セッションタイトル: Least privilege: Move beyond default service accounts
スピーカー: Ian Lewis

なお、スピーカーのIanさんは、今年の2月の我々主催イベントで登壇いただいた方です。
Nextに登場されるようなすごい方に登壇いただき、さらに感謝!

Intro to IAM & Service Account

IAMは「誰が」、「何をできるのか」、「どのリソースで」をコントロールするものです。
クラウドでの基盤となるようなサービスです。

アカウントとしては、個人向けのユーザー、ユーザーをグルーピングしたグループ、アプリケーション向けのサービスアカウントが挙げられます。

サービスアカウント

以下のような特徴を持ちます。

  • メールアドレスで識別
  • 簡単にアタッチ
  • アカウントキーで認証可能

ロールとパーミッション

別のセッションでも触れられてましたが、Basic権限には非常に多くのパーミッションが付与されています。
過剰な権限は多くのセキュリティリスクを伴ってしまいます。

Default Service Account

Default Service Accountには以下のような特徴が挙げられます。

  • 自動的に割り当てられる
  • 簡単に始めるには便利
  • だいたい権限過剰
  • デプロイサービスでしばしば過剰権限

「Default Compute Service Account」や「Cloud Build Service Account」などがあります。

最小権限の原則

「それぞれのシステムはそのシステムの仕事に合わせて、必要なパーミッションのみを持つべきである」と言った意味合いです。
Blast Radiusの制限や、ラテラルムーブメントの抑止の効果があります。
「Blast Radius」とは直訳すると爆発範囲のような意味で、ここではセキュリティ攻撃を受けた場合の被害範囲になります。

Practical Attacks

実践的な攻撃事例のご紹介です。
こちらは、以前に別のブログでも紹介させていただいたものになります。

Customer Service Account & Roles

セキュアにサービスアカウントを利用するにはカスタムで作成しましょう。

  • 目的ごとに作成
  • ロールもカスタムで
  • 最小権限に

自動的な最小権限

組織ポリシー

以下のようなガードレール構築に有効です。

  • 特定のリソース作成を抑止
  • フォルダなど階層リソースの利用
  • セキュリティベースラインの徹底に有効

例としては以下のようなものが挙げられます。

Cloud Security Command Center (CSCC)

以下のような活用ができます。

  • IAMレコメンデーションのレビュー
  • AIによる検出事項のサマライズ
  • PubSubを使った検出事項の自動修復

Policy Analyzer

適切な プリンシパル、ロール、パーミッションにマッチするよう、IAMポリシーをクエリできます。
結果を出力して解析します。

まとめ

サービスを試用してみるときなどに、サッと利用できるデフォルトサービスアカウントは非常に便利ですが、本番環境で使い続けるには多くのリスクを伴います。
カスタムで作成して、最小権限による利用に切り替えていきましょう!

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