はじめに

AWS は2024 年 2 月 1 日から始まるAWS提供のパブリック IPv4 アドレスに対する新しい料金を導入しました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/identify-and-optimize-public-ipv4-address-usage-on-aws/

これまで 利用中のElastic IPアドレスや通常のパブリックIPv4アドレスであれば、課金の対象外でしたが、
特定のサービスに割り当てられているかどうかに問わず、課金が発生するようになりました。

AWS パブリック IPv4 アドレスの種類

AWSでは4種類のパブリック IPv4 アドレスがあり、新しい料金は、BYOIP を除くすべてのパブリック IPv4 アドレスタイプに適用されます。

  1. Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) パブリック IPv4 アドレス
  2. Elastic IP アドレス
  3. サービス管理のパブリック IPv4 アドレス
  4. BYOIPアドレス

いくら課金が発生するか

1 IP アドレスあたり 0.005 USD/時間 が課金されます。

本記事作成時の為替で1$=151円で1つのパブリックIPを1ヶ月(30日)利用する形で試算した場合:

0.005 * 24 * 30 * 151 = 543.6円 となりました。

この分だけ利用料がかかります。パブリックIPの数次第では安くないコストになりそうです。

パブリックIPv4アドレスを管理する方法

AWSにはIPv4アドレスを管理するためのサービス[Amazon VPC IP Address Manager]が用意されており、パブリック IPv4 の使用状況をモニタリングする事が可能です。Public IP Insightsのみで利用する場合は無料で利用可能です。Elastic IP アドレスを1つ払い出した状態でダッシュボードを確認しました。 リソースへの関連状況も含めて一目で把握しやすくなります。

パブリック IPv4 利用の最適化に関するベストプラクティス

・サブネットレベルでのパブリック IPv4 アドレスの自動割り当てを無効する
・サブネットレベルで無効化出来ない場合は、インスタンスの起動時にパブリック IPv4 アドレスの自動割り当てを無効化する

感想

Public IP Insightsは無料かつ簡単に作成することが可能のため、パブリックIPを多数保有する環境では有効化すると便利だなと感じました。