AWS Summit Japan 2024 Day2に参加してきました。
以前、医療系のシステムに携わっていたことがありタイトルを見て「これは!」と思いセッションに参加しました。
また、大学・大学院時代に生物学の研究をしていたこともあり、研究関連の話題も登場して大変興味深く聴講しました。

参加したセッション

生成AIを活用して医療のイノベーションを加速する

印象に残った点

医療分野のトレンド、現在の技術を用いて課題解決に乗り出せること。

医療分野では、新しい治療法の発見と開発に膨大な時間とお金がかかっています。
新しい治療法の発見・開発を加速するためにはRWD(Real World Data)を活用することが重要です。

RWDを活用するためには、データを扱いやすい形にする必要がありますが、現状では複数経路で集められたデータ形式の違いから、データを組み合わせて活用することが難しいです。
他のスライドでも病院で生み出されているデータは構造化されていないため97%のデータが未使用であるという紹介がありました。

昨今の新薬は組織間の連携から始まっているため、データの連携を迅速・安全に行うことができると新薬開発において大きなアドバンテージとなります。

生成AIを用いることで新しい洞察を得ることができる可能性があります。

AWSには医療分野のニーズに合わせた目的別のサービス(Purpose-built)があり、これらを活用することで構築の難易度を下げることができます。

保存・分析で利用できる目的別サービス
AWS HealthScribe では患者と医師の会話から自動的に診療記録を作成することができるサービスで、海外では既に活用が進んでいます。

データの発見、統制、共有で利用できる目的別サービス
AWS Clean Roomsを利用すると元データを公開せずに組織間でコラボレーションをすることができます。

生成AIと機械学習のための目的別サービス

クラウドで生成AIを活用するとデータが学習に使われるのではという不安がありますが、Amazon Bedrockでは安心して利用することができます。

感想

私は以前、生物分野の研究に携わっていたことがありました。
当時、分析機器の発展により膨大なデータを取得できるようにはなったものの、そのデータからどのように関連性を見つけ出し、新たな知見を得るかが大きな課題でした。
今回のセッションを聞いて、この課題が一気に解決に向かっていることを実感しました。
これから医療分野では生成AIの活用により様々な発見がされると思います。
生成AIは医療に限らず、あらゆる分野にイノベーションを起こすポテンシャルがあるのだと感じました。