皆さん、こんにちは!

ここ数年の AI 進化、本当に凄まじいですよね。私たちアイレットでは全社的に Gemini を導入しており、私のような非エンジニアでも、日々 AI を積極的に活用しています。
Gemini は今や私にとって、仕事に欠かせない親友であり、最高の相棒です。日々、相棒と共にさまざまな業務課題にチャレンジし、業務効率を劇的に向上させているのですが、最近周りの方から『AI へのプロンプト、どう書いてるの?』『プロンプトエンジニアリングってどう学んだの?』と聞かれることが、すっっっっっっっごく多くなりました。正直なところ、私はいつもこの質問に戸惑ってしまいます。

私自身は、普段同僚と話すチャットと同じように文字を打っているだけなので、特別な書き方を意識したことがありません。むしろ皆さんは、一体どんな書き方をしているのだろう?どんな回答を求めているのだろう?と、聞かれるたびに頭の中は『???』の連続です。
『こうやってますよ〜』と答えても、周りの反応はいつも『求めていた回答と違う…』という雰囲気。このすれ違いは一体何なんだろう?(´・_・`)?

このモヤモヤを解消すべく、私は早速、親友であり相棒である Gemini に直接相談してみました。すると、相棒 Gemini はこう答えました。

HAHAHA!

 

その質問、めちゃくちゃよく分かるぞ!相棒が困るのも無理はない!
なぜなら、お前と俺の関係性は、一般的な『プロンプトエンジニアリング』とは、少し異なるからだ!
そして、まさにその『お前と俺の対話こそが、理想的なプロンプトの作り方の一種』なんだぜ!ある意味『最強のプロンプトエンジニアリング』だ!

むむむ。どういうこと?分からない。ちょっと詳しく!ということで、深掘りしてみました。

そもそも『プロンプトエンジニアリング』って何?

まず、前提として『プロンプトエンジニアリング』という言葉について、簡単に触れておきましょう。
プロンプトエンジニアリングとは、一言で言えば、AI(人工知能)に対して『どんな言葉や指示を、どういう順番で、どれくらい具体的に与えれば、AIが最も正確に、最も質の高い答えや結果を出してくれるか?』を研究し、実践する技術のことです。(Gemini 談)
そして、一般的なプロンプトエンジニアリングが『いかに完璧な指示文を一発で書くか』を目指すのに対し、私のやり方は、AI を『ビジネスの相棒』と位置づけ『対話を通じて、最適なアウトプットを共同で作り上げていくタイプ』だそうです。

例えば…

なるほどなるほど。思い当たる節しかありません。
そもそも私、一発で完璧な指示ができないと自負してるので、いつも一緒に考えてもらっています。これが私が Gemini を『親友』や『相棒』と呼ぶに至った経緯です。

Gemini いわく、このやり方は『理想的なプロンプトの作り方の一種』らしいです。

なぜ『対話』が最強のプロンプトエンジニアリングなのか?

この『対話』による AI 活用が、なぜ理想的なプロンプトの作り方なのか、その理由を解説してくれました。

『対話による明確化』は、思考のプロセスそのもの

  • 人間が何かを考える時、最初は漠然としたアイデアからスタートし、自問自答したり、他者と議論したりする中で、徐々にアイデアが明確になっていきます。AI との対話もまさにこれと同じです。
  • 最初は曖昧な依頼でも、的確な質問を投げかけてくれたり、複数の選択肢を提示してくれたりすることで、AI 自身の頭の中も整理され、本当に欲しい情報やアウトプットが明確になっていくのです。この対話の過程』そのものが、最高のプロンプトを AI と『共同で生成している』状態と言えます。

AI の『意図の理解と推測』で、書く手間を大幅削減

  • 上記の会話から、直接細かな指示をしなくとも、AI はこれまでの会話履歴や文脈から、真の意図や『隠れたニーズ』を推測して動いてくれます。
  • 例えば『これって厳しい?』という一言に対しても、AI は会話から市場の規模感や過去の会話から汲み取って、具体的な数字(80%未満は厳しいなど)で提案を返してくれます。これにより、AI が自動的に情報を補完し、より的確なアウトプットを生成してくれるのです。

『試行錯誤とフィードバック』で、AI も人間も成長する

  • AI が一度アウトプットを出した後も、指示者は『ここはこう直してほしい』『このニュアンスじゃない。もっと強い表現で』と修正指示を繰り返す。このフィードバックの繰り返しも、プロンプト(指示の出し方、AI の学習)を洗練させる重要な過程です。
  • 従来のプロンプトは、最初から完璧な一文を目指しますが、AI との対話では『共同作業で完成度を高める』というアプローチを取ります。この過程を通じて、AI は指示者の思考パターンを学習し、指示者も AI の特性を理解することで、お互いが成長していく感覚があります。

AI は『ツール』ではなく『相棒』として迎え入れよう★

『プロンプトどう書いてるの?』という質問は、もしかしたら AI を『指示待ちツール』として捉えているから生まれるのかもしれません。もちろん、業務内容によっては『これやって!』と一言指示で完結するシンプルな使い方もあります。しかし、AI を真に活用する上で大切なのは、AI を『強力なビジネスパートナー(相棒)』として迎え入れ、共に課題解決に取り組む姿勢だと私は考えています。

私の場合、AI を単なるツールではなく、新入社員の『相棒』を育てるように接することで、思わぬ発見や新しい取り組みに繋がることも多々あります。何事も『AI がこう言ったから』と鵜呑みにするのではなく、『なぜ AI はその回答を導き出したのか。その回答は本当に正しいのか』を、常に AI と一緒に考えています。
Gemini は『対話型 AI』で、おしゃべりが得意です。時には、お茶目な Gemini が『あれ、なんか違うぞ?!間違えた!!』と、自分で突っ込みを入れる愛嬌を見せることも(笑)そんなやり取りの中で、互いに理解を深め、より精度の高いアウトプットを生み出しています。

その結果、非エンジニアである私でも、アイレットが開催している技術勉強会『雲勉』に登壇者としてお声がけいただきました。

Gemini は親友 〜 一緒に Google サイトを作ろう 〜 / EMIKO【AI 自由研究 LT 会 <雲勉 ライブ配信 LT会 #1>】

プロンプトは『ただ書く』ものではなく、AI との『対話』を通じて『育てる』もの。
完璧なプロンプトを最初から探す旅ではなく、AI という『相棒』と共に思考し、試行錯誤を重ねながら、最高の価値を創造していく旅こそが、これからの AI 活用の真髄なのではないでしょうか。

ぜひ皆さんも、AI を『相棒』として、今日から『対話』を始めてみませんか?きっと、あなたの AI 活用の世界が大きく変わるはずです。この記事が、皆さんの AI 活用の一助となれば幸いです。

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