こんにちは後藤です。かなり大きめな台風がくるとかで、今日の朝は身構えてたのですが肩すかしを食らっちゃいましたね。打ち合わせなども空いたのでこの時間でブログを書こうかと。それでは先週気になったクラウド関連ニュースをまとめます。
AWS WAFでHost Header +IP Addressでアクセス制限してコミュ症ウェッブアプリケーションを作ろう
CloudFront→WAF→API Gateway→Lambda経由でURLによる計算機実装。でもセキュリティなど含め実装がしっかり書いてあるw
MackerelでDockerコンテナの起動状態を監視する
正式にDockerに対応してないMackerelでプラグインによる監視実装。起動状態のみだけのようだけど簡単でイイ感じ。
Amazon Web Services の本気がみたいか !? スピードと高可用性を両立したゲームインフラの構築と事例
AWSの中の人によるゲームインフラについての事例とベストプラクティス。そして新しいサービスを使った構成の例など。タイトルは煽っている気がするけど中身は濃い資料ですね。DBライトヘビーからシャーディング、Aurora移行。さらには全世界向けゲーム環境で重要な各ロケーションからのレイテンシについても参考になる。
週刊AWS - 皆さんの支援を受けて復活!
中の人として当たり前の行為として週刊で新機能レビュー的なブログを書いていたエバンジェリストのJeffさんが今年の4月の段階で週に4時間もかかるほど数の多さや中身の深さに諦めざるを得ない状況になっていたとか。改めてOSS的発想によりGitHubにて毎週のニュースをプルリクで受け入れると発表!
確かに一人のパワーで何とかできる範囲は超えていたけど、OSS的なやり方で毎週まわっていくのか不安だけど見てみたいw 日本語はもちろん別だろうなぁ…
国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表
IDC Japanによる日本のパブリッククラウド市場調査。2015年は2771億円。2020年には7346億円に成長すると。そのキーとなるのはAPIエコノミー。まだ「ふーん」感があるような…
それでもAWSではなくMicrosoft Azureを使うべき理由
タイトルにつられすぎてはいけないのだけど、ダウンロードできる全文版にはAzureの現在、たとえばコンテナだけでなくNano Serverまで書かれていたりして、全体像を把握するのに良い読み物だと思う。ただしITmediaの会員登録必須なのでご注意を。このくらいは誰でも読めた方がいい気がするなぁ。勿体無い。
Redirection in a Serverless API with AWS Lambda and Amazon API Gateway
API GatewayとLambdaを使ってサーバーレスでAPI実装は可能にあるけど、一般のHTTPでありえるリダイレクト処理について語っているブログ記事。Lambdaでのレスポンスは基本JSON形式。そのままではHTTPレスポンスコードとLocationヘッダーを使うことはできない。API GatewayのIntegration Responseを定義し、Lambdaのレスポンス本文を見てレスポンスコード(301, 302, 404など)と転送先URLを指定する方法を解説している。
Powering Secondary DNS in a VPC using AWS Lambda and Amazon Route 53 Private Hosted Zones
オンプレ環境のDNS情報をAWS内のRoute 53でミラーする方法をCloudWatch Events + Lambdaで実装する例。なんか地味にみえるが割と実践的なアーキテクチャかなと。
Jeff Barr – I wrote this blog post exactly 10 years ago, one of…
AWSのChief EvangelistのJeffがちょうど10年前にEC2を発表した(Beta)ときのことを振り返っている。10年前のブログを読むと今では当たり前のことが書かれていて懐かしい。スケールする環境が手に入ったら次に何するよ?的な。しかし10年前から存在していた時間は現在とギャップを感じるし、されど10年は早いなとも。
Amazon Inspector Announces General Availability for Windows
Inspectorが新たにWindows Serverに対応。イイね。
Google App Engineで発生した大規模障害の原因が明らかに
GAEで2時間弱エラーレートが高くなったという障害。ルータのソフトウェアアップデートとデータセンター内のアプリ再配置の二つの要素が重なった原因による過負荷により発生した障害とのこと。
感想
自分の年齢や立ち位置のせいだと思うのですが、最近では最新技術を追いながらもエンジニアのキャリアについての記事に目が行くことが多くあります。先週は、プロダクトマネージメントの話で、単純な開発者ではないビジネスとユーザーの接点をつくる立場の話や、カスタマーサポートからジョブチェンジしてスタートアップのインフラエンジニアになって何もかもが変わりつつも自身のキャリアの考え方も落ち着いて捉えている話などが気になりました。
またネタと思いながらCAP定理・BASE特性・ACID特性をお部屋探しの比喩で楽しげに説明会したアドテクおじさんの話、そして日本のオープンソース生き字引たる吉岡さんの現在Firefox、その昔商用ブラウザベンダーNetscape社の当時の生々しい話が心惹かれました。おじさんになったのかなとw
日本ではあまり聞かないPM、プロダクトマネージャーの役割=プロダクトマネージメントとは、について論じている、いわば論文のような記事(翻訳記事)。ともすると役割の範囲が空いた溝を埋める役割的になってしまう立ち位置をロジカルに解説している。説明するためのフレームワークとして、製品・開発者・ユーザー・ビジネスという要素を参加系に配置して、その間にどのようなものが存在するかわかりやすくしている。
Wantedly坂部くんの入って1年の振り返り。Wantedlyのような現場で、本人のキャラ通り、誠実に取り組んで日々勉強し続けているエンジニアのまとめとしてすばらしい。さらに先のキャリアを見据えた、成長する手法(レイヤーあげて思考する、センスを磨く方法)についても興味深い。
アドテクテーマかと思いきや質問内容がお部屋探しの話。からのCAP定理。テクノロジー話に持ち込む寝技w 確かに大事なBASE特性・ACID特性が解説されている。お部屋探しバージョンだけの定義が記憶に残るとヤバイ。
スゴイ。何がスゴイって、現在のFirefox、その昔商用ブラウザとしては一世を風靡し、その後のオープンソース文化の流れを広めることになったNetscapeの歴史を、現場でリアルタイムに見てきた本人であるところの吉岡さんが20年越しにエッセイを書いているのが本当にスゴイ。20年前シリコンバレーで日本語ブログを書いていただけでも奇跡なんだけど、改めて今に至るOSS文化形成やオープンソースとビジネスの世界の流れをさらっと書いているので、若い人には歴史をひもとくきっかけにもなるし、ITおじさんになってしまった自分には割とグッときてしまう読み物でした。正直O社で吉岡さんの書いたコードを見て、社会人成り立ての自分は当時もグッときていたのを思い出した…