はじめに

Google Cloud のダッシュボードについて、新たに Cloud SQL のシステム分析情報という機能がプレビューとして公開されましたので、その内容を解説していきます。

概要

2023/6/7に公開させていただいたGoogle Cloud で運用中のシステムのモニタリング(Cloud Monitoring)についてにて、各サービスのダッシュボード内容について解説させてもらいました。
今回 Cloud SQL にてもダッシュボード相当なシステム分析情報機能がプレビュー公開されましたので、内容を見ていきます。

詳細

システム分析情報に記載されている内容はインスタンスのリソース情報はもちろんですが、イベントのタイムライン、データベースの負荷情報などパフォーマンスに関する内容の閲覧が可能です。
※新たに閲覧が可能になったのではなく、有効そうな指標が利用者向けに纏められているものとお考えください。

閲覧手順

Cloud SQL のメニュー画面より[システム分析情報]タブを選択します。
特にダッシュボードの定義をせずに、必要そうな項目の指標がセットされています。

補足

表示した以降のシステム分析情報タブ内容

閲覧可能な内容

詳細はこちらを参照ください。

基本情報

CPU、ディスク、メモリのリソース使用状況で現在のインスタンスの基本情報のモニタリングが可能です。

ちょっと内面に潜った内容

ちょっと基本情報よりも深い内容だと、クエリのレイテンシ、データベース・ユーザ・クライアントアドレスあたりのクエリの実行時間、テーブルオープンキャッシュなど、DB のパフォーマンスのチューニングのきっかけになるような情報の閲覧が可能です。

イベントのタイムライン

こちらのイベントが発生している場合には、タイムライン形式で閲覧が可能です。
閲覧手順箇所に添付したスクリーンショットではバックアップとエクスポートが発生したことがタイムラインで確認できます。
他にもメンテナンス、アップデートなどの情報がタイムライン形式で確認でき、想定外のことが起こった際に簡易的に確認するのに良さそうです。

所感

以前の記事に記載しましたが、私が確認した範囲では、GCE、Cloud Storage、GKE は事前に見やすいダッシュボードが整っていましたが、プレビューではあるものの Cloud SQL もそこに加わりました。
ダッシュボードの内容は変更できるので、案件固有で気にしたいポイントがある場合には、それを参照可能なようにカスタマイズすることで、より有効な情報閲覧ができそうです。
当該機能は現時点(2023/7)でGAされていないので、その点注意ください。