クラウドインテグレーション事業部の森です。
re:invent 2023 に現地参加しております。
Amazon Redshift についてのセッションに参加したので新機能について共有いたします。
Redshiftの10年の歩み
10年前にデータウェアハウスを立ち上げ、現在では何年にもわたりRedshiftを活用・分析を実行し、それに基づいてビジネス上の意思決定を行っている多くの顧客がいます。
今日では、何千、何万もの顧客が毎日エクサバイトのデータを処理し、毎週7日間、何百ものクエリを実行しています。
Al-driven scaling and optimizations, Amazon Redshift Serverless
そして2023/11/27 、Amazon Redshift Serverless はAIドリブンなスケーリングと最適化をサポートしました。
この機能により、データ量の変化やクエリの複雑さからAIがワークロードの変化に応じて自動的にスケーリングすることができます。これにより、実際のワークロードに合わせることで固定の費用ではなく、コストパフォーマンスが向上します。
セッションでは、これまではAmazon Redshift Serverlessで使用しているコンピュートサイズは固定するものであり、非常に大きなサイズのクエリやバッチジョブの実行等、より多くのリソースが必要になるが日中ではほとんど利用しないケースでは、費用対効果があまり良くない場合があると述べていました。
そこでMITの准教授との協力を経て、機械学習を改良して予測精度を向上させて自動的に適切なサイズにし、コストパフォーマンスの向上を目指したとのことです。
コメント
今回のre:invent 2023ではGenerative AI関連のリリースが多いですが、メインタスクであるデータ活用を支えるRedshiftのインフラ管理をAIに任せるこの機能はとても先進的に感じました。
これまでのCPU使用率など特定の指標でスケールする機能から、機械学習によるさまざまな特徴量を考慮したスケールに時代が転換する日もそう遠くないかもしれません。
参考
Announcing Amazon Redshift Serverless with AI-driven scaling and optimizations (Preview)