日本最大級のゴルフ場運営会社であるパシフィックゴルフマネージメント株式会社様(以下、PGM様)は、全国140ヶ所以上のゴルフ場運営をはじめ、霊園、ホテル、高速道路のサービスエリア内レストラン・売店などの事業を展開しています。

同社はゴルフ場を利用するお客様のさらなる顧客満足度と利便性の向上を目指し、公式スマートフォンアプリ「PGMアプリ」および新ポイントプログラム「PGMポイント」の提供をスタート。本アプリにおけるインフラ構築・ API 開発、PGMポイントシステムとの連携及び Web画面におけるデザイン制作をアイレットが担当しました。
※詳細はアイレットの導入事例をご参照ください。
パシフィックゴルフマネージメント株式会社様「PGM アプリ」のインフラ構築・API 開発、「PGMポイント」に関わる Web デザイン制作

今回のプロジェクトの経緯や狙い、開発後の成果について、 PGMの鈴木 隆文氏とアイレットの小谷松 丈樹にインタビューを行ないました。

パシフィックゴルフマネージメント株式会社
鈴木 隆文様
営業推進部 Web集客グループ 副グループ長

アイレット株式会社
小谷松 丈樹
第五開発事業部 事業部長

ユーザビリティの高いアプリで、お客様のゴルフライフをもっと豊かに

—本日はよろしくお願いいたします。はじめに、鈴木様が所属されている部署の業務内容を教えていただけますか?

Web集客グループという名前のとおり、自社の Webサイトを経由した予約比率を上げることをミッションに掲げています。キャンペーンの企画やマーケティング施策が主な業務になるのですが、集客を増やすためには Webサイトの機能改善や新規開発も必要になるので、そこをアイレットさんにご協力いただきながら推進しているチームです。


—ちなみに、アイレットでは2011年頃から Web開発のお手伝いをさせていただいていますが、パートナーとしてどのように捉えてくださっているのでしょうか?

かれこれ10年以上のお付き合いになりますよね。当社のシステムを非常に熟知してくださっている頼もしい存在です。通常、システム系の開発は当社の IT 部を通じてやりとりするのですが、アイレットさんに関しては我々のチームとのコミュニケーションが確立されているので、直接やりとりさせてもらっています。おかげさまで、他の開発案件と比べて圧倒的にスピード感が早いのでいつも助かっています。


—今回のプロジェクトの経緯や、背景にあった課題を教えていただけますか?

当社では、それこそアイレットさんに開発していただいた公式予約サイトをはじめ、他社の予約サービスや電話予約など幅広いチャネルを展開していますが、やはり公式サイトからの予約率をいかに高められるかが重要な課題の一つでした。また、スマートフォン経由のアクセス比率が年々高まっており、よりお客様のニーズや利便性にマッチしたサービスを提供したいと考えていました。そこで、ユーザビリティに優れた公式アプリを開発し、さらに新たなポイントプログラムを導入することを計画したのです。


—機能やシステムに関して、どのようなオーダーをされたのでしょうか?

最も重視したのは、予約のしやすさです。機能的にも見た目的にも使いやすく、お客様にとって便利なアプリにすることを目指しました。そして、 PGMポイントの連携に加えて、ポイント残高をアプリ上で確認できる機能や、ゴルフ場来場時のスマートチェックイン機能なども実装したいとお話しさせていただきました。

4社が関わるプロジェクト。こまめな情報共有と影響範囲の確認がカギに

—PGM様のオーダーを受けて、アイレットで実施した施策を改めて教えてください。

機能面についてはご要望のとおり、プラン検索・予約機能や、 QR コードを用いたスマートチェックイン機能、 PGMポイントの残高や予約代表者が獲得できる「PGM Webステイタス」の確認機能、そしてお客様にお得な情報などをお届けするプッシュ通知機能も実装させていただきました。

今回の開発で特徴的だったのが、ポイントシステムとの連携です。ポイントシステムは基幹システムのデータと連携しているのですが、日中はゴルフ場の運用に基幹システムを使っているので、負荷がかかりすぎて運営に支障が生じることは絶対に避けなければなりません。そこで、ポイントに関してはリアルタイムに連携するデータと日次で取得するデータの仕分けを行ない、表示タイミングを分ける設計にすることで、システムの安定化を図りました。

また、ポイントは来場時にスマートチェックインの上プレーした際に付与されるものや、キャンペーン参加やアンケート回答で付与されるものなど、いくつか種類があります。たとえばアンケートに関してはプレーした翌日以降に回答できる仕組みになっているので、回答者の方がプレーしたという情報と、アンケートに答えたという情報の紐付けを行なう仕組みも構築させていただきました。


アンケートは別の部署が管理しているので、アイレットさんにはその部署のメンバーとコミュニケーションを取りながら開発を行ない、私たちにも適宜情報共有していただくなど、柔軟に対応していただきました。


—今回のプロジェクトで苦労したことはどのような点になりますか?

今回はアイレットさんのほかに、アプリの開発を担当しているパートナー企業、さらに基幹システムのパートナー企業と4社でプロジェクトを進めたので、情報共有や連携を行なうのが非常に大変でした。たとえば1ヶ所で変更を行なった際に、その影響範囲がどこまで及ぶのかを私たちだけではなかなか把握しきれないので、そこをアイレットさんに都度アドバイスや指摘してもらえたことは非常に助かりました。


公式予約サイトの改修も同時に動いていたので、特に連携が大変でしたよね。そこには私たちも気を配るようにして、「Web側でこういう改修が発生しました。アプリ側もここに影響する可能性があるので確認してください」といった情報共有をなるべくこまめにするよう心がけていました。

リリース後、アクセス数が急増!アプリを活用したさらなる価値提供を目指す

—完成したアプリやサービスについての反響はいかがですか?

まずアプリに関しては、私たちの想像以上にダウンロード数、アクセス数が伸びているので、多くのお客様にご利用いただけているのではないかと思います。ポイントプログラムも当初私たちが思い描いていたサービスが実現できたので、社内的にも非常に好評です。もちろん、初めて作ったアプリなので細かな課題はありますが、そこは引き続きアイレットさんと一緒にブラッシュアップを進めているところです。


—アプリやポイントプログラムを活用して、さらに取り組みたいことやチャレンジしたいことを教えてください。

今回の機能を応用して、スタンプラリーなどのキャンペーン企画や、アプリ限定のお得なサービスのご提供など、お客様にゴルフのある生活をより楽しんでいただくための価値づくりを行なっていきたいと思います。


少しアプリから話は逸れますが、 PGM様の Web開発に10年以上携わらせていただく中で、ビジネス成長に伴ってシステム規模もかなり拡大しています。様々な要素が複雑に絡み合い、何かを改修する際に影響範囲を考慮するポイントが増えているので、一度全体を整理した上で、より良いサイトにブラッシュアップするための最適化にチャレンジしたいです。同時に、新たな顧客層にリーチするための起爆剤となるような仕掛けも、一緒に考えていきたいと思っています。


小谷松さんは当社のシステムを知り尽くしていますからね。我々でも考慮が及ばないところを考えてくださったり、ジャストアイデアでも気軽に相談できるので心強いです。


ゴルフはやらないんですけど、ゴルフに関するシステムのことは知り尽くしているつもりです(笑)。


小谷松さんに限らず、アイレットの皆さんが当社のシステムのことをよく理解していただいていますし、先回りしたご提案や、トラブル対応も迅速にしていただけるので、もはや居てもらわないと困るパートナーです。これからも是非、よろしくお願いいたします。


こちらこそ、よろしくお願いいたします!