Google Cloud Next ’24 にて行われたセッション「Transform your cloud operations and design capability with Gemini Cloud Assist」のレポートです。
Google Cloud Next ’24 とは？
2024 年 4 月 9 ～ 11 日にラスベガスのマンダレイ ベイで開催されている、Google Cloud が主催する最大級規模のイベントです。
https://cloud.withgoogle.com/next/
登壇者
Google Cloud, Senior Product Manager
David Cheng 氏
Google Cloud, Senior Product Manager
Mark Church 氏
Google Cloud, Director, Product Management
Jeff Welsch 氏
セッション内容
Gemini for Google Cloudの紹介
開発者、Google Cloudサービス、およびアプリケーション向けの新世代のAIアシスタントとして、Gemini for Google Cloudがプライベートプレビューされました。
ユーザーがより効率的なコーディング作業、より深いデータインサイトの取得、セキュリティ上の課題に対処できるよう支援してくれます。
Google Cloudへの統合は以下の図のパターンがあります。
今回はこの中のGemini Cloud Assistについて紹介します。
Gemini Cloud Assist
一言で言えば、楽なクラウド管理を実現してくれる機能です。
以下のような特徴があります。
- デザイン
- ビジネスニーズを瞬時に最新のクラウドアプリへシームレスに変換
- リソース管理を合理化して、最適なセキュリティ、コンプライアンス、信頼性を実現
- オペレーション
- リアルタイムのアラートと通知により、クリティカルな問題を先取り
- 機敏なインシデント解決と迅速な復旧により、信頼性の高い運用を実行
- オプティマイズ
- エンタープライズ級のセキュリティとプライバシーを備える最適化にカスタマイズ
- 継続的な最適化対策を簡単に実装して、リソースの効果的な使用を確保
デザイン
以下のようにマネジメントコンソール上から、対話形式でチャットを送るように使用できます。（画質が悪い）
例では、us-east1-cにWebサーバーとして新規VMを作成するにはどうすれば良いか？を聞き、Webサーバーに適した複数のマシンシリーズについて解説付きで提案してくれています。
オペレーション
Gemini Cloud Assistは、以下のPlaybookに基づいたオペレーションを行っています。
実際のトラブルシューティングの仕組みは以下のようになっています。
問題の分類を行った後に、上記のPlaybookに基づいて実行方針が決定され、最終的に分析された内容を要約・集計しているようです。
オプティマイズ
Gemini Cloud Assistは、以下の最適化を手伝ってくれます。
関連するワークロードとGoogle Cloudの具体的な知識を結びつけてベストの提案をしてくれるとのことです。
- コスト
- パフォーマンス
- 信頼性
- セキュリティ
感想
Gemini for Google Cloudの統合の一つであるGemini Cloud Assistについて、その仕組みからどのようなことができるまで包括的に解説されていました。
今までもGeminiによるAI アシストは可能でしたが、Google Cloudに特化していることやGemini 1.5を使用していることから、より具体的かつ正確なアシストを受けることができると考えられます。
今はまだプライベートプレビューですが、初心者でもかなり手軽に使えるかと思いますので、まずは使ってみることがオススメかと思います。
