はじめに
既存のCloudFront環境と同じ設定のものを、別アカウント上に作成する機会がありました。
別アカウント上にCloudFront環境を作成する中で、重複する代替ドメイン名を利用できないことを知りました。
そもそも代替ドメイン名はどの様な用途で利用されているのか知らなかったので調べました。
代替ドメイン名について
基本的な用途
以下公式ドキュメントの引用より、ディストリビューション名の代わりとなる独自のドメイン名を利用することができることが分かりました。[1]
ディストリビューションを作成すると、CloudFront によりドメイン名が d111111abcdef8.cloudfront.net などのディストリビューションに割り当てられます。 cloudfront.net ドメイン名の代わりに独自のドメイン名 (www.example.com など) を使用する場合は、代替ドメイン名をディストリビューションに追加することができます。
[1]代替ドメイン名 (CNAME) を追加することによるカスタム URL の使用
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudFront/latest/DeveloperGuide/CNAMEs.html
Route53にトラフィックのルーティング先として利用
以下公式ドキュメントの引用より、Route53からCloudFrontへトラフィックをルーティングするのには、代替ドメイン名を設定する必要があることが分かりました。[2]
重要 CloudFront ディストリビューションを機能させるには、エイリアスレコードを作成する必要があります。
[2]Amazon Route 53 を設定して、CloudFront ディストリビューションにトラフィックをルーティング
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/Route53/latest/DeveloperGuide/routing-to-cloudfront-distribution.html#routing-to-cloudfront-distribution-config
まとめ
代替ドメイン名をCloudFrontの独自ドメインとして利用するためだけであれば、Route53でドメイン管理するので設定しなくても良いのかと考えました。
しかし、Route53に登録するのには代替ドメイン名を利用しないといけないと知り、その重要性が分かりました。代替ドメイン名にはワイルドカードの利用もできる様なので、適切な設定内容を最初に考える必要がありそうです。[3]
[3]代替ドメイン名での * ワイルドカードの使用
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudFront/latest/DeveloperGuide/CNAMEs.html#alternate-domain-names-wildcard