目次
1.はじめに
2.Gemini CLIのVertex AI認証で選択できるモデルについて
3.Geminiモデルのトークン単価について
4.Claudeモデルのトークン単価について
5.Gemini・Claudeモデルのトークン単価比較
Gemini 3.1 Pro Preview と Claude Opus 4.8の比較
Gemini 3.5 Flash と Claude Sonnet 5 の比較
Gemini 3.1 Flash-Lite と Claude Haiku 4.5 の比較
6.おわりに
1.はじめに
Gemini CLI は Vertex AI 認証による従量課金方式でも利用できます。(設定については Gemini CLI authentication setup の Use Vertex AI 参照)
そこで本記事では Vertex AI 認証で選択できる Gemini モデルとそのトークン単価について取り上げます。
※Vertex AI は旧称で、リブランディング後の名称は Gemini Enterprise Agent Platform(以下 Agent Platform と表記)です。ただし本記事執筆時点で参照元の情報が旧称のままとなっている場合、そのまま旧称で記載しています。
従量課金方式で AI を利用する場合、モデルごとのトークン単価を大まかにでも把握しておくことはコスト感覚を持つ上で大切かと思いますので、Agent Platform の料金ページをもとに Gemini モデルのトークン単価を見てみます。
合わせて Anthropic の Claude モデルのトークン単価も取り上げます。
Gemini・Claude それぞれのモデルでトークン単価がどの程度異なるのか、この記事でざっと把握してみましょう。
2.Gemini CLIのVertex AI認証で選択できるモデルについて
Vertex AI 認証形式で Gemini CLI を立ち上げています。
Gemini CLI のバージョンは v0.49.0 です。

/model manage コマンドで選択可能なモデルを見たところ Gemini モデルとしては、Gemini 3.1 Pro Preview、Gemini 3.5 Flash、Gemini 2.5 Pro、Gemini 3.1 Flash-Lite が確認できました。
本記事執筆時点での最新モデルである Gemini 3.5 の Flash も表示されています。(Gemma モデルに関しては今回は対象外とします)

Gemini 3.1 Pro Preview、Gemini 3.5 Flash、Gemini 2.5 Pro、Gemini 3.1 Flash-Lite の4つのモデルが確認できたので、それぞれのトークン単価を Agent Platform の料金ページ で見てみましょう。
3.Geminiモデルのトークン単価について
Agent Platform の料金ページをもとに、対象モデル(Gemini 3.1 Pro Preview、Gemini 3.5 Flash、Gemini 2.5 Pro、Gemini 3.1 Flash-Lite)に絞り込み簡易的にまとめてみました。
| モデル | 入力(≤20万トークン) | 入力(>20万トークン) | 出力(入力≤20万トークン時) | 出力(入力>20万トークン時) |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.1 Pro Preview | $2.00 | $4.00 | $12.00 | $18.00 |
| Gemini 3.5 Flash(Global) | $1.50 | $1.50 | $9.00 | $9.00 |
| Gemini 3.5 Flash(Non-global) | $1.65 | $1.65 | $9.90 | $9.90 |
| Gemini 2.5 Pro | $1.25 | $2.50 | $10.00 | $15.00 |
| Gemini 3.1 Flash-Lite(Global) | $0.25 | $0.25 | $1.50 | $1.50 |
| Gemini 3.1 Flash-Lite(Non-global) | $0.275 | $0.275 | $1.65 | $1.65 |
表内の金額は100万トークンあたりの米ドル単価です。
料金タイプは Standard・Priority・Flex/Batch の3種あるのですが、Standard の数字をピックアップしています。
Gemini 3.5 Flash と Gemini 3.1 Flash-Lite については Global と Non-global で単価が異なります。(Global はロケーション設定を global としている場合、Non-global は特定リージョンとしている場合の単価です)
本記事の目的はモデルごとのおよそのコスト感を把握することなので、キャッシュ入出力の単価情報については省略しています。
ちなみにトークンコストは「トークン単価 ÷ 基準トークン数 × 実際のトークン数」で算出できます。
Gemini 3.1 Pro Preview で入力トークンが20万トークン未満、実際に送信した入力トークン数が100であった場合、トークン単価は$2.00、基準トークン数は100万なので、2 ÷ 1,000,000 × 100 = $0.0002となります。
出力トークンの場合、トークン単価が$12.00、基準トークン数は100万、実際に生成されたトークンが50としたら、12 ÷ 1,000,000 × 50 = $0.0006となります。
Gemini 3.1 Pro Preview で入力トークンが20万トークンを超える場合、実際に送信した入力トークン数が200,001、トークン単価は$4.00、基準トークン数は100万なので、4 ÷ 1,000,000 × 200,001 = $0.800004となります。
出力トークンの場合、トークン単価が$18.00、基準トークン数は100万、実際に生成されたトークンが10,000としたら、18 ÷ 1,000,000 × 10,000 = $0.18となります。
4.Claudeモデルのトークン単価について
続いて Claude モデルを見てみましょう。
こちらも Agent Platform の料金ページをもとに、本記事執筆時点での各モデルの最新バージョンをピックアップし簡易的にまとめました。
| モデル | 入力(≤20万トークン) | 入力(>20万トークン) | 出力(入力≤20万トークン時) | 出力(入力>20万トークン時) |
|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5 | $10.00 | $10.00 | $50.00 | $50.00 |
| Claude Opus 4.8 | $5.00 | $5.00 | $25.00 | $25.00 |
| Claude Sonnet 5(〜2026/8/31プロモーション価格) | $2.00 | $2.00 | $10.00 | $10.00 |
| Claude Sonnet 5(2026/9/1〜標準価格) | $3.00 | $3.00 | $15.00 | $15.00 |
| Claude Haiku 4.5 | $1.00 | – | $5.00 | – |
表内の金額は100万トークンあたりの米ドル単価です。
特定リージョン指定ではない、Global トークン単価に絞り記載しています。
Gemini モデルの表と同様、Batch やキャッシュヒット時の料金については基本的なコスト感の把握を本記事では目的としているため省略しています。
なお、Claude Haiku 4.5の入力トークンは20万トークンまでなので、超過の列はハイフン表記としています。
Claude Opus と Gemini Pro が複雑な処理向き、Haiku と Gemini Flash-Lite が高速処理向き、Sonnet と Flash がそれらのバランス型のモデルとなります。
5.Gemini・Claudeモデルのトークン単価比較
それぞれのトークン単価を比較すると以下になります。(本記事執筆時点、Fable については自律性等他モデルと比べ卓越したものなので比較から省きます)
Gemini 3.1 Pro Preview と Claude Opus 4.8の比較
| モデル | 入力(≤20万トークン) | 入力(>20万トークン) | 出力(入力≤20万トークン時) | 出力(入力>20万トークン時) |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.1 Pro Preview | $2.00 | $4.00 | $12.00 | $18.00 |
| Claude Opus 4.8 | $5.00 | $5.00 | $25.00 | $25.00 |
Gemini 3.5 Flash と Claude Sonnet 5 の比較
| モデル | 入力(≤20万トークン) | 入力(>20万トークン) | 出力(入力≤20万トークン時) | 出力(入力>20万トークン時) |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.5 Flash(Global) | $1.50 | $1.50 | $9.00 | $9.00 |
| Claude Sonnet 5(〜2026/8/31プロモーション価格) | $2.00 | $2.00 | $10.00 | $10.00 |
| Claude Sonnet 5(2026/9/1〜標準価格) | $3.00 | $3.00 | $15.00 | $15.00 |
Gemini 3.1 Flash-Lite と Claude Haiku 4.5 の比較
| モデル | 入力(≤20万トークン) | 入力(>20万トークン) | 出力(入力≤20万トークン時) | 出力(入力>20万トークン時) |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.1 Flash-Lite(Global) | $0.25 | $0.25 | $1.50 | $1.50 |
| Claude Haiku 4.5 | $1.00 | – | $5.00 | – |
総じて Gemini モデルの方がトークン単価は低いです。
しかし、低ければ良いとは一概に言えず、目的のタスクをこなせるかが重要であり、例えば単価の低いモデルを選んだ結果、コーディングの精度が不十分でタスクを完遂できず、トークンを無駄に消費してしまうケースがあるかと思います。
反対に単価の低いモデルでも十分にこなせるタスクに高単価のモデルを使ってしまうと、トークンあたりの生産価値は低くなってしまいます。
重要なのはタスクを完遂するまでの費用対効果であり、タスクの難易度や目的に応じてモデルを使い分け、コスト最適化を実現できることがベストかと思います。
6.おわりに
Gemini CLI の Vertex AI 認証で利用できるモデルの確認から、Agent Platform の料金情報をもとに、Gemini モデルのトークン単価と Claude モデルのトークン単価を見てみました。
本記事を通してざっくりとしたコスト感を掴んでいただけたなら幸いです。
今回は Gemini CLI について触れましたが、Claude Code でも Vertex AI を呼び出し先として利用することができます。(設定についてはClaude Code Docs の Claude Code on Google Vertex AI 参照)
Gemini CLI と Claude Code、両方を Vertex AI 認証で利用しタスクに対する精度差や価格差の比較を通じ、最適なモデル選定ができれば AI 活用の成功につながるかと思います。