どうもこんにちは後藤です。先週1週間で個人的に気になったクラウド関連ネタをまとめますね。

Security Strategy by the Cloud in AWS / AWS におけるセキュリティ対策の考え方

AWSのセキュリティの考え方・実装方法(方針)などが割とまとまって詳細に書かれているスライド。セキュリティもゴールが見えなくなっているけど、投資の仕方はクラウドらしくできるし、インフラ側の対策がはっきりしていれば利用者側の役割もはっきりするので分担してやろうぜ的な雰囲気。物理的な話(HDD破壊など)もあるので面白いね。

aws/check-aws-limits.sh at dev · joehack3r/aws

AWSの各種上限や現時点のAPI利用回数を取得するスクリプト。EC2, EBS, CloudFomationなど各種上限を個別にチェックしてくれる。

Using the Cloud Natural Language API to analyze Harry Potter and The New York Times | Google Cloud Big Data and Machine Learning Blog  |  Google Cloud Platform

Googleの自然言語処理API(Cloud Natural Language API)を使って、人・地域・感情値を得るやり方のガイド。例文たった1文を送っても文中のハリーポッター作者を認識してWikipediaのリンクまで返してくれる。またNewyork Timesのデータを利用して分析して、今のアメリカで話題になっている事や感情データから世論を探るような可能性が面白い。ちなみにそれらをBigQueryに入れて分析し、結果をGoogle Data Studio使ってグラフ化しているのは(サービス紹介が)うまいw

gh-ost: GitHub’s online schema migration tool for MySQL – GitHub Engineering

GitHubがMySQL向けのオンラインスキーママイグレーションツール gh-ost をリリース。今までもスキーママイグレーションツールはあったが、ほぼすべてトリガーベースで動作するもので、パフォーマンス低下、ロック処理、マイグレーション途中の停止不可、本番環境でのテストしづらさなどがあった。それらを解決するためにバイナリログを通じて新しいスキーマのテーブルへデータを移行する仕掛けを作り、トリガーを使わないためリスクは減り、かつ動作途中で一旦停止や設定値の変更が可能な構造になっている。

Docker 1.12 ハンズオン資料 (JAWS-UGコンテナ支部) – Qiita

前佛さんによるDocker 1.12のハンズオン資料。新しい機能を使いつつDocker(Swarmモード)でサービスを立ち上げてみる良い手順になっていてすばらしい。しかも最新版。事前にAWSアカウントの準備が必要だけど、それ以外はすべて書かれているので読みながらセットアップ可能。

Docker ロードバランサ内部実装 – Wake me up when september ends

Docker 1.12で追加されたロードバランサーの内部構造に迫る記事。すばらしい。というか、Linuxのネットワーク系知識がないとツライのでちょっとツライかも…

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か | NHKニュース

IBMのWatsonによって特殊な白血病患者の病名を突き止められたと。しかし2500万の論文と1500万の薬の特許情報を分析して病名を発見。スゴイな。

ServerlessConf Tokyoではスピーカーとスポンサーを募集しています – yoshidashingo

ServerlessConfが東京で行われることに。Serverless Architectureをテーマに著名なギークやさまざまなベンダーが参加する予定のようです。自分も参加予定!

HTTP/2プロトコルに複数のセキュリティ問題–Black Hatでレポート公開 – ZDNet Japan

HTTP/2でのセキュリティ問題のレポート。そろそろ大きく導入がはじまろうかという時期なので被害大きくなと思うけど、やはりいろいろあるんですねぇ。CDN各社のHTTP/2サービスでは問題はないのかな?

感想

Watsonを利用して癌患者の病名を突き止めたニュースは驚きました。機械学習技術はすでに多く出ているけれども、実用化のためには学習データやプロセスの習熟など課題がまだ多く、身近なものになるのは何年も先かと考えていた自分に衝撃が走りました。まだいくつかあるなかの一つでしかなく、うまくいってない例もあるかもしれないけど、こうした良い結果が本当に近い将来続々と出てくる、そんな期待をさせてくれる話題でした。