アマゾン ウェブ サービス(AWS)では、AWS パートナーネットワーク(APN)の技術専門家を各パートナーから最大2名選出し、コミュニティを形成するためのグローバルプログラム「AWS Partner Ambassador Program」を実施しています。

この度、「2023 Japan AWS Ambassadors」にアイレットの高橋 修一が3年連続、本間 崇平が2年連続で選出されました。

選出の経緯は?昨年と今年で変わったことは?高橋と本間に振り返りと今後の意気込みを語ってもらいました。

昨年の記事はこちら:https://iret.media/63092

クラウドインテグレーション事業部
高橋 修一

アジャイル事業部
本間 崇平

「DevOps コンピテンシー」の認定取得を主導

— 今年も AWS Ambassadors 選出、おめでとうございます。改めて、AWS Partner Ambassador Program の制度について簡単に教えてください。


本制度は、AWS の高い技術スキルとクラウドの専門知識を持つエキスパートを毎年認定し、コミュニティを形成するためのグローバルプログラムです。自己推薦文を作成して応募し、各国から選出された人たちは、公共の場で AWS の専門知識を共有しながら自身のスキルや知識をさらに磨いていくことが求められます。


受賞すると、AWS Ambassadors 限定のウェビナーや、グローバルまたは地域のイベントに参加できるようになります。また、2023年度に AWS 主催で行われる AWS パートナー向けのテクニカルセッションの優先参加権ももらえます。


— 年々、優秀なエンジニアが増える中で選出基準も厳しくなっていると思うのですが、高橋さんは3年連続の選出、本間さんは2年連続の選出となります。昨年と今年の活動内容で変えたことはありますか?


個人的に大きなトピックだと思うのは、アイレットが AWS のコンピテンシープログラムにおいて、新たに「DevOps コンピテンシー」の認定を取得したことです。コンピテンシープログラムとは、AWS に関する技術的な専門知識とカスタマーサクセスを実証した AWS パートナーを評価する制度。認定を受けるためには、AWS パートナーネットワーク(APN)プログラムの技術要件のみならず、専門分野におけるスキルに関する審査・認定を受ける必要があります。

DevOps は、開発者(Dev)と運用者(Ops)が協調することで高品質なソフトウェアを迅速に開発・提供するための継続的な取り組みですが、アイレットは運用自動化の実現やスピーディかつ柔軟なアジャイル開発の実践などでお客様の DevOps 導入を積極的に推進してきました。その実績やソリューションを AWS から評価いただいたことで、今回「DevOps コンピテンシー」の認定を取得することができました。


— 高橋さんはどのような役割を担っていたのでしょうか?


技術サイドの主幹として、アイレットの DevOps 周りのノウハウや品質基準を集約し標準化を進めていました。監査に向けてはCI/CD パイプラインなど技術的なプラクティスのデモンストレーションを作ったり。ケイパビリティを示すエビデンス提出や監査員の方からの質疑応答にも対応しました。

あとは AWS のマルチアカウント管理機能である「AWS Organizations」を活用して「AWS 請求代行サービス + Organizations」というお客様向けの新規サービス開発も主導しました。


— 昨年はブログの投稿数を増やしたいと意気込みを語っていましたが、今年はどうでしたか?


はい、こうした活動から得られた知識やノウハウをブログで発信することは一年を通して意識できたかなと思います。また昨年に引き続き、セミナーやイベントへの登壇も積極的に行ないました。

— 本間さんはどうですか?


基本的な活動内容は昨年から変わっていないのですが、選出いただいたおかげで登壇依頼が増えました。IoT・エッジコンピューティングや JAWS-UG 主催のイベントに登壇したほか、アイレットが主催するイベントで AWS の方をゲストにお招きし、AWS IoT Core を利用したドローンの事例を紹介したこともありました。せっかくお声がけいただいたので積極的にお引き受けした結果、ちょっと思い出せないぐらい目まぐるしい一年になりました(笑)。


— その活動の積み重ねが今年の選出につながったのかもしれないですね。


そうですね。ほかにも、継続的に開発案件に携わりながら、高橋さんと同じくブログの投稿に注力するなど、実績づくりと情報発信を意識的に行ないました。


— AWS Ambassadors としての役割や今年の選出を意識しながら活動されていたのですね。


はい。やはり一度認定されて終わりではなく、選ばれ続けることに価値があると思っていたので、認定をいただけたときはとても嬉しかったです。

米ラスベガスで AWS 最大のイベントに参加。世界のエンジニアとの共通点と、新たな課題を見つける

— 2023年の目標を教えてください。


AWS Ambassadors になると海外のコミュニティやイベントに参加できる権利が得られるので、それをもっと有効活用してグローバルに発信していくような活動を展開していきたいです。

そうですね。グローバルな活動といえば、昨年は本間くんと一緒に AWS 最大のカンファレンスイベント「AWS re:Invent 2022」に参加しました。


— 現地の雰囲気など、いかがでしたか?


AWS の中で最大規模のイベントなのでセッション数も膨大で、しかも5日間。インプットするのが大変でしたが、ものすごく刺激になったので、次回も参加できるのであれば事前に作戦を練って効率よく参加したいと思いました。


英語はあまり得意ではなかったのですが、ワークショップなど手を動かすセッションで海外のエンジニアと交流する中で、 AWS に関して考えていることや視座のレベル感は僕らと共通する部分があると感じました。「同じエンジニアなんだな」と実感できたというか。本国の AWS の中の人たちとも直接話ができる貴重な機会なので、また交流できるチャンスがあれば次はもっと深い話をしてみたいですね。


あとは自分だけでなく、アイレットの他のメンバーもセミナーやイベントに登壇する機会が増えると、アイレットの活動の幅が広がり、AWS の発展にも貢献できると思いますので、そのようなチャンスがあれば積極的に提案していきたいです。


活動の拡がりはぜひチャレンジしていきたいですよね。僕も DevOps や AWS Organizations など、昨年積極的に取り組んだ領域を社内外にもっと推進していくことで、AWS活用の知見を広げていきたいと考えています。現状は自分の部署で開発するものに知見やノウハウを提供することが多いので、今年は会社全体やその先にいるお客様に向けて最適化することに取り組みたいです。


— 今年もお二人の活躍に期待しています。ありがとうございました!