こんにちは、後藤です。先週の気になるクラウド界隈のニュースをまとめておきますね。
8 new Config Rules to govern the configuration of critical AWS resources
AWS Configに新しいルールが追加された。
・IAMパスワードポリシー
・RDSのストレージ暗号化
・RDS Multi-AZ
・RDSのバックアップ
・EBS最適化EC2インスタンス
・EC2のインスタンスタイプチェック
・ID/タグ指定でのAMI制限
Going Serverless: Migrating an Express Application to Amazon API Gateway and AWS Lambda | AWS Compute Blog
aws-serverless-expressを使ってExpressアプリをAPI Gateway/Lamdbaで動作するようにポーティングする方法をまとめている。ツール対応にする部分もあるけど、例えばAPI Gatewayが対応していなGzip圧縮みたいな機能を停止したり、DynamoDBのTimeoutをAPI Gatewayよりも小さくしたりとか、こまごまと実践的な手順が書かれている。
Building Event-Driven Batch Analytics on AWS – AWS Big Data Blog
イベントドリブン型のビッグデータバッチ分析のアーキテクチャ解説。多くのお店を抱える会社のPOSデータ集計の例のように、データが来てからバリデーションからジョブ管理、そして集計などを行った上でRedshiftへ投入という流れを最新のアーキテクチャとしてLamdbaなどを使った構成を詳しく説明している。
AWS Solutions Architect ブログ: AWS Black Belt Online Seminar「クラウドのためのアーキテクチャ設計-ベストプラクティス-」の資料およびQA公開
最近全然見る余裕のないAWS Black Beltセミナーだけど、最新のアップデートという意味では重要。「クラウドのためのアーキテクチャ設計 -ベストプラクティス-」の資料と質疑がブログに載っている。こういう助かる。
IPv6 Support Update – CloudFront, WAF, and S3 Transfer Acceleration | AWS Blog
CloudFront、WAF、S3 Trasnfer Accelerationで新たにIPv6対応された
Running Express Applications on AWS Lambda and Amazon API Gateway | AWS Blog
Node.jsのウェブフレームワークExpressアプリをLambdaに展開するためのツール aws-serverless-express が公開された模様。確かPythonのFlaskアプリをAPI GatewayとLambdaへデプロイするツールもあったけど、既存のフレームワークで開発しているアプリを新しい環境へ乗せることができるのは手軽でいいかも。
First Annual Alexa Prize – $2.5 Million to Advance Conversational AI | AWS Blog
Amazonの会話側AI製品Alexaのコンテストが開催されるとのこと。全体の賞金額は2.5億円以上。学生には別途得点があるみらいだが、会話を使ったAIの勝負でこんなに大きい賞金がでるのは驚いた。
Whiteboard with an SA: Tags | AWS Government, Education, & Nonprofits Blog
ビデオ解説シリーズのWhiteboardでAWSのタグを解説。EC2をはじめとする各種サービスでのタグについて、さらには1アカウント内でのコスト振り分けのためのタギングについてじっくり解説している。
その他の話題
AT&T Announces New Strategic Relationship with Amazon Web Services to Integrate Cloud and
AT&TとAWSが戦略的な提携を発表。数多くの企業がクラウドへマイグレーションしていく中でエンタープライズグレードなネットワークが重要となるのでとTerry Wiseが話している。その他にもAT&Tのサービスとの統合やIoT接続のセンサーデバイスとAWS IoT連携、セキュリティ上の脅威データの共有なども。
Dockerが「InfraKit」をオープンソースで公開。Docker用のクラウド環境を自動構築、自動修復 - Publickey
Docker社がDocker動作環境を自動的に構築するツールInfraKitをオープンソースでリリースしたとのこと。AWSやAzure向けの環境構築支援ツールもあったけど、さらにオンプレなども含めて環境構築や運用(自動復旧機能を含む)を支援するためのツールとして新たにリリースされた。
Deep Q-LearningでFXしてみた | GMOインターネット 次世代システム研究室
強化学習+機械学習をFXに適用したら良い結果がでるのか検証した記録。FXという生というか、現実に近いもので試しているのが面白い。もちろん学習期間やタイミングによって極端に良い結果がでるとは限らないとのことだけど、片鱗が見えて興味深い。
Serverlessconf 最高でした!ーAWSな人に贈る、最も簡単に分かる Azure の Serverless – メソッド屋のブログ
10/1に行われたServerlessConf Tokyo 2016でマイクロソフトの方々が発表されていたAzure Functionsの発表内容とフォローアップ。先行するAWS Lambdaと比較しながら面白く説明していたのが印象的。開発者に向いているマイクロソフトならではの特徴も結構あるね。よりよいGUI、デバッグ機能、多様なプログラム言語対応など。この記事読むだけでAzure Functionsの特徴を捉えることが出来る意味でも良い記事ですね。
感想
ついにCloudFrontがIPv6対応になった。まだ身の回りでIPv6が必須な要件は見当たらないが、今後導入が広まるのは間違いないだろう。
Lambdaの使い方というかバリエーションが語られることが多くなって来た気がする。単純なFaaS(Function as a Service)じゃないよと。バッチ処理をつなげるグルー(糊)のような役割でも使えて、AWSの各種サービスの連結が面白い気がする。結果サーバーレス型設計の方向に。
機械学習でFXに挑戦も面白い。まだまだ精度の問題があるだろうけど、割と身近に感じるエリアでの検証だけに興味がある。