はじめに

今回はDatadogでEC2を監視する際にIMDSv2を利用する際の設定方法についてご紹介します。

環境

  • Amazon Linux 2023
  • Datadog Agent

IMDSv2の設定が必要となる理由

Amazon Linux 2023 からデフォルトでIMDSv2(*)が有効化しており、IMDSv1は無効化しています。
しかし、Datadog AgentはデフォルトでIMDSv1を使用してデータを取得しているため、IMDSv2を
有効化せずに設定を行うとEC2の正しいメタデータを取得できなくなります。

そのため、DatadogでAmazon Linux 2023のEC2を監視する際にIMDSv2の有効化が必要となります。

(*)IMDSについてはこちらが参考になります。

設定方法

Datadog Agentをインストールを行う。
インストールのコマンドはOSごとに異なり、Datadogコンソールより確認することができます。
インストールのコマンドの確認方法ついてはDatadogのドキュメントをご参照ください。

sudo su -
DD_API_KEY=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX DD_SITE="datadoghq.com" bash -c "$(curl -L https://s3.amazonaws.com/dd-agent/scripts/install_script_agent7.sh)"

続いて設定ファイルを編集しIMDSv2の利用を有効化します。 こちらの設定ファイルでその他設定も変更可能です。 ファイルの場所:/etc/datadog-agent/datadog.yaml

vim /etc/datadog-agent/datadog.yaml

設定項目の中からec2_prefer_imdsv2を検索しtrueに変更します。

ec2_prefer_imdsv2: true

上記設定の完了後にDatadog Agentの再起動を行います。

systemctl restart datadog-agent

以上の設定を行うことで、Datadog AgentがIMDSv2を使用してデータを取得するようになります。