7/17(木)にSony Acceleration Platform(SAP)が主催する年に1度のイベント。
Sony Open Innovation Day 2025」に参加してきたのでイベントレポートを投稿します!

会場

会場に到着すると、受付でノベルティやパンフレットをいただきました。会場には、さまざまな展示ブースが設けられており、興味深いサービスや技術に触れることができました。

登壇者の方々です。

 

特に印象的だったのは、脳疲労を測定できる機械です。試しに測定してみたところ、平均値が40%のところ、55%と高めの数値が出ました。日頃から脳をしっかり休ませる必要があると改めて感じました。

 

面白そうなサービスもありました。事業の探索、新しいアイデアの創出、共同研究開発、そして新たな事業提携など、イノベーションに必要な“出会い”を徹底的にサポートしてくれます。ソニーさんが運営しているということで安心感をありますね。

セッション

以降は参加したセッションについての概要メモや感想となります。

挑戦を後押しする未来創造のヒント!情熱と仕組みで新たな価値を生み出そう

新しい時代を切り拓くためには、情熱だけでなく、それを支える確かな仕組みと、何よりも「挑戦」を後押しする強い意志が必要です。日本は今、停滞する経済、そして未来への不確実性という課題に直面しています。しかし、この課題こそが、新たな成長領域を生み出すチャンスでもあるのです。

 

イノベーションは共創から生まれる!ソニーが目指す未来

かつてソニーが直面した不況期、そしてスマホ事業の赤字。当時は新しい事業の動きが少ないと感じる時期もありました。しかし、そこから「新しいものを作ることが当たり前になる」という雰囲気を作るべく、まずは「動くこと」の重要性を痛感したとおっしゃていました。

ソニーが目指すのは、経験と知識を活かし、共感するパートナーを繋ぎ、新たな事業を成功させる仕組みを構築すること。 世界を豊かにするために、業界の垣根を超えてイノベーションを生み出す。まるでゲーム「ドラゴンクエスト」で仲間ととも1に困難を乗り越えるように、他者との協業によって、これまでになかった価値を創造している。

この取り組みは、事業創出を網羅的に解決するソリューションとして、企業の垣根を超えて提供され、すでにヨーロッパからその挑戦を始めています。未来を切り開くリーダーには、想像力、越境力、突破力が求められます。

 

逆境を乗り越え栄光を掴む力とは?柔道家・阿部一二三選手の哲学

柔道家・阿部一二三選手は、その輝かしい成績の裏に、揺るぎない目標設定と有言実行の力を持ち合わせています。小学校時代に「オリンピック優勝」を公言し、周りから笑われても「見返してやる」という強い気持ちで努力を続けてきたそうです。

遊びたい気持ちとの葛藤、疲労、そして東京オリンピック前の1年間、なかなか勝てない苦しい時期も経験し、そんな逆境を乗り越えるために、阿部選手は以下のことを実践しました。

  • 多くの人との対話: 自分に合わないアドバイスも受け入れ、多様な視点を取り入れる。
  • プレッシャーの受容: 「常にあるもの」として受け止め、モロに影響を受けない。
  • 入念な準備: オリンピックで最高のコンディションを整えるために、徹底した準備を行う。

「自分自身の夢として、一試合一試合が他の大会の決勝戦が続くような気持ちだった」と語る阿部選手。2連覇を達成し、メディアなどで国民の反応を見た時に改めて偉業を成し遂げたと感じたそうです。

阿部選手は、悔しさを抱える人々へ「ポジティブを意識して、落ち込むのは一日だけにする。辛くても前を向いていく」と力強いメッセージを送っています。常に進化を続けるための探究心を持ち、勝利のために、そして柔道の魅力を伝えるために、挑戦を続けているのです。

認知度と人気度:スポーツの魅力を最大化する戦略

スポーツにおいて、認知度と人気度は必ずしもイコールではありません。人気があるからこそ認知されることもあれば、認知度は高くても熱狂的な人気には繋がらないケースもあります。

スポーツの魅力を最大限に引き出し、より多くの人々に届け、そしてコアなファンを獲得していくためには、様々な改革を実行しました。

 

選手ファーストの視点と「応援する文化」の創造

スポーツを普及させる上で重要なのは、選手ファーストの視点です。太田さんの取り組みでは、解説を選手自身が行うことで、競技の奥深さや選手の個性をより分かりやすく伝え、ファンとの距離を縮める工夫が凝らされました。

また、「応援する文化」を浸透させることも不可欠です。ただ漠然と試合を見るのではなく、「誰かを応援する」という具体的な矛先を作ることで、観客はより深く感情移入し、熱狂的なファンへと変化していきます。子供たちがフェンシングを間近で見る機会を増やすなど、未来のファンを育てるための地道な努力も、その根底にはあります。

そして、「チャレンジを応援する文化」を社会全体に広げていくこと。これはスポーツに限らず、あらゆる挑戦を後押しする土壌を作ることに繋がります。

 

組織運営の原則:大義と志、そして変化への適応

組織が目標達成を最優先にするためには、時間をかけて大切にしたいことから攻めるという視点が重要です。目先の利益だけでなく、長期的な視点に立ち、組織の大義と志を明確にすることで、ぶれない軸が生まれます。

特にスポーツの世界では、「ルールの中でプレイする」という原則がありますが、海外ではルールの変更が頻繁に行われることもあります。これに対応するためには、ルールに合わせていく意識と、何に人々が注目しているのかを常に意識することが求められます。様々な場所に赴き、多様な視点からトレンドやニーズを把握する行動力も、変化の激しい現代においては不可欠です。

まとめ

今回の「Sony Open Innovation Day 2025」は、イノベーション創出への情熱と具体的な仕組み、そして挑戦を後押しする文化の重要性を再認識する貴重な機会となりました。

このイベントレポートを通して、ソニーのオープンイノベーションへの取り組みや、未来を切り拓くためのヒントを感じていただけたら嬉しいです。