概要

Google Cloud Next Tokyo ’23 DAY2の「強みを活かす組織づくりへの変革を考える」というテーマのセッションに参加しました。

セッションは、テーマに沿った3つの質問を3名の登壇者へ行っていく形式で進められました。

VUCA時代における組織のマインドについて、とても勉強になりましたので記事にさせて頂きます。

※VUCAとは4つの英単語「Volatility(変動性)」、「Uncertainty(不確実性)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉で、変化が早く予測できない状況を表す言葉です。

セッション情報

タイトル:強みを活かす組織づくりへの変革を考える
セッションリンク

登壇者

  • 司会進行:Google Cloud パートナー事業本部 ソリューション パートナー 事業開発マネージャー 清水 岳之 氏
  • 株式会社 UPSIDER 宮本 佳歩 氏
  • 吉積情報株式会社 代表取締役 秋田 晴通 氏
  • Tably株式会社  代表取締役 及川 卓也 氏

3つの質問

  1. VUCA時代の最も大切にしていること
  2.  成長に対する課題は?打ち手は?
  3. 強みを活かす組織づくりのヒント

Q1:VUCA時代の最も大切にしていること

宮本さんのご回答

組織独自のカルチャーを重視。製品の機能に差を生み出しにくい時代では組織のカルチャーが差に表れてくる。

組織にとって軸となるカルチャーを明確にして、メンバー一人ひとりに落とし込んで作り上げていくことが大切になってくる。

秋田さんのご回答

心理的安全性を重視。リモートで雑談のタイミングが減ってしまってメンバーの信頼関係の構築が難しくなった。

コロナ禍でのコミュニケーション不足を補うために、異なる部署の人々を集めて6人単位で3ヶ月ごとに「シャッフルランチ」を実施している。

いかに雑談のきっかけを生むかが大切。

及川さんのご回答

IT業界のVUCAは以前からのことで、組織が飛行機のように加速を維持し続けることを重視。

飛行機の例えでは、飛行機は加速を維持しなければ墜落するため、チャレンジにブレーキをかけている組織は飛行機のように墜落していく。

組織内でアドバイスしてるつもりがブレーキになってしまってないか、今一度確認しましょう。

Q2:成長に対する課題は?打ち手は?

宮本さんのご回答

人事が課題。一人ひとりに当事者意識を持ってもらうことが課題。

秋田さんのご回答

やはり相互理解をより深めるのが課題、週一で開催されるライフラインミーティングで、個人の経験や感情を共有している。

及川さんのご回答

採用が重要ポイント、よく相談毎を受けるが大抵は採用ミスであることがほとんど。

Googleは少しでも基準に沿わない場合は採用しておらず、人を集められずプロジェクトが開始されないこと以上に厳選した採用を重要視していた。

成長の先の成功を組織と個人が持つことができているか。

スタートアップに大手が負けることがあるが、携わっている一人ひとりの当事者意識の差が違う。戦う集団かどうかが成否をわける。

Q3:強みを活かす組織づくりのヒント

宮本さんのご回答

多様性のある組織を目指す。

多様性を考えることは、個人・組織・社会が良くなることに繋がる。

秋田さんのご回答

一人ひとりが当事者意識をもつこと。

心理的安全性をまずはリーダー・マネジメント層が率先して考えること。

及川さんのご回答

今日聞いたことを受けてアクションをおこそう。

みんな聞いたことを聞いたままにして忘れてしまうので、ぜひ行動に繋げてほしい。

まとめ

私自身もマネジメント層でチーム作りに活かせる所が多く勉強になりました。

心理的安全性は私自身心がけていることですが、実際その環境を作れているのかメンバーにフィードバックを受けてみたいと思いました。

特にライフラインミーティングはぜひ実施してみたいです!

組織・チームとしてビジョンをしっかりもつこと。それをメンバーに落とし込むこと。難しいとは思いますが、定期的にビジョンを共有できる機会を設けたいと思います。

アクションをおこせ!ということで、皆さんも何か行動に起こして頂ければ幸いです。