こんにちは、後藤です。イベント関連の業務などでバタバタしていたら、つい週刊で出せない日々が続いてしまいました。が、気を取り直して、先週の気になるクラウド界隈のニュースをまとめていきまーす。

Amazon Redshift introduces multibyte (UTF-8) character support for database object names and updated ODBC/JDBC

Redshiftアップデート。テーブル名やカラム名などにマルチバイト(UTF-8)が利用可能になったそう。新規設計だとアレだけど、データベースマイグレーションとかとなるとこういうサポートが重要になってくるのかな。

New – Web Access for Amazon WorkSpaces | AWS Blog

workspaces_work_in_browser

Workspacesがブラウザから起動可能になった。これ地味に便利かも。対応しているのはWindows/Mac/Linux上のChromeとFirefox。アプリインストールしなくてもWindows環境にアクセスできるようになるのがいいね。

New for AWS Lambda – Environment Variables and Serverless Application Model (SAM) | AWS Blog

Lambdaのアップデート。環境変数に対応。変数外だしにして使うことができる。あとはServerless Application Modelという、名前の通りサーバーレス型のアプリ(AWSではLambda固有かな?)の定義をするYAML表現。ハンドラー名や利用するメモリ、ソースコードの置き場所など、Lambdaファンクション定義時の情報をまとめておいて実装することが可能になった。いろんなLambdaファンクションデプロイツールがこれベースになっていくのかな。

Binary Support for API Integrations with Amazon API Gateway | AWS Compute Blog

API Gatewayがバイナリデータの送受信をサポート。これまではテキストのみだったので、画像のサムネイル生成などの処理でも、予めbase64エンコードして送ってAPI側でデコードして、と手間がかかったのが今後は不要になる。またLambdaは以前としてJSONのみのサポートだけどContent-Typeを指定してあげると、自動でbase64変換してJSON形式で転送してくれるようになる。地味な改善だけどイイね。

AWS、BIツール「Amazon QuickSight」の一般提供を開始 – ZDNet Japan

1年かかってやっとQuickSightが出た。Webベースで簡単に分析画面を作れるのがポイントかな。あとで触ってみよう。

EC2 Price Reduction (C4, M4, and T2 Instances) | AWS Blog

さっきインタビューされた際もAWSで誰でも享受できるメリットの例であげたところだけど、またまた自動的に値下げが行われるw EC2のC4/M4/T2ファミリーで最大25%カット。53回目の値下げ。

How to Add More Application Support to Your Microsoft AD Directory by Extending the Schema | AWS Security Blog

AWSのDirectory Service(Managed Active Directory)がスキーマ拡張に対応。

その他の話題

畳み込みニューラルネットワークの仕組み | コンピュータサイエンス | POSTD

FacebookのデータサイエンティストRohrer氏による畳み込みニューラルネットワーク(Deep Learningの手法)の解説。理系の人であれば読み解けるレベルで解説されていて非常にスッキリした。また最近のコンピュータ性能向上/クラウドの発達との相性についてもしっくり。

落し物追跡タグ「MAMORIO」を活用した忘れ物通知サービス–東急で試験導入 – CNET Japan

おー、ついにMAMORIOの大規模な実証実験が東急電鉄で行われる。規模が大きくなれば、みつかる確率も大きくなるわけで、さらに便利になるかも知れないわけね。個人で利用しているけどトイレに行くレベルでも、ちゃんと反応してくれるので安心できています。失くしたことがないので、他ユーザーのお世話になったことはないのだが…

前代未聞の「視聴者同時参加型テレビCM」 ~テレビの力、そして新たなCM手法の挑戦~[前編] – 電通報

HAROiD田中さんが電通報にいた!w 企画も面白いけど、実現しているテクノロジーがスゴいんだよね。これ。20秒で300万回タップ(15万回/秒)を受けているシステムがあるわけで。

System of Record と System of Engagement // Speaker Deck

SoRとSoE。業務系で求められる性質とWeb(体験)寄りのエリアで求められる性質がキレイに整理されていてわかりやすかった。自社でどういうバランスが必要かは分かれるとは思うけど、フレームワークとして知っているのと知らないのとでは大きく違う。ご本人も「知っていれば迷わなかったのに」と言われているしw

感想

WorkSpacesが地味に便利で使いやすくなってきているのが面白いです。実は最近必要に駆られて使っていることもあり、不便だなと思うところや料金体系に不安があった矢先に発表が相次いで、便利さを良い具合に体感しているところです。

あとはEC2の値下げ。まぁ、そんなに下げなくてもと思うのですが、いつからAWS利用を始めてもどんな使い方していてもメリットを出せる、という意味ですばらしいなと今回は思いましたね。

さてさて、来週はAWS re:Inventがラスベガスで開催されます。そこで発表するネタがなくなるのでは? と思うくらいAWS関連のリリースが出ました。それ以上の何かが残されているのか楽しみです。