DX開発事業部の前野佑宜です。
AWS re:Invent 2025の1日目に開催された、Bedrock AgentCoreに関する、ハンズオンセッションに参加してきました。
本記事は実際に体験した上での感想を交えたレポートです。

セッション概要

Learn how to create AI agents with Bedrock AgentCore and monetize them with AWS Marketplace. This hands-on session covers building a market trend agent using the AgentCore Browser primitive and successfully listing your agents in AWS Marketplace to reach new customers. Bring your laptop for practical experience in developing and publishing AI agents that expand your market reach.

事前のセッション概要から、
AgentCore の Browser primitive を利用した「市場トレンドエージェント」を作成し、作成したエージェントを AWS Marketplace に公開し、新しい顧客への市場拡大を図る方法を学ぶセッションであるということがわかりました。

ハンズオンセッションは、各テーブルに分かれて、モニターでスピーカーが説明しながら進めていく形式でした。(10人掛けのテーブルが7つくらいあるようでした。)
以下、体験内容の詳細について説明いたします。
Lab: Publish a free Amazon Bedrock AgentCore-based AI agent(aws workshop studio)に収録されているラボをベースに行われ、前半はAmazon Bedrock AgentCoreを用いたエージェントの構築、後半は構築したエージェントをAWS Marketplaceへ公開する、といった内容でした。

前半パート:エージェントの構築

ハンズオンの前半では、
amazon-bedrock-agentcore-samplesリポジトリに格納されているmarket-trends-agentエージェントを利用し、市場調査エージェントを作成しました。
このエージェントでは、AgentCoreのLong-Term Memory(長期的なコンテキスト保持)が使用されており、過去の分析結果やユーザーからのフィードバックを保持することが可能でした。これにより、セッションをまたいだ文脈理解に基づき、よりパーソナライズされた回答を提供できる設計となっていました。

実際に私もCloudShell上でで事前作成済みのデプロイスクリプトを実行し、エージェントを構築してみました。

後半パート:構築したエージェントをAWS Marketplaceへ公開する

ハンズオンの後半では、前半で作成した市場トレンドエージェントをAWS Marketplaceへ公開するデモが行われました。検証を行うアカウントの都合上、実際のハンズオンは行わずモニター上でのデモの観覧にとどめました。

  • MCPサーバーをコンテナ化してMarketplaceに公開
  • 顧客はそのコンテナを自分の環境にデプロイしてMCPサーバーとして利用し、エージェントはそのMCPサーバー経由で外部APIや機能にアクセスする

と言うように、MCPサーバー自体を無償で提供し、顧客が既に使用している製品と組み合わせて使ってもらう運用例が紹介されていました。

また、公開前に特定のAWSアカウントのみが閲覧できる「限定公開(プライベートテスト)」で動作確認を行えるとのことでした。さらに、公開後にコンテナイメージを再プッシュして新バージョンを差し替える運用も可能であるとの説明もありました。

最後に受講者に一人ひとり、$25分のAWSクレジットが配布され(以下画像)、ハンズオンは終了しました。

まとめ

本ハンズオンでは、Amazon Bedrock AgentCoreを使ったエージェントを実際にAWS Marketplaceで公開する方法・戦略について学びを深めるセッションでした。
エージェント構築についてはそれなりに経験があったのですが、Marketplace上で公開する部分については実務で経験したことがなく、やや難しく感じました。しかしながら、本セッションを通して、技術的な観点を考えると同時にビジネス的な観点(どのように収益化をして顧客獲得に繋げるか、の観点)もAIエージェントを活用したプロダクトを活用していく今日においては重要になってくる、と新たな気づきとなりました。
引き続き、re:Invent2025での最新動向を発信してまいります!