はじめに
エンタープライズ事業部の高橋です。
Oracle AI Worldに現地参加しています。
今回は、「Oracle Database 23ai: Delivering Smarter, Simpler, AI-Ready Solutions」に参加しましたので内容を紹介します。
Oracle AI Worldとは
Oracle社主催のカンファレンスイベントで、最新の製品情報やAIが各業界でどのように活用されているか紹介される大規模イベントです。
2025年10月13日〜16日にラスベガスで開催されます。
セッション概要
Oracle Database 23ai: Delivering Smarter, Simpler, AI-Ready Solutions
Oracel DatabaseのAI関連機能やユースケースの紹介がありました。
10月13日(月)に開催されています。
セッション内容
本セッションは、Oracle Database 23aiが提供するAI機能やユースケースに加え、課題に対してOracleがどのような機能を提供しているか等をお聞きしました。
・LLMにおけるOracle Databaseでの課題解決
Oracleは、主要なデータ型をサポートしてきたことにより、ほとんどのアプリケーション構築が可能とのこと。
Oracle DatabaseをLLMで使用するケース。
LLMは、LLMエージェントにデータを直接渡しているためセキュリティ面で課題がありますが、Oracle Databaseでは、データベースでロールや特権、アクセス権限の制御を行うことが可能なため、LLMエージェントを介してデータベースへ接続する時のロールで制御が可能とのことでした。
LLMに限らずですが、AIがデータを閲覧する場合はセキュリティ面のリスクが懸念されるため、一部のデータにだけアクセスさせるような制御が可能であれば、Oracle Database を使用するメリットは大きいと思います。
Select AIでLLMと統合が可能。
OCIで直ぐに使用可能なサービスが提供されているため、LLMの実行基盤としてOCIを採用するケースも今後増えそうだと思います。
・MCPサーバーをリリースしている
・検索、複数のデータベースとの接続、クエリやスクリプトの実行等もサポート
・データベース内のロールや権限が適用可能
MCPサーバーの機能は無料で提供されており、かつ、Oracle Database 23aiでなく19c でも利用可能とのことでした。
19cを使用している環境は多いため、アップグレードを必須としないことはメリットとしてかなり大きいと思います。
いくつか事例の紹介がありましたが、気になった事例を記載します。
DBAのユースケースです。
MCPサーバー、LLMを準備し、LLMにDBAのロールを与えています。
過去2週間のパフォーマンスと推奨事項の提供を行うことが目的のユースケースでした。
LLMに最も遅いクエリの速度を回答させることも可能で、DBAの業務を効率化等にも使用できそうですね!
Oracle Databaseは歴史が長いですが、LLMやMCP等のトレンドにも対応していますね。
さいごに
Oracle DatabaseがLLMやMCPに対応しているデータベースであることが十分にわかる内容でした。
AI関連向けのデータベースとしての活躍も期待できるため、Oracle Databaseは今後も広く採用されていくと思います。