こんにちは、デザイン事業部でディレクターをしている田邊です。
デザイン事業部ではデジタルマーケティング研究会というものがあり、活動の一環で自社のウェブサイトのアクセス解析資料を作成しました。
こちらをきっかけに、タイトルの通りAIを使うとどこまで自動化できるか検証してみました。
✅検証の背景と目的
これまでウェブサイトのアクセス解析資料を作成した際、以下のような手順を踏んでいました。
前提条件
- 解析資料(スライド)のフォーマットや項目は決まっており、既存のものを活用
- 月次解析資料となり、当月の数値を前月比も添えて解析
手順
- GA4で該当する数値を確認
- 資料のグラフや表に数値をコピペ、手打ち、図表の整え
- 数値をAIに読み込ませ、解析させる
- 整合性の確認、文章の整え
作った資料の一部を以下に掲載します。

作成時間
更新作業は1ページあたり50分程度かかり、更新対象は10ページあるため、おおよそ8時間強となります。
アクセス解析資料は月次作成が一般的なため、毎月の作業をAIで時短できたら効率的ですよね。
そのため、AIでアクセス解析資料を効率的に生成できないか?について調査するに至りました。
💡今回の目標(目指すゴール)
- 既存資料のフォーマットをなるべく踏襲し、アクセス解析もできていること
- これまでの作業時間を短縮し効率化できること
✅AIを使用したスライド生成の調査
今回検証に使用したAIはGem+GAS、NotebookLMの2パターンです。
1.下準備
どのAIも共通して、GA4より各ページで必要な数値をPDFなどで出力しておきます。
2.NotebookLM
準備したファイルをソースとして追加します。Studio内のスライド生成ボタンに鉛筆マークがあるので、クリックします。
プロンプト入力箇所に以下入力し、生成ボタンをクリックします。
pptxのスライドのフォーマット・レイアウトを踏襲し、他ソースのデータについて解析した資料とする。
解析対象は2026年1月で、前月比較が必要なページは2025年12月のデータを参照すること。
これにより出力されたスライドがこちらになります。

感想
⭕️️グラフィックが大きく表現され、訴求力が強い印象
⭕️️既存のフォーマットの目次と乖離はなく、解析内容もきちんと書かれている
️️✖️既存フォーマットのレイアウトやデザインとは大きく乖離
✖️検索キーワードランキングは内訳の表示が減っていたり、見た目に微修正が必要な箇所がある
3.Gem+GAS
この組み合わせは【究極】まじん式プロンプトv3の記事を参考に作業しました。
スライド生成のおおまかな手順はGemでアクセス解析資料スライドを出力するためのJSコードを生成し、GASのスライド生成アプリにインプットするというものです。
※そのためのGemとGASの初期設定も必要なのですが、記事で解説しているので詳しい操作方法はご覧ください。
手順は、GemにGA4の出力データを添付し、先ほどと同じようなプロンプトを入力します。
※ちなみにGemのモデルは3.1Pro(高度な数学とコード向き)を使用しました
これにより生成されたコードをGASアプリにインプットします。
生成されたスライドがこちらです。

感想
⭕️️シンプルなビジネス向け資料の見た目
️️️️✖️既存フォーマットの目次が省略され、一部指標の解析しかされていない
✖️内容がかなり薄く、数値を掲載しただけの資料という印象
✖️今回のような複雑なテーマは向いていない様子
4.レイアウトを完全に踏襲させるのは難しい
どちらも資料の見た目などを含めると、既存資料と並べて見たときに大きく乖離があります。
これはLLM(大規模言語モデル)は、テキストの生成や分析には向いているものの、PowerPointやExcelのように厳密な配置情報を維持したまま、ピンポイントを書き換える作業は不得意なためであるようです。
✅結果
今回のテーマでは、目標2つとも達成することは叶いませんでしたが、フォーマットなどの指定がない場合、NotebookLMは活用できそうなことがわかりました。
ちなみにNotebookLMでスライド生成にかかった時間は以下です。
下準備:15分
NotebookLMにソース追加・スライド生成指示:10分
計:30分・・・約94%の時間削減!
✅番外編
今回うまく調査できなかった方法が他にもあります。
GeminiのCanvas機能を使用した方法
Canvas機能は、チャット画面の横に編集スペースを表示し、生成された文章やコードを直接修正したりプレビューできる機能です。
この機能をONにした状態で「スライドを生成して」と指示を出せば、Googleスライドへ出力可能なデータを作ってくれます。
最初はこちらを主軸に調査していたのですが、2026年3月頭から急に使えなくなってしまいました・・・(Canvas機能自体は使えるものの、スライドを生成しなくなりました)。
このツールの強みは出力されたものに対し、部分的に修正指示を出せたり質問できること、また画像を添付して指示出せることです。そのため一度出力したものに対し細かくブラッシュアップをしていくことができ、見込みを感じていました。
もし今後のアップデートで復活すれば、再度試したいと思います。
Geminiから直接GA4にアクセスさせる方法
参考にしたのは以下記事です。
GA4×BigQuery×Geminiで実現する「会話するようなデータ分析」完全ガイド
直接アクセスさせれば下準備の手間が省け、一番時短になると考えます。
ただこちらも調査に時間がかかり、調査期間内での十分な検証が難しかったため、今後の継続課題とします。