はじめに

エンタープライズ事業部の高橋です。

Oracle AI Worldに現地参加しています。

今回は、「Oracle DB 23ai & EBS: Best Practices & Lessons Learned from First Upgrades」に参加しましたので内容を紹介します。

Oracle AI Worldとは

Oracle社主催のカンファレンスイベントで、最新の製品情報やAIが各業界でどのように活用されているかセッション形式等で紹介がある大規模イベントです。

2025年10月13日〜16日にラスベガスで開催されます。

セッション概要

Oracle DB 23ai & EBS: Best Practices & Lessons Learned from First Upgrades [LRN1303]

Join us for an in-depth exploration of upgrading the database of an E-Business Suite environment to 23ai. Gain exclusive insights from successful customer upgrades, focusing on compatibility, performance, and AI-supported functions. Learn proven strategies for a seamless migration. Supported with EBS 12.2.7+ since January 2025, Database 23ai is available in Oracle Cloud Infrastructure (OCI) and on engineered systems. We’ll cover the most relevant 23ai features and especially their significance in an E-Business Suite context, highlighting how these innovations provide substantial business value for EBS customers. This session is essential for those looking to future-proof their Oracle EBS environment.E-Business Suite

環境のデータベースを23aiにアップグレードする方法について、詳細に解説するセッションにご参加ください。互換性、パフォーマンス、AI対応機能に焦点を当て、アップグレード成功事例から得られる独自の知見をお届けします。シームレスな移行を実現するための実証済みの戦略もご紹介します。2025年1月以降、EBS 12.2.7以降でサポートされるDatabase 23aiは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)およびエンジニアド・システムでご利用いただけます。本セッションでは、23aiの最も重要な機能、特にE-Business Suiteにおけるその重要性について解説し、これらのイノベーションがEBSのお客様に大きなビジネス価値をもたらす点に焦点を当てます。Oracle EBS環境の将来性確保を目指すお客様にとって、このセッションは不可欠です。

Johannes Michler,EVP Platforms & Development, Oracle ACE Director, Broadpin

セッション内容

Oracle Database 23aiの新機能や、アップグレードにおける準備等の内容が主でした。

※拡大した関係で画質が悪い箇所があります。

 

本セッションのメインテーマではありませんが、Oracle Databaseの最新リリースは、「23ai」でしたが、本日「Oracle Ai Database 26ai」が発表されました。

以下プレスリリースのURLです。

https://www.oracle.com/news/announcement/ai-world-database-26ai-powers-the-ai-for-data-revolution-2025-10-14/

「26ai」は「23ai」からのメジャーアップデートではなく、マイナーパッチアップデートのようです。

「26ai」のアップデート内容は本セッションテーマではないため、本記事には記載しません。

2024年にリリースされたOracle Database 23aiでは計300種類の新機能が追加されています。

ただ、全てのプラットフォームでは一部使用できない機能もありますが、OCIを使用している場合であればほぼ使用可能のため、OCIを利用することで多くの新機能が使用できています。

https://blogs.oracle.com/ebstech/post/ebs-122-certification-with-db-23ai-and-later-oracle-database-releases

Oracle Databaseのバージョンのうち、「19c」以前のバージョンは、まず「19c」へのアップグレードが必要ですね。

Oracle E-Business Suite(EBS)とは、

オラクル社が提供する、企業の基幹業務(財務会計、人事、サプライチェーンなど)を統合的に管理するERP(統合基幹業務システム)パッケージです。

アップグレードの際、既知の課題として、「DBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT」パッケージが廃止されたことで、依存しているサードパーティ製品のコード修正があるとのこと。

EBSを使用しているユーザで、上記のパッケージを使用してる場合は対応が必要となります。

https://blogs.oracle.com/ebstech/post/ebs-122-planned-certification-with-db-23ai-summary-part-7

19cから23aiまたは、26aiへのアップグレードを行う場合の必要なステップが記載されています。

19cからのアップグレードはダウンタイムが数時間程度かかるため、上記のような準備を事前に実施しておく必要があります。

EBSのアップグレードは、Oracle Databaseを23aiや26aiにアップグレードする前に実施が必要のため、EBSを使用している環境の場合は、注意が必要ですね。

まとめ

本セッションでは、EBSを使用している環境でのOracle Databaseのアップグレードの方法について知ることができました。

EBSを使用している場合は、通常のアップグレードに加えて注意すべき項目や課題があることを知れたため、今後同様のケースで活かせる内容だったと思います。

Oracled AI Database 26aiについては今後の発表を楽しみにしたいと思います。