アイレット株式会社 DX開発事業部です!
DX開発事業部ではお客様のDX実現のために、生成AIのキャッチアップに日々取り組んでおります🔥
本記事では日々アップデートされる生成AI周りのニュースを週刊でお届けします🚀

AWS

Amazon Bedrockエージェント連携を加速するLambda Powertoolsの新ユーティリティが登場

AWS Lambda用のPowertoolsに、Amazon Bedrock Agents Functionという新しいユーティリティが追加されました。このツールは、Amazon Bedrockエージェントと連携するサーバーレスアプリケーションの開発に活用できるものとなっており、
主なポイントは以下の通りです。

  • 開発の簡素化
    • AWS Lambda関数でAmazon Bedrockエージェントのアクションリクエストに応答するのを容易にする
  • 定型コードの削減
    • パラメータの自動注入と応答のフォーマット機能が組み込まれており、開発時間の短縮につながる
  • 既存機能との統合
    • Lambda PowertoolsのLoggerやMetricsといった他の機能とも連携し、AIアプリケーションの構築、テスト、デプロイを効率化する

Amazon Connect Customer Profiles の新機能「profile explorer」が登場

Amazon Connect Customer Profilesに、「プロフィールエクスプローラー」という新機能が追加されました。顧客プロファイルの統合されたカスタマイズ可能なビューにアクセスできる機能です。
本機能を使用することで、顧客の行動履歴、コミュニケーション、人口統計データなどを一元的に把握し、リアルタイムのデータとAIによる洞察を活用して、よりパーソナライズされた顧客体験を提供できます。

NVIDIA NemotronモデルがAWSで利用可能に

NVIDIAの推論モデル「Nemotron Super 49B」と「Nano 8B」が、Amazon Bedrock MarketplaceとAmazon SageMaker JumpStartで利用可能になりました。
これらのモデルは、RAG(Retrieval Augmented Generation)やツール呼び出しなどのタスクに特化しており、最大128Kの長いトークンコンテキストをサポートします。AWSのプラットフォームを通じて、簡単にデプロイしてAIアプリケーションの構築に活用できます。

Amazon Q Developer IDEプラグインがMCPツールに対応

Amazon Q Developerにおいて、統合開発環境(IDE)プラグインでModel Context Protocol(MCP)のサポートが発表されました。これにより、AIモデルは外部ツールに安全にアクセスできるようになり、外部ツールを活用して、よりリッチなコンテキストに基づいた開発ワークフローを実現できます。また、組み込みツールに任意のMCPサーバーを追加できるため、よりカスタマイズされた応答を提供し、効率を向上させることが可能になります。この機能はVisual Studio Code、JetBrains IDE、およびAmazon Q Developer CLIで利用可能です。

Google

Gemini Code Assist アップデート情報

VS Code や IntelliJ といった IDE で開発者のコーディングをサポートする Gemini Code Assist がアップデートされました。アップデートの内容は下記のとおりです。
– 自動スクロール機能: チャット応答の自動スクロール機能が追加され、読みやすさが向上しました。この機能は設定で無効にすることができます。
– チャット応答の停止機能: 進行中のチャット応答を停止できるようになりました。これにより、不要な長時間の応答や誤った応答を即座に中断できます。
– チャット内ファイル名クリック機能(プレビュー): チャット応答で参照されるファイル名をクリックして IDE で直接開くことが可能になりました。
– ローカルコンテキストからのファイル除外(プレビュー): .gitignore に含まれるファイルが、チャット、コード生成、コード補完、コード変換におけるローカルコンテキストから除外されるようになりました。

Google Vidsに新しい動画生成モデル「Veo3」が登場

Google WorkspaceのGoogle Vidsで新しい動画生成モデル「Veo 3」が利用可能になりました。このモデルでは高品質でリアルなサウンド付きの8秒動画クリップを簡単に作成できるようになります。Vidsエディタからプロンプトを入力するだけで、安全研修や製品デモ、従業員向け発表など様々な用途に合わせた動画コンテンツを作成できます。
現在この機能は一部のGoogle WorkspaceエディションおよびGoogle AI Pro/Ultra、特定のGeminiアドオンが対象で、2025年6月9日から段階的に展開されるようです。

Google FormsでGeminiによる回答要約が可能に

Google Forms に Gemini が搭載され、回答の要約機能が使えるようになりました。短い回答や段落形式の質問に対する回答を AI が自動で要約してくれるため、回答内容からすぐに主要なテーマや要点を把握できるほか、フォームのタイトルや説明、質問、回答のコンテキストを基に要約が生成されるようです。
現在この機能は英語のみで提供されていますが、多言語対応が進めばアンケートフォームなどからの洞察がより容易になること間違いなしです。

OpenAI

o3 の価格を80%引き下げと o3-pro の API 提供

o3 の API 利用料は入力 1M トークンあたり2ドル、出力 1M トークンあたり8ドルとなりました。
o3-pro は、入力 1M トークンあたり20ドル、出力 1M トークンあたり80ドルで利用可能です。

プロジェクト機能のアップデート

Canvas がダウンロードをサポート

Codexに1つのタスクに複数の提案を返せるBest-of-N機能が搭載

Apple

Apple、iOS 26でオンデバイスAI“Apple Intelligence”を全面強化

Appleは6月10日、WWDC25で発表されたiOS 26で、オンデバイスAI「Apple Intelligence」をシステム全体に統合し、iPhoneの体験を大幅に向上させます。新しい「Liquid Glass」デザインを採用し、視覚的にも美しくなったユーザーインターフェースとともに、メッセージ内のリアルタイム翻訳(Live Translation)、ビジュアルインテリジェンスによる画面内検索・操作強化、絵文字合成「Genmoji」や画像生成「Image Playground」の機能強化を実現します。さらに、ショートカットにAIアクションを呼び出す機能が加わり、よりプライベートかつ高速なAI体験が可能に。

オンデバイスAIとともに進化する開発者ツールを発表

Appleは6月9日のWWDC2025にて、開発者向けツールとテクノロジーを一新しました。Swift 6.2やXcode 26の大幅アップデートに加え、オンデバイスAIを統合する「Foundation Modelsフレームワーク」や、SafariなどのUIに採用される新素材「Liquid Glass」を導入。Mac上で直接Linuxコンテナを扱える「Containerization Framework」、グラフィック最適化やプロファイリング機能を強化した「Game Porting Toolkit 3」なども発表されています。また、Metal 4によりゲーム開発向けのリアルタイム推論やフレーム補間、デノイジングが高速化されます。加えて、アクセシビリティラベルや年齢範囲APIなど子ども向けの安心機能も拡充され、Xcodeの音声入力対応など開発環境の操作性も強化されています。

GitHub

Remote GitHub MCP Serverがパブリックプレビューで利用可能に

Remote GitHub MCP Server がパブリックプレビューで利用可能になりました。本機能は
GitHub CopilotのようなAIツールがGitHubのデータ(コード、課題、プルリクエストなど)を安全かつリアルタイムに照会・操作できるようになる機能です。これにより、AIがより文脈を理解し、開発者の意図に沿った提案や自動化が可能になり、開発効率の向上が期待できます。利用も簡単で、OAuth 2.0またはパーソナルアクセストークンでセキュア接続でき、常に最新の状態で利用可能です。
※利用時の注意点
現在、Remote GitHub MCP ServerとGitHub CopilotをVS CodeやVisual Studioで利用するには、組織で「Editor Preview Policy」を有効にする必要があります。この設定は、MCPサポートがパブリックプレビューの間のみ必要で、正式リリース(GA)後は不要となります。

アイレット

『【Next Tokyo】基調講演とセッション発表!AI エージェントとビジネス変革の最前線』

2025 年 8 月 5 日(火)、 6 日(水)に開催されるGoogle Cloud Next Tokyoのセッション情報が公開されました。
アイレットも協賛しており、社員によるセッションやLT登壇があるので是非現地でご確認ください!

Google Cloud AI Agent オンラインセミナー

2025年6月25日(水) Google Cloud 主催の「Google Cloud AI Agent オンラインセミナー」が開催されます。
アイレットからは、DX開発事業部 田村 直樹が、パートナー企業の1社として登壇し、13:15から「Agentspace が切り拓く社内 DX:社内ツールとの連携事例と Agentspace スターターパックのご紹介」のタイトルで登壇します!

Google Cloud Partner Tech Influencer Challenge 2025 / Next LasVegas ’25 関連コンテンツにおいて、アイレットのエンジニアによるブログが紹介されました

Google Cloud が実施する「Google Cloud Partner Tech Influencer Challenge 2025」において、2025年4月9日〜11日に開催された Google Cloud Next ’25 に関するコンテンツとしてアイレットのエンジニアによるブログが紹介されました。

その他

コーディングエージェントに対して独立したコンテナ環境を与えられる Container Use 公開

Container Use は、人間から指示を受けたコーディングエージェントがコンテナ環境を構築し、そこでコーディングやビルドなど行うことができるツールです。
Container Use は MCP サーバとして実装されています。
各エージェントは独自の Git ブランチで新しいコンテナを取得するので、競合なしで複数エージェントを分離された環境として動作できます。
エージェントが行ったコマンド履歴やログをリアルタイムで可視化できます。
エージェントの作業しているターミナルに行き、いつでも人間による制御も可能です。

Magistral リリース

Mistral AI が新しい推論モデル「Magistral」を発表しました。
Magistral は、ドメイン固有の課題解決、透明性のある推論、および多言語対応に特化しており、人間の思考プロセスを模倣するように設計されています。
このモデルは、Magistral Small(オープンソース版)とMagistral Medium(エンタープライズ版)があります。
Magistral Smallは、HuggingFaceで公開されています。
Magistral Medium は Amazon SageMaker でも利用可能で、近々 Azure AI、Google Cloud Marketplace でも利用可能になります。

DatadogがMCP対応。リモートサーバーでAIによる監視・障害対応が可能に

Datadogは、AIエージェントがDatadogの監視データを直接活用できる「Remote MCP Server」を発表しました。これは、Model Context Protocol(MCP)に対応するAIエージェント(OpenAI Codex CLI、AnthropicのClaude Code、BlockのGooseなど)とDatadogを接続するブリッジの役割を果たします。
このサーバーは、ログ・トレース・メトリクス・モニター・インシデント・ダッシュボードなど、豊富なDatadogリソースをAIが自然言語プロンプトで指定するだけで呼び出し可能にし、認証、エンドポイント選択、レスポンスの整形などの面倒な処理を全自動化します。
実例として、Codex CLIとの連携では、Redisのログを解析し、リアルタイムで発生中のSEV‑3インシデントを検知、メトリクスを描画、Terraformモニター設定の変更までターミナルから実行できるデモが公開されています。
本機能は現在プレビュー版として提供中で、アクセス申請が可能です。


次週はどんなニュースがあるでしょうか。お楽しみに✋

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