はじめに
コスト削減の課題はその場で解決すれば終わるものではなく、
何度も見直しを繰り返す必要があります。
また、AWSのサービスは日々アップデートを行うので、
その年、その月によってコスト削減の方法は変わってきます。
前編をご覧いただいていない方は、まず以下よりご参照ください。
※ 前編はこちらから
では早速、前編の続きとして以下をピックアップします。
目次
3.適切な購入オプションを利用していますか?
4.そのストレージって適切ですか?
5.その他事例
3. 適切な購入オプションを利用していますか?
AWS環境を長期利用する場合、オンデマンド料金よりも大幅にコストの削減が可能な購入オプションを利用できます。
対策案
「Reserved Instances」や「Savings Plans」の選択を実施
購入オプションには、「Reserved Instances」と「Savings Plans」があります。
EC2の中では「Reserved Instances」は「standard」、「Convertible」の2つ、「Savings Plans」は「EC2 Instance Savings Plans」、「Compute Savings Plans」の2つの購入オプションがあります。
料金の割引率は各種制約内容によって異なります。
「Reserved Instances」にある制約事項の例としてリージョン、OS/エンジン、インスタンスタイプの指定があります。
「Savings Plans」にある制約事項の例としてリージョン、インスタンスファミリーの指定があります。
その他にも、契約年数(1年 or 3年) の選択や、支払い方法として、前払いなしと前払いあり(一部支払い or 全額支払い) の選択内容によって割引率は異なります。
お客様の予算や今後のアーキテクチャの変更の有無を検討した上で進めていく必要があります。
引用元:
Amazon EC2 リザーブドインスタンスを購入する前に何を考慮すべきですか?
Savings Plans を購入する前に考慮すべきことは何ですか?
4. そのストレージって適切ですか?
インスタンスは最適ではあるが、EBSのコストに対しても削減できる可能性があります。
今回ご紹介する内容として汎用SSDで「gp2」を利用している方が対象です。
対応策
最新世代のストレージを利用
ストレージは「gp2」から最新世代の「gp3」を選択することでコストが削減できます。
以下の図にもありますが、「gp3」の方がコストは安く、パフォーマンスは上がっております。
引用元 : AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう
5.その他事例
CloudWatchの注意点
CloudWatchはGet、Put、ListなどAPIの利用回数によって課金されます。
EC2からカスタムメトリクスをCloudWatchに送る場合、PutMetricData APIを利用し、
リクエストとして1,000件あたりUSD $ 0.01課金されるため、収集頻度には注意が必要です。
RDSの注意点
以下の図の構成でRDSを利用していた際にフェイルオーバーが発生した場合、料金が発生します。
プライマリDBインスタンスが、別のAZのインスタンスに切り替わり、
EC2とRDS間では異なるAZ間の通信が発生するためです。
同一AZ内ではデータ転送量はかかりませんが、異なるAZ間ではデータ転送量がかかります。
今回の場合であれば、フェイルオーバー後はプライマリを元のAZへ切り戻すことで対処が可能です。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
後半では「Reserved Instances」や「Savings Plans」やストレージの内容と事例を紹介させていただきました。
「こういうことあった」などの共感や「気をつけよう」と思っていただけましたら幸いです。
コスト削減は都度、課題として出てきます。
ですが、何ができるのかをしっかりと見極めることで必要なコスト・余分なリソースを区分けできます。
当社ではそんなお客様のお悩みに対して、一緒に課題の発見から解決までをさせていただきます。
気になる箇所がありましたら、是非ともお気軽にご相談ください。
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