アイレットの事業部紹介シリーズ『iret Division Interview』第5回目は、「Rackspace事業部」をお届けします。

過去の事業部紹介はこちら
・iret Division Interview #1
 「クラウドインテグレーション事業部~東京/構築・プリセールス~」
・iret Division Interview #2
 「クラウドインテグレーション事業部〜大阪/構築・開発篇~」
・iret Division Interview #3
 「アジャイル事業部」
・iret Division Interview #4
 「名古屋事業部」

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Rackspace事業部とは

Rackspace事業部は、2019年10月にKDDI株式会社(以下KDDI)、アイレット株式会社(以下アイレット)、米国のRackspace Hosting, Inc(現在はRackspace Technology, Inc. に社名変更、以下Rackspace社)との戦略的提携によって設立された、アイレット内で最も新しい事業部です(2020年11月現在)。グローバルで豊富な実績を誇るRackspace社が持つ偏りのない専門知識をベースにしたテクノロジーを駆使し、最高クラスのツールと自動化を組み合わせ、お客様へ適切なソリューションの提案、システムの設計から構築、運用保守まで幅広く行います。
また、セールスチーム、ソリューションエンジニア、製品開発/管理者と連携しながらお客様と強固なビジネス関係を構築し、第一線のエキスパートとしてRackspace社が提唱する「Fanatical Experience」をお客様へ提供し、最大化します。
現在は、AWSにRackspace社のノウハウおよびツールを活用した「Rackspace Service Blocks (TM) for AWS」を提供していますが、今後サービスを拡大していく予定です。

Rackspace事業部はアイレットの社員のほか、KDDI、Rackspace社からのスタッフも常駐している、グローバルな環境です。今回は、アイレットの社員2名にインタビューを行いました。


知念 梨果(ちねん りか)
Rackspaceセクション/メンバー/2019年11月 中途入社

Pelizzaro Andrew(ぺりざろ あんどりゅー)
Rackspaceセクション/メンバー/2020年1月 中途入社

主なお客様や案件、仕事のすすめ方は?

――Rackspace事業部では、どのようなお客様や案件を扱っているのでしょうか。


アンドリュー:主な案件はKDDIが営業の窓口となるため、AWS系の大規模案件、大企業様の案件が多いですし、そのようなエンタープライズ系に強い事業部となることを目標としています。とは言うものの、中規模、小規模案件にもしっかりと対応しています。


――Rackspace事業部はセクションやグループに分かれていないそうですが、それぞれどのような役割を担っているのですか。


知念:セクションやグループはありませんが、システム構築前のプロセス、構築中のプロセス、構築後のプロセスによってチームに分かれています。私は構築中のプロセスである構築チームに所属しています。構築前のプロセスでプロジェクトマネージャー(以下、PM)がとりまとめた中で、構築が必要になったフェーズから作業を行い、構築後のチームに引き渡します。


アンドリュー:私のメインの役割は、構築前のプロセスです。お客様と契約締結後、PMとして構築プロジェクトを設計し、立ち上げを担い、構築チームへの引き渡しまでのプロセスを遂行します。
また、新たにKDDIと協働してオンプレミスとプライベートクラウドの商品をお客様に提供し、引き渡し後のサポートを行う役割も担いはじめています。


――プロセスごとにはっきりと役割が分かれているのですね。


知念:Rackspace社の文化を取り入れて、トライしているところです。日本的なスタイルでは、コンサルティングから構築、その後のサポートまですべて同じチームで行うことも多いのですが、ステージが切り替わるたびに担当チームも切り替え、分業を徹底することで効率化を図るというRackspace社のスタイルを実践しています。


――案件の期間や人数、体制についても教えてください。


アンドリュー:Rackspace社の作業工程を基本的に踏襲しており、営業、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、フィールド構築、検査、テクニカルアカウントマネージャー(TAM)、サポートの7つの役割ですすめていき、構築から引き渡しまでの期間は15~20営業日がほとんどです。
7つの役割のうち複数の役割を担当するスタッフもいるため、計6名で案件に携わる形がほとんどです。


――案件ごとの期間、役割、人数にブレがあまりないのですね。


知念:お客様との契約までの期間や設計段階に要する日数は、お客様のご都合や案件によってまちまちですが、構築プロセス以降はほぼ一貫しています。これもRackspace社のメソッドを取り入れた結果です。


――他事業部との関わりはありますか。


アンドリュー:お客様に対して24時間のサポートを行うために、現状ではクラウドインテグレーション事業部のMSPチームと連携をしています。実際に夜間の依頼が発生した際は、MSPチームとやりとりを行い対応しています。
また、アイレット社内ではありませんが、Rackspace社とは日々密にやりとりを行っています。新しいプロジェクトを立ち上げるにあたってもRackspace社のツールを用いて遂行するため、アドバイスを受けたり、さまざまなアプリケーションのプロセスを実行するために、オンラインツールなどを用いて打ち合わせを行ったりしています。


知念:構築チームとしては、社内インフラや経理、人事関係でアイレットのいち社員として他事業部と関わることがありますが、業務上ではあまり関わりはありません。

左側:知念 右側:アンドリュー

事業部内の雰囲気、社員の経歴は?

――どのような雰囲気の事業部なのでしょうか?


知念:さまざまな国籍のメンバーから成り立つ事業部のため、日本語と英語が飛び交い、日々お互いの文化や新しい価値観を共有したり、見いだしたりしながら切磋琢磨できる環境です。アイレットの中でも、外資系企業に最も近いフラットな雰囲気の事業部ではないかと思います。
また、好きで仕事をやっている人が多くて、他の事業部と比べるとワイワイしている印象です。技術的な話、仕事のプロセスの話など、お互いアイデアを出しながら、自由に話し合っています。
チームごとに職種や役割が違うので、そういった面でもお互い意見交換をしやすいのかもしれません。


アンドリュー:メンバー同士が上下関係ではなくフラットな関係でいられることで、余計なことを考えずに仕事に集中できるのがいいですね。さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが集まっているので、毎日他のメンバーから新しいことを吸収でき、成長できます。仕事面ではもちろん、人生においても役立つことを学ぶことができていると感じます。


――やはり、英語は必須でしょうか。どのような経歴の方が多いのでしょうか。


知念:経歴は皆さんさまざまですが、海外在住経験があったり、外資系企業にいたりと、やはり語学に堪能な方は多い印象です。私の場合は、アメリカへの留学経験があり、前職はSIerのプリセールスエンジニアでした。事業部内には、セールスサポート、請求、マーケティングや経理などの役割を担うポジションもあるので、技術職の経験がない方も在籍しています。


アンドリュー:私の場合は、3年前にアメリカから来日して、日本語、英語どちらも使用しながら業務にあたっています。また、現在アメリカとイギリスに住んでいるスタッフもいます。本当は既に来日して一緒に働いているはずだったのですが、新型コロナウィルスの影響で、まだ本国にいる状態のまま、リモートでともに働いています。


――日常的な語学力があっても、技術系の外国語を駆使するのは難しそうな気がするのですが、皆さんうまく対応されているのでしょうか。


アンドリュー:IT系の用語は英語からそのままカタカナ語になっているものが多いので、もともとIT用語について知っている人であれば、そこまでハードルは高くないかなと思います。

業務をスムーズにすすめるための工夫、チームビルディングのノウハウは?

――業務を行う際に心がけていることや工夫していることを教えてください。


知念:仕事をすすめるプロセスはRackspace社の方法を採用しており、その手順に沿ってすすめることでスムーズに業務を遂行できていると感じます。
「いつまでに何を終わらせるか」、「何をどのようにすすめるか」などは事前にミーティングで定義し、チームの共通認識として全員が握っている
ので、ブレがないですね。そのため、個人は期日を守ってしっかりと自分の仕事を行っていくことに集中できています。


アンドリュー:確かに役割分担も責任の所在もはっきりしているので、スムーズに仕事をすすめられると実感しています。また、チームが違ってもお互いに意見を交換し合う雰囲気があるので、メンバーからのアドバイスをよく聞いて、自分も気になったところは意見を言うことで、業務の質も向上させていくことができます。


知念:問題が起きたときは、誰に報告すればいいかが明確になっているので、トラブルになることを事前に防ぐことができます。現在はリモート勤務がメインですが、何かあればすぐにオンラインツールでコミュニケーションをとるようにしています。


――業務を遂行するにあたってチームビルディングが欠かせないと思いますが、良いチームをつくるために行っていることはありますか。


アンドリュー:毎週金曜日に皆でオンラインツール上に集まって、カジュアルな雰囲気で仕事、プライベート両面の近況を報告し合っています。


知念:もともとオーストラリアのRackspace社で行っていた習慣で、みんなでお酒なんかも飲みながらラフに話をしようよ、というのを日本にも取り入れようと思ったのですが、新型コロナウィルスの影響でオンライン開催になっています。海外メンバーとの時差も考慮して14時スタートなので、今はあまりお酒を飲んで参加している人はいませんね。新型コロナウィルスの状況次第ですが、海外メンバーも無事来日でき、オフラインで集まって仕事をするようになれば、夕方くらいからワイワイとリアルでできたらいいなとは思っています。


――プライベートの近況報告では、どのようなことを話したりしているのですか。


アンドリュー:私は自転車で東京を探索することも多いので、そのときの写真をみんなに共有したりしています。海外メンバーに日本の情報を伝えるとともに、海外の新型コロナウィルスの現状もダイレクトに聞いたりしています。


――その会以外には何か行っているのでしょうか。


知念:Rackspace社のチームビルディングセッションをレクチャーで受け、チームビルディング用のアクティビティを2ヶ月に1回、コミュニケーションエクササイズとして行っています。楽しみながらできるのがいいですね。


――リモートで業務を行う際に工夫していることはありますか。


アンドリュー:私がよくやりとりをする海外のメンバーとは時差があるので、お互いがミーティングに出席できる時間をうまく調整するようにしています。

毎週金曜日の事業部全体のミーティング。世界中のメンバーが集結。

入社後のフォロー体制や、勉強会は?

――入社後のフォロー体制はどのようなものがありますか。


知念:私の場合、構築チームのトレーニングプログラムで3~4ヶ月学びました。
そのトレーニングを通して、クラウドの基本的な環境に慣れることができました。


アンドリュー:私は前職でプロジェクトマネージャーとしての経験はあったので、OJTを受けながら業務に取り組んでいきました。また、「enablement」という、Rackspace社の研修も受けました。その研修では、Rackspace社について、使用するツール、業務プロセスなどを学びました。
他には、世界中のRackspace社に私と同じ役割で業務を行っている人がいるので、困ったことがあれば質問したり、サポートを受けたりすることもできます。私の場合は、オーストラリア、シンガポールのメンバーに助けてもらうことが多かったですね。


――勉強会などは行っているのでしょうか。


アンドリュー:事業部としての勉強会などはまだありませんが、アイレットが実施しているAWSの勉強会などに出席したり、海外のRackspace社の定例に参加するなどして、知見を深めています。

Rackspace事業部が連携するRackspace社のネットワーク

うちの事業部の魅力は○○!こんな人に来てほしい!

――最後に、事業部の魅力や、求める人物像、メッセージをお願いします。


知念:構築チームでは、業務上Rackspace社との直接のやりとりはあまり多くないので、完璧に英語が話せないといけないということはないです。それよりも、仕事に対する責任感、やる気、そして国際的多様性、考え方の多様性を認められるマインドが重要です。
また、新規事業部ということでまだ決まっていないことも多く、仕事のすすめ方など自分たちの手でつくりあげていける、決定していけるということがとても楽しいです。互いに相談しながら、試行錯誤しながらすすめるプロセス自体にやりがいを感じます。その分決まったことをこなすというよりも、自ら考えて、自ら動ける人が向いているのではないかと思います。
事業部にはいろんな人がいるので、どんなバックグラウンドの方でもウェルカムですよ!


アンドリュー:知念さんの言うとおり、言われてやる人よりも自分から何かをやる人に向いている事業部だと思います。また、さまざまな価値観や文化的背景を持った人と積極的に関わりたいと考える人がいいですね。
業務では、日本のお客様はもちろん海外のお客様やパートナーと関わる機会が多いので、国際プロジェクトの構築に携われることが大きな魅力です。
技術的な部分では、アイレットというとAWSのイメージが強いかもしれませんが、Rackspace社ではGoogle Cloud、Azure、Alibaba Cloud、VMware、さらにはRackspace社のクラウドなど、さまざまなクラウドサービスも取り扱いますし、オンプレミスのサービスもあるので、クラウドやオンプレミスに興味がある人にとっては、いろいろな技術を習得できるとても刺激のある環境だと思います。
グローバルなキャリアを築きたい人、そしてクラウドの新しいテクノロジーを身につけたい人にオススメです!


【編集後記】

2019年10月に新しく設立されたRackspace事業部。
立ち上がって間もない事業部だからこそ、メンバーは自分達で一から試行錯誤しながら仕事をつくりあげていく楽しさを感じていました。特に決められたやり方もないため、「自ら考え、行動できる方がマッチする」と口を揃えて話していたのも印象的です。
また、Rackspace事業部が、さまざまな国籍のメンバーから成り立っているため、上司、部下の関係性ではなく、メンバー同士がフラットな雰囲気というのも大きな特徴ではないでしょうか。
AWSをはじめ、クラウドを利用した最先端の技術を身につけたい方、多種多様な価値観や背景を持った人と積極的に関わり、グローバルなキャリアを築いていきたい方はぜひご応募ください!

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