DX開発事業部の西田です。

アイレットでも業務で活用しているBacklog公式のMCP Serverが登場しました!
本記事ではこれを簡単にVS Codeから試してみます。

MCPとは

KAGのみのるんさんのスライドがとても分かりやすいです。

セットアップ

GitHubリポジトリに日本語のREADME.mdがあるのでこれにそって進めていきます。

まずはローカルにMCP Serverを構築する必要があります。
Dockerを使う方法とローカルでビルドする方法がありますが、後者で試しています。

リポジトリを任意のディレクトリにクローン、パッケージをインストール、ビルドします。

$ git clone https://github.com/nulab/backlog-mcp-server.git
$ cd backlog-mcp-server
$ npm install
$ npm run build

VS CodeのCopilot ChatをMCPクライアントとして使います(GitHub Copilotが利用できる前提です)。

VS Codeの設定からsettings.jsonを開いてMCPを構成します。

"mcp": {
  "inputs": [],
  "servers": {
    "backlog": {
      "command": "node",
      "args": [
        "/Users/nishida/backlog-mcp-server/build/index.js"
      ],
      "env": {
        "BACKLOG_DOMAIN": "your-domain.backlog.jp",
        "BACKLOG_API_KEY": "your-api-key"
      }
    }
  }
},

先ほどビルドしたMCP Serverのパスをargsに指定、envには利用するBacklogのドメインと作成したAPIキーを設定します。

保存できたら準備完了です。

使ってみる

Copilot Chatのエージェント モードからMCP Serverを使うことができます。
※現状は4o以外のモデルだとエラーになったり不安定な動きになります。

工具のマークから、どのMCP Serverの機能を利用するか確認、有効化無効化できます。

MCP Serverで何かエラーがある場合はこのようにエラーの原因を確認します。
この例ではわざとパスを間違えてみました。

Backlog MCP Serverを使ったプロンプトを試してみます。

実験1)自分に割りあたってる課題を確認、ネクストアクションを提案させる

Backlog MCP Serverで公開されているツールを使う判断をLLMが行った場合、このようにインタラクティブに許可が求められます。

上記のプロンプトではうまく課題を拾えませんでしたが、プロジェクトキーまで指定することで期待の結果が出せました。

このまま続けて課題を編集することもできました。

実験2)Wikiの仕様書から画面モックアップを作成する

BacklogのWiki機能で要件や仕様を管理しているプロジェクトも多いと思います。

例としてこのようなWikiから仕様を取得してモックアップを作らせてみます。
Wikiの指定はWikiのURLにあるIDを利用しました。

出来上がったモックアップはこのようになりました。

まとめ

MCPを利用することで、BacklogのようなSaaSと生成AIチャットインターフェース間の情報の移動がシームレスになるためとても便利です。
Backlog APIでできることにはほとんど対応しているため、アイデア次第で他にもいろいろな活用ができそうですね。