Datadog Digital Experience勉強会に参加してきました!

こんにちは、土屋です。

今回は Datadog 主催の勉強会「Datadog Digital Experience」に参加してきました!
前回の勉強会の内容のブログもあるので、お時間がある方はぜひ以下も読んでみていただけると…

イッヌと僕と IT ~ Datadog ワークショップでハンズオン体験やってみた ~
https://iret.media/134550

前回はAPMを中心とした内容でしたが、今回はよりフロントエンド寄りの視点で「ユーザー体験の可視化」について学んできました。

それでは、勉強会の内容をざっくりとご紹介していきます!


まずは座学とデモから!

Digital Experience Monitoring(DEM)とは?

Datadogでは「Digital Experience Monitoring(DEM)」というカテゴリで、ユーザー体験を包括的に監視する機能が提供されています。

特に印象的だったのが、以下の3つの機能です

  • Synthetics(外形監視):プロアクティブに問題を検出
  • RUM(Real User Monitoring):実際のユーザー行動を元にしたリアクティブな監視
  • APMとの連携:バックエンドとのつながりも含めたエンドツーエンドの監視

▼ Datadog公式の解説ページ
https://www.datadoghq.com/ja/solutions/digital-experience-monitoring/


Synthetic Monitoring(外形監視)

  • APIやブラウザ操作をシミュレートして自動テストを実施
  • GUIで操作の録画 → テスト化も可能(ノーコード感あり)
  • 世界中のBotからの監視に加え、プライベートBotにも対応
  • マルチステップAPIテストやMobile Application Testといった高度なシナリオにも対応

これが「プロアクティブ監視」の正体ですね!


RUM(Real User Monitoring)

  • 実際のユーザー操作を収集・分析して体験の質を可視化
  • ページロードの遅さ、特定リクエストの遅延、LCP(Largest Contentful Paint)などを把握可能
  • セッションリプレイ機能がすごい!まるで録画のように操作ログが見られる!

RUMの利用を始める際にRUM SDKなる存在のセットアップが必要です。
実際のユーザーがWebアプリケーションをどのように利用しているかを可視化するためのツールキット
DatadogのRUM機能をアプリケーションに組み込むために使用します。)

以前は手動でコードに埋め込む必要がありましたが、今は管理画面で生成された1行のコードを貼るだけで導入可能とのこと。(現在プレビュー中)


実践編:ハンズオン!

ハンズオンでは以下のようなステップを体験しました

  1. Core Web Vitalsを測定
    Lighthouseを使って、Webページの体験指標(LCP, FIDなど)を計測!
  2. RUMでトラブルシュート
    体感が遅いと感じる部分を実際にモニターで検出!
    キャッシュ設定の見直しなど、UX改善の第一歩として有効でした。
  3. RUMとAPMの連携
    APM側でコードレベルのボトルネックを発見、RUMでUX側の影響を確認、という流れが直感的に行えました。


ここが良かった!今回の勉強会!

  • RUMとAPMのインテグレーションが「ほんとに簡単」で「強力」
  • フロントエンドにも可観測性の波が来てる…!と感じた瞬間
  • SyntheticとRUMの使い分けが明確に(プロアクティブ vs リアクティブ)

そして何より、「リアルユーザーの動き」からトラブルを逆引きできるのがRUM最大の強み。
これは運用側からしても「障害の肌感」を掴むのにとても助かるなと感じました。


まとめ

今回の勉強会を通して、Datadogが「インフラだけじゃない観測」を提供していることを実感しました。
RUMやSyntheticsの導入も、決して難しいものではなく、誰でも始められるUXモニタリングの第一歩です。

次回以降も、新しいDatadogの機能をキャッチアップしつつ、運用の質を上げるヒントを得られたらと思っています!


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