概要
セッション詳細: Introducing Cloud Service Mesh: A fully managed global scale service mesh
スピーカー: Ameer Abbas (Google Cloud Product Manager)、Chris Crall (Google Cloud Product Manager)、Arunkumar Jayaraman (Google Cloud Technical Lead Service Mesh)
セッション内容
今回はNext ’24 内で新たなサービスメッシュのサービスとして発表された、Cloud Service Meshについて紹介をしていきます。
まずサービスメッシュが必要な理由についてです。
Googleのサービスのようにグローバルに展開される大規模なサービスを運用する際に、信頼性の観点から各サービスをマイクロサービス化し、障害に強い作りとする必要があります。
また各マイクロサービス間の通信のセキュリティやサービスマネジメントもかかせません。
エンタープライズ向けにグローバルにスケールし、マネージドであること。そんなサービスメッシュが必要になってきます。
今回、これらをすべて満たす、Cloud Service Meshがリリースされました。
Google Cloud内ではマイクロサービスのランタイムとして、GKE、GCE、Cloud Runやそれらのプラットフォームで利用できるL7やL4のロードバランサーが存在します。
Cloud Service Meshはそれらへグローバルにマネージドでサービスメッシュを提供することができるため、ランタイムが異なっていたとしてもGoogle Cloud内で一元的にサービスメッシュを構成することが可能になります。
またデータプレーンの動作モードとして、Ambient Mode が追加されています。
Ambient Mode ではサイドカーコンテナを使用せず、かつポートをL4に統一することで、各サービスごとにL4かL7のどちらで通信するのかという問題も解消されるとのことです。
また、CSMのAPIはIstio API、Google APIs、Gateway for Mesh APIが提供されているため、各ランタイムに適した設定を行うことが可能です。
以下はIstioと比較した際のCSMの強みです。
最後に
Google Cloud には元々App Meshというサービスが存在しましたが、今回発表された Cloud Service Mesh を利用することで、エンタープライズ向けにグローバルに利用でき、またランタイムに左右されないというメリットがあります。
なお、CSMは発表された4/9 (現地時間) から5~6週間後にGAにローンチされ、近日中に公式ブログでお知らせするとのことです。
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