクラウドを解析する『協力者エージェント』に提案依頼し、もっとも最適な答えを『監督者エージェント』が回答するという構成です。
re:Invent で発表された Amazon Aurora Serverless のベクトル DB 自動作成や、Amazon Bedrock に質問との関連順に並びかえる Rerank API など、生成 AI を利用する際に便利な機能を実際に使って構築されています。
Amazon Nova シリーズという Amazon 製の新型モデルの登場などが紹介されていました。
これらの機能を用いて、実際に目的に合うクラウドを、生成 AI に検討させていました。
懇親会
セッションの終了後は、短いながらも登壇者や参加者を含めて懇親会を実施しました。
さまざまな方と re:Invent の魅力や AWSサービス、ビジネスに関する会話と懇親ができました。
まとめ
アイレットでは、AWS を日本で盛り上げるべく、AWS re:Invent 2024 re:Cap presented by iret のようなイベントを定期的に開催しています。
アイレットとともに AWS を盛り上げたい方は、ぜひイベントにご参加ください。