はじめに

この記事はGoogle Cloud Next Tokyo 26のセッションレポートです。

テーマは、Gemini Enterprise で作る自律型エージェントについて。

入門向けのセッションだったので、これから Gemini Enterprise を活用していきたいと考えている方はぜひご覧ください。

1. 自律型エージェントとは?

まずはチャットAIと自律型エージェントの違いからです。

一般的に馴染み深いのは、チャットAIの方ではないでしょうか。

プロンプトで質問すれば回答が返ってくる、Gemini や ChatGPT のようなイメージです。

一方で自律型エージェントは、目標を与えると、まるで秘書のように作業そのものを実行してくれます

こちらがエージェントの動作フローです。

タスクにもよりますが、多少抽象的な目標設定でも計画と実行はうまくこなしてくれます。

そして最後に確認するのは人間です。

エージェントの導入によって、3つの変化が起こります。

なかでもコスト構造の変化は、少子高齢化で人手不足が進むこの世の中において特に重要な変化だと感じています。

Google Cloud でどう始めればいいのかも示されていました。

紹介された3つのうち、セッションでは Gemini Enterprise にフォーカスした説明がありました。

弊社でも Gemini Enterprise は多くの社員が活用しています。

エンジニアでない方でも簡単にエージェントを作成でき、企業向けのガバナンス機能も備わっているため、全社員が安心して利用できる環境を整えられます。

ここからは、実際に Gemini Enterprise でエージェントを作るデモ動画の紹介がありました。

本記事では割愛しますが、以前私が2時間でエージェントを作成した記事を書いているので、よろしければご覧ください。

【Gemini Enterprise】問い合わせの回答文を自動作成!実用AIエージェントを2時間で爆速開発

2. 失敗しない組み込み方

エージェントを導入する際に失敗しないための方法についても語られていました。

私のこれまでの経験も踏まえながら、3つのSTEPを見ていきます。

STEP1:小さく始める

お客様に提案するときは、とにかくスコープを絞り、そのなかで効果を最大化することを意識します。そして、動くものを数日以内に作ること。

Gemini Enterprise には Agent Designer という機能があるので、爆速で形にできます。実際に動くエージェントを触ってもらうことで、作成者にもお客様にもイメージが格段に湧きやすくなります。

STEP2:人の関与を設計する

私は「AIが実行する作業に100%の精度はない」という前提で考えています。

だからこそ、人が承認・判断するフェーズを必ず組み込み、システム全体としての信頼性を上げることが重要です。

STEP3:ガバナンスを先に決める

セッションでは最後のSTEPとして紹介されていましたが、私はこれが一番重要だと思っています。

最初に設計しておかないと、後々必ず苦労する部分だからです。逆に言えば、安全に使える環境さえ整っていれば、社員全員が活用に前向きになれます。

3. まとめ

今回のセッションを振り返ると、ポイントは次の3つに整理できます。

  • チャットAIは「答える」、自律型エージェントは「やり遂げる」 — 質問に回答するだけでなく、目標から計画を立てて実行まで進めてくれるのが自律型エージェントです
  • Gemini Enterprise なら、エンジニアでなくてもエージェントを作れる — Agent Designer とガバナンス機能により、全社的な活用のスタートラインに立てます
  • 成功のカギは3STEP — 小さく始め、人の関与を設計し、ガバナンスを先に決める

エージェントの導入は、単なるツール追加ではなく、業務の進め方やコスト構造そのものを変える取り組みだと感じています。だからこそ、大きな構想を練るよりも、まずは身近な業務をひとつ選んで、動くエージェントを作ってみることをおすすめします。

私自身、まずは自分の手元の業務から試してみて、そこで得た知見をまた記事にしていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。