新型コロナウィルス感染対策のため今や多くの企業が採用活動にオンライン面接を導入していますが、アイレットは他社に先駆けて3月のタイミングから採用活動をオンラインに移行しました。
(参照:会社説明会・オフィスツアーから面接まで採用活動をオンライン化しました!)

今回は、そんなオンライン採用活動の最前線をいくアイレットの採用担当者にオンライン面接の気になるアレコレを根掘り葉掘り聞いてみました。これからオンライン面接に挑もうとする就活生の皆さんや転職活動中の方、さらには企業の採用担当者の方への参考になれば幸いです。

アイレット 採用責任者 石田篤志
アイレット 中途採用担当 柿谷綾美

アイレット 新卒採用担当 竹中仁美
聞き手:アイレット広報 羽鳥愛美
 

コロナ禍で約200件のオンライン面接を実施!採用オンライン化事情を深掘り

アイレットでは3月下旬からオンライン面接を実施していますが、現在(5月中旬)までに実際に行った面接は何件くらいですか。


中途採用では約100件ほどです。新型コロナウィルス感染拡大前のペースと比べての変化はありません。面接の件数や採用数は今回のコロナ禍の影響は受けていないと言えると思います。


新卒採用でも同じく約100件の面接をすでに行いました。新卒採用が早期化している影響もあるかとは思いますが、例年の同時期に比べると増えています。以前まで新卒採用の面接はすべて対面だったのですが、今回全面オンライン化したこともあり、地方在住の学生さんからの応募が増えたと感じています。中には海外から応募してこられる方もいます。


新卒採用に関しては他社が3月下旬~4月中旬あたりは採用活動をストップしていることも多かったので、継続して採用活動をしているアイレットを受けてみよう、という方が結構いらっしゃったんじゃないでしょうか。NHKのニュースでもオンライン入社式・オンライン研修について取り上げていただいたので、テレビで知ったことで興味を持ち応募してくださった方も多かったようです。


想像以上にたくさんオンライン面接を行っているんですね。ここまで行った中で感じるオンライン面接のメリット、デメリットは何ですか。


実績や技術を主に重視する中途採用とは違い、新卒採用ではその方の持つポテンシャル、フレッシュさ、人となりを実際に目で見て確かめることも重要なポイントなので、画面越しでも十分に感じられているのか、未知の部分はあります。


応募者の方も、我々も会社への移動時間が削減されたので、スケジュールを合わせやすくなり、応募から面接までの期間が縮まっていると思います。遠方の方も、面接を受けやすくなっているのはいい点ですね。


他企業が採用活動を停止したり対策を検討したりしている中、アイレットは3月下旬とかなり早いタイミングからオンライン面接に切り替えることができていました。なぜでしょうか。


アイレットでは、新型コロナウィルス感染拡大の問題が起こる以前の通常期でも、中途採用の場合は必要に応じてオンライン面接を行っていましたし、社内の業務においてもオンラインツールは日常的に使っていたので、採用活動のオンライン化へのハードルは高くありませんでした。それに加えて、東京オリンピック開催期には公共交通機関の混雑が予想されることから、期間中はオンライン面接に切り替えようと準備をすすめていたことも、スムーズに移行した要因ですね。


採用活動のオンライン化に対する土壌は整っていたということですね。現在は新型コロナウィルス対策で全面オンライン化していますが、終息後はまた元に戻すのですか。


国が出したアフターコロナの指針に従って、基本的には9月末まではオンラインで行う予定です。その後のことはまだ決まっていませんが、臨機応変に対応していきたいと思っています。


オンライン会社説明会を開催するようになり遠方の方からの応募も増えたので、会社説明会に関してはオフラインで行える環境に戻ったとしても、オンラインでも並行して開催していけたらいいなと思っています。


就活生の方、大学生の方を対象に行ってきた「IT業界勉強会」に関しても、今回オンライン開催がスタートしました。こちらも、オンライン、オフライン並行して行っていきたいと考えています。

使用ツールの「Zoom」、候補者へのレクチャーやセキュリティはどうしてる?

オンライン面接では、どのようなオンラインツールを使用しているのですか。


Web会議ツールの「Zoom」です。アイレット社員は業務で頻繁に使用しているため、使い慣れています。ただ、面接を受ける方にとってもなじみがあるとは限らないので、事前に説明するようにしています。


特に就活生の中には「Zoom」を使用したことがないという方もいらっしゃるので、事前にインストールをお願いし簡単な使用方法の説明をPDFでお渡しするようにしています。ほとんどの方が面接前に「Zoom」を使用したオンラインの会社説明会にも参加してくださるので、そのタイミングで使用機会があるからか、面接当日は問題なくすすむ印象です。


中途採用の場合でも事前に簡単な説明はしますが、中途面接を受けられる方は「Zoom」などのWeb会議ツールの使用経験者が多いので、あまり問題が起こることはありません。ただ、「Zoom」のセキュリティ面を気にされる方はいらっしゃいますね。アイレットでは、必ずパスワード付きのミーティングを設定し当日に候補者へ連絡すること、ホストが許可しないとミーティングに参加できない「待機室機能」を使用することで、安心して利用してもらえるようにしています。


気をつけていることや工夫していることはありますか。


事前に通信トラブルがあったときの対応を伝えるようにしています。基本的には自動で復旧するのであわてずに待って頂ければ良いのですが、復旧が難しい場合は日程を変更することや電話面接に切り替えることもできるということをお伝えし、安心してもらうようにしています。また、まだオンラインで話すことに慣れていない方も多いので、対面のときよりも雑談を長くして、話しやすい雰囲気をつくるように心がけています。


通信環境によってタイムラグが発生しているなと感じたときは、頻繁な会話のキャッチボールをすると話しにくいので、まとめて質問し、まとめて回答してもらうように工夫しています。


アイレットは、オフィス環境も自慢なので本来であれば実際に来ていただいて体感していただきたいという思いがあります。そのため、オンライン会社説明会では「バーチャルオフィスツアー」を行って、少しでもオフィスの雰囲気を感じていただけるように工夫しています。オンライン面接前に、ぜひ参加いただきたいですね。

           [バーチャルオフィスツアーの様子]

オンライン面接ではどんなことをするの?

面接の内容は、対面式の面接と何か違いはありますか。


中途採用では、オンラインでもオフラインでも面接中のやり取りの中で、「AWSを中心とした技術スキル」、「志望度の高さ」、「マインド」などからアイレットとマッチするかどうかを見させていただいているので、何も違いはありません。


新卒採用の場合も内容は同じです。基本的には、「エンジニアを目指している理由」、「志望度の高さ」、「事業内容の理解」、「学生時代頑張ってきたこと」などを聞かせていただきます。ただ二次面接に関しては、オンラインになったことで「方法」は変わりましたね。新卒採用の二次面接では、候補者の方に事前に出題した課題に対して自作の資料を用いてプレゼンをしてもらっているのですが、対面式の面接の際は事前提出の必要はなく、プレゼン方法は紙やホワイトボードを使用したアナログなものでも、PCで作成したデータを使用したものでもOKでした。一方オンライン面接では、PCなどで作成した資料を事前に提出してもらい、面接では「Zoom」の「画面共有」の機能を使用して映し出し、プレゼンしてもらっています。


「画面共有」をしたことがなければ、きちんとプレゼンできるか緊張してしまいそうです。


事前に画面共有の方法はお伝えし、二次面接の30分前には接続チェックも行います。それでも本番にうまく画面共有できなかった場合は、事前に提出してもらったデータをこちらから映し出しますので、そこまで身構えてもらう必要はないですよ。大切なのは、プレゼンしていただく内容です。


画面共有に関しては問題ないのですが、課題を事前提出することにハードルを感じる方も多いようで、実は二次面接前の辞退者が増えてしまいました(苦笑)でも、あまりマイナスにはとらえていません。それだけ意識の高い方が面接を受けてくださっていると感じるからです。実際に、二次面接を受けた方の合格率は例年より上昇しています。

オンライン面接を受ける準備は?服装は?カンペは?

オンライン面接を受ける人が事前にしておいた方がいい準備はありますか。


事前に、実際面接へ参加される場所でPCのカメラに自分がどのように映るかチェックするのはいいかもしれませんね。顔が見切れていないか、部屋が暗すぎたり逆光になったりしていないかなど、確認しておくと安心です。卓上のライトを持っている方は、パソコンの奥に置くと顔が見えやすくなりますよ。


自宅の中でも他の物音が聞こえにくい、明るさが問題ない部屋や場所を選ぶといいかもしれませんね。また、カフェなど不特定多数の人がいて騒々しく、ネットのセキュリティ環境も心配な場所は当然ですが避けてほしいですね。


ただ、個々人によって通信環境が違うことはこちらも承知しているので、神経質になりすぎる必要はないですよ。ご自身の環境の中でベストを整えていただければ大丈夫です。


オンライン面接を受ける際の服装は、どのようなものがいいのでしょうか。特に就活生の方は気になっていると思います。


服装は自由です。対面式の面接の際も同じようにお伝えしています。


「服装自由」と聞いて、「どこまでいいんだろう」と悩む就活生も多いと思うので、その中でもアドバイスがほしいです!


そうですね……。スーツでなくてもいいですしカジュアルでも何の問題もないのですが、これから社会人になるという自覚を持った上での服装、髪型が望ましいかもしれませんね。いくら「服装自由」とは言え、部屋着やパジャマのような格好や、寝起きのような髪型、ボーボーの無精ひげの状態で臨まれるとびっくりしてしまうかもしれません(笑)


オンライン面接だからこそ、カンペを見たり、飲み物を飲んだりできてしまうと思うのですが、それってNGですか?


そのようなことで減点対象にはならないですよ。カンペがあっても、自分の言葉で自分の思いを語ることができていたら、問題ないと思います。ただ、就職対策本に載っているような文章そのままを語ってしまうと、思いは伝わらないですね。


背景にご自身の名前を設定して面接に臨まれている方もいました。オンライン面接を味方につけていた好例だと思います。

オンラインだからと気負いは不要!リラックスして面接を受けて

最後に、これからオンライン面接を受けようと思っている方へアドバイス、メッセージをお願いします。


オンライン面接になったからといって、本質は変わらないです。ですから、必要以上に気負わず面接に参加していただきたいですね。特にアイレットの面接はオンライン、オフライン問わずカジュアルな雰囲気なんですよ。また、今回の採用活動オンライン化のように、社会の変化にいち早く対応できる会社なので、そんな柔軟性と先進性に魅力を感じてくださる方にはマッチする会社だということをお伝えしておきたいです。


通信環境によって合否が決まるわけではないですし、オンライン化で不明な点や不安な点はこちらがしっかりとサポートしますので、ご安心ください。アドバイスとしては、落ち着いてゆっくりと話すこと、聞き取りにくいときは遠慮せずに伝えること。面接官も対面式のときと同じような話しやすい空気づくりを心がけているので、オンラインだからといって敬遠せずにエントリーしてもらえたらうれしいですね。


中途入社希望の方対象のオンライン会社説明会も頻繁に開催しているので、ぜひ会社説明会でアイレットについて知っていただいて、選考に応募していただきたいですね。採用担当一同、オンライン面接でお目にかかれることを楽しみにしています!

編集後記

コロナ禍でも応募数や面接数が減らず、新卒採用に関しては増えていることに驚きました!もちろん採用人数もコロナ禍の影響を受けず予定通りなので、安心してご応募いただけたらと思います。この記事が少しでも皆さんのオンライン面接へのヒントになっていたらうれしいです。

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最後までお読みくださりありがとうございました!