アマゾン ウェブ サービス(AWS)では、 AWS Partner Network(APN)の技術専門家を選出し、コミュニティを形成するためのグローバルプログラム「AWS Partner Ambassador Program」を実施しています。また、会社を超えてパブリックに技術力を発揮した活動や成果を出した人を表彰する日本独自のプログラム「APN AWS Top Engineer Program」も展開しています。
この度、「2022 Japan AWS Partner Ambassador」にアイレットの高橋 修一と本間 崇平が選出されました。高橋と本間を含む当社社員6名は、「2022 APN AWS Top Engineers」にも選出されています。
今回は高橋と本間に、選出の経緯や今後の意気込みについて聞いてみました。
高橋 修一
クラウドインテグレーション事業部 MSP開発セクション 大阪第一グループ グループリーダー
本間 崇平
アジャイル事業部 第二開発セクション 第二開発ECグループ グループリーダー
AWS の技術スキルとクラウドの専門知識を有するエキスパート
— Ambassador 選出、おめでとうございます。はじめに、AWS Partner Ambassador Program とはどのような制度で、選出された人はどんな活動をするのか教えていただけますか?
Ambassador 制度は、AWS の技術スキルとクラウドの専門知識を持つエキスパートを毎年認定する世界共通のプログラムです。自己推薦文を作成して応募し、各国から選出された人たちは、公共の場で AWS の専門知識を共有しながら自身のスキルや知識をさらに磨いていくことが求められます。ちなみに僕は昨年初めて選出していただき、今年が2度目になります。
認定されると Slack の Ambassador 専用ワークスペースに招待されて、世界中の Ambassador と情報交換したり、会議やイベントへの参加ができたりするようになります。
それから AWS ではクリスマスシーズンに Advent Calendar というテーマに沿ってブログリレーを行なうイベントがあるのですが、それを日本の Ambassador でやることになり、
僕も書かせてもらいました。昨年はせっかく Ambassador に選出してもらえたので、以前よりもブログを書いたり、社内外のイベントに協力したりなど、積極的に活動するように心がけていました。その活動内容を評価していただいて、今年も選出していただけたのかなと思います。
— 自己推薦文にはどのようなことを書いたのでしょうか?
技術ブログやプロジェクト事例の情報発信と、社内外の登壇実績、あと昨年は AWS が実施している若手の技術者を育成するプログラムにメンターとして参加したので、その活動実績も記載しました。
僕は元々、APN AWS Top Engineers への応募だけを考えていたのですが、イベント登壇やブログ投稿、ケーススタディの情報発信に関する実績を書き、評価していただきました。
— どのような登壇をされたのですか?
JAWS-UG という AWS の日本支部コミュニティが定期的に開催しているイベントのセッショントークに参加したり、
AWS シニアエバンジェリストの亀田 治伸さんが開催しているウェビナーに登壇したり。昨年は
JAWS PANKRATION という世界規模のオンラインイベントで、ドローンと AWS IoT Core を連携した
事例を紹介しました。
すごく積極的に活動しているよね(笑)。本間さんの行動力は刺激になります。
アイレットでの執筆や登壇の機会が、成長のきっかけに
— 今回の選出に際して、アイレットでの経験や環境が役に立った部分はありますか?
僕はあまり外に発信するタイプではなかったのですが、アイレットでは登壇や執筆に挑戦できる機会が多くあります。色々な人に背中を押してもらって始めてみると、外に出ていくことで自身の経験やキャリアに繋がることが分かったので、良いきっかけを与えてもらったと思っています。
それから、 AWS プレミアティアサービスパートナーとして AWS の方々と話をすることも多いですし、各種認定の更新も要件がシビアなため、ベストプラクティスを必死に勉強する機会が生まれているので、アイレットにいるからこそ知識や技術をより磨くことができていると感じます。
僕は新卒でアイレットに入社して5年目になるのですが、未経験からスタートしたんです。そんな若手が5年で AWS から Ambassador に選出していただけたという事実が、アイレットの教育や環境の素晴らしさを証明していると思います(笑)。
— ご自身にとって成長のきっかけやターニングポイントになった出来事はありますか?
僕は開発案件にたくさん携わらせてもらって、ひたすら経験を積むことに注力していたのですが、社外にアウトプットする機会はありませんでした。昨年、外部の人たちにも AWS の良さを知ってもらおうとか、自分が持っている知見やノウハウをアウトプットしようと意識的に活動したことが、自分にとっても大きな成長に繋がったと感じています。
僕は入社半年ほど経ったところで新規システムの開発をイチから任せてもらい、アーキテクチャも全部考えて開発から運用まで実践したことがターニングポイントになったと思います。ものすごく大変だったのですが、その時に必死に勉強したことで、ようやく AWS のことが分かってきたと実感することができました。社内に色々なタイプのエンジニアがいたおかげで、分からないことがあったら詳しい人の力を借りる、という問題解決の方法を身に付けられたことも大きな収穫でした。
知識とスキルを磨き、AWS コミュニティの発展に貢献したい
— 改めて、AWS の良さを教えていただけますか?
すぐに始められる、高機能でスケールしやすい、セキュリティレベルが高い、といった一般的に言われているメリットはもちろんのこと、使っている人が多いので、世の中に情報やドキュメントが溢れている点も大きな強みだと思っています。それから、マイクロサービスと言いますか、単一の責任を持ったサービスが独立して存在するという AWS の世界に慣れると、その発想で設計を考えられるようになるので、自分でシステムを作る時にも非常に便利ですね。もう AWS がない世界は考えられません(笑)。
手を動かして使えば使うほど、新しい発見や価値が見つかるところが AWS の魅力だと思います。トライ&エラーを繰り返す度に、「次はこうしたらもっと良くなる」というアイデアが生まれるので、本当に面白いです。
せっかく AWS をいろいろと触っているので、最近だと AWS Summit で開催されたデベロッパークイズ王決定戦に応募しました(笑)。予選は100名以上の参加があったと聞きましたが、その中から上位3人に選ばれ決勝大会に進出させてもらいました。決勝は残念ながら3位だったのですが、これからも AWS を学び、使い倒していこうというモチベーションになりました。
— 最後に、Ambassador として今後挑戦したいことや意気込みをお願いします。
昨年は英語での情報発信や Ambassador ブログの投稿ができなかったので、今年は自分の得意な領域でチャレンジしたいと思っています。また、世界各地の Ambassador と交流ができるので、そこで得られた最新情報を社内外に発信し、みんなで AWS を盛り上げていきたいと思っています。
AWS には、AWS コミュニティのスキル向上に貢献した人を認定する「AWS Hero」という世界的なプログラムがあります。日本人も数名認定されているのですが、アイレットからはまだ選出されていないので、いずれは「AWS Hero」になることを目指しています。そのために、これからも知識とスキルを磨き、社内外へのナレッジ共有を通して、AWS の発展に貢献していきたいです。
— お二人のご活躍を今後も楽しみにしています。本日はありがとうございました!