はじめに

国産ヘッドレスCMSのKurocoを提供するディバータさんから、新しくRAG管理ツールのKuroco RAGがリリースされました🎉

株式会社ディバータのプレスリリース(2024年4月23日 08時20分)生成AIの精度向上ツール Kuroco RAGをリリース

トライアル版を使わせていただけたので利用感などをレビューしていきたいと思います!
(マニュアルなどを確認できていないため正確じゃない情報があるかもしれません。あしからず。)

クイックスタート

Kurocoと同じUIのログイン画面を通ると、早速クイックスタートがはじめられるようになっています。

RAGのサンプルデータセットとしてITS(関東ITソフトウェア健康保険組合)のサイトデータのようなものが用意されています。

あらかじめ用意されたAPIを選んで質問することですぐにRAG問い合わせを体験できました!

どうやらヘッドレスCMSのKurocoと同じように、コンテンツ登録からAPIを提供するところまでをCMSで行うことで、ベクトル検索やRAG機能付きの生成AIモデル問い合わせAPIをUIとなるアプリケーションに提供するコンセプトのようです。

機能の確認

いくつか機能を確認してみます。

コンテンツ定義

Kurocoにもあった機能です。Kurocoでは、記事などのコンテンツの大枠の形式を決める機能でしたが、ここではRAG用のコンテンツを定義するためのものに変わっています。
埋め込みモデルを設定する箇所などもありました。

コンテンツ

コンテンツ定義で作成したスキーマに合わせたデータを登録、管理する機能です。

ベクトル変換の結果を確認できる機能があるようです。

API

これもKurocoにあった機能です。
Kuroco自体の制御やコンテンツ操作を行うAPIをGUIで自由に定義して、公開でき、認証やキャッシュなども設定できる便利なものです。

プリセットで用意されているのはベクトル検索とRAGチャットが行えるAPIで、今のところ対応モデルはGPTだけのように見えました。

メンバー管理

Kurocoと同じようにCMSのログインユーザー管理ができる機能です。
機能ごとの権限制御ができるのでAPIをメンテする開発者、コンテンツをメンテするユーザー部門のような権限を分けた運用が実現できるでしょう。

おわりに

まだ粗削り感がありますが、あらかじめ用意された管理画面でRAG用のデータ投入からAPIまで提供するのは、今いろんなところでスクラッチ開発されていそうな感じがするので一定の需要があるかもしれませんね!