9月17日にアイレットの技術力とパートナー企業様の知見を合わせた、より先進的な取り組みや IT 業界における最新トレンドなどを発信しているイベント「iret tech labo with partners」を開催しました。
第24回となる今回は「Google Cloud Next Tokyo 2025」で発表された最新トレンドを中心に、1時間で満席となった「眠れるマルチモーダルデータを起こす!バンダイナムコエンターテインメント様が実現した生成 AI によるデータ活用術」の解説など、AI エージェントの実践開発、マルチモーダルデータ活用、AI 基盤セキュリティに焦点を当て各講演を行ないました。
本動画および詳細については、以下よりアーカイブ動画をご視聴ください。
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▪️アイレット株式会社 矢原 亮汰のセッション
セッションテーマは「Agent Development Kitで始める生成 AI エージェント実践開発」。
AI エージェントは「特定の目的やタスクを人間に代わって自律的に遂行する AI アプリケーション」であるとして、基本構成を説明し、Googleが2025年4月に発表した「Agent Development Kit(ADK)」を用いたブログ作成エージェントや、弊社がご支援した株式会社第一興商様への楽曲関連の情報収集業務に対するマルチエージェント化の事例をご紹介しました。
Google Cloud は「Agent2Agent (A2A)」や 「Google Agentspace」といった AI エージェントエコシステム関連製品を展開しており、デファクトスタンダードを目指していることにも触れました。ADK が Google 製の AI エージェント開発 SDK であり、Agent Engine と組み合わせることでオリジナルの AI エージェントを簡単に構築できるとまとめました。
▪️アイレット株式会社 小菅 優太のセッション
セッションテーマは「眠れるマルチモーダルデータを起こす!バンダイナムコエンターテインメント様が実現した生成 AI によるデータ活用術」。
バンダイナムコエンターテインメント様が抱えていた動画データの特定シーンを検索する業務の非効率性の課題に対し、自然言語による動画のシーン検索サービス「ClipSearch」を開発し、自然言語クエリのベクトル化とセマンティック検索(文脈的に関連性の高いものを検索できる)により「文脈的に関連性の高い」シーンを返却する仕組みを導入。
開発時には、Gemini によるキャラクター認識の誤りが発生しましたが、メタデータ作成時に、キャラクターごとの画像や音声などの補足情報(アノテーション素材)をGeminiに提供することで、問題が解決。「活用できないと考えていたデータに価値を見出すことが可能になる」というマルチモーダルデータ活用のコツを提示し、生成 AI 時代における眠るデータをどう活用できるかの思考を巡らせることが重要だと強調しました。また、Gemini はコンテキストキャッシュによる入力コスト削減(最大75%)や、バッチモードによる割引(50%)といった効率的な価格設定を提供していることにも言及しました。
まとめ
Google Cloud Next 2025では、AI 技術の焦点が「試す」段階から「活用」へとシフトしていることが明確になりました。AI エージェントの進化と実践的活用、マルチモーダルデータのビジネス価値、そして AI 基盤におけるセキュリティの重要性が主要なテーマとして強調され、クラウドインフラストラクチャの活用が、単なるコスト削減ではなく、業務の効率化と高い生産性を実現する課題解決へと向かっていることが示されました。
本動画および詳細については、以下よりアーカイブ動画をご視聴ください。
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最後に
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