前回公開した研修記事「オリエンテーション編」の続編となります。
アイレットでは4月〜7月中旬までの3ヶ月半、2024年4月に入社した新卒社員の入社時研修を実施しました。
今回は、“アイレットの次世代を担うための土台形成”を目的に設計した「技術研修」にフォーカスし、どのような内容だったのかをピックアップしてご紹介します。
技術研修について
毎年実施している技術研修ですが、内容は毎年決まったカリキュラムを提供しているのではなく、昨今のニーズや流れに合わせてカスタマイズをしています。
今年度の技術研修も、企画設計時に新卒社員の配属先の事業部長へヒアリングを行ったり、現場で働く社員の声、先輩新卒社員の声を参考に研修会社の方と何度も擦り合わせして設計しました。
IT システム開発をする目的意識醸成を意識した内容を初日に導入し、新卒社員のモチベーションアップを行ったり、より配属後を意識して職種別研修の内容の充実化を図るなど、昨年よりバージョンアップした内容となりました。
今年度実施の技術研修の流れ
共通研修について
共通研修では、配属職種/事業部に限らず、同期全員で受講する研修です。
各事業部長にヒアリングを行い、アイレットの新卒社員が共通して身につけて欲しいスキルを本研修で扱いました。
今回はその中で、IT 基礎に着目してご紹介します。
🔹IT 基礎
IT 基礎では、以下の単元について、講師による解説とハンズオンを通して学びます。
- Introduction to デジタル人材(1日間)
- DX とは何か、なぜ必要なのか、どのようなデジタル技術をどのように使うことができるのか、新たなビジネスをデザインする考え方などを1日でコンパクトに学びます。
- IT インフラ基礎(オンライン)(3日間)
- IT 基礎スキルとして、「コンピュータ」「ネットワーク」「データベース」「システム開発全般」の知識習得を行います。
- IT インフラ基礎(講義+実機演習(オフライン))(2日間)
- シナリオにもとづいてスタンドアロンのコンピュータから Web システムを構築するまでの演習を体験し、システムの全体像を把握します。実機演習を通して理解を深め、スキルとして定着させます。
昨年に引き続き、東京・大阪・名古屋の3つの会場に分かれてオフラインで実施する集合研修を取り入れました。研修中はオンライン上でのコミュニケーションが主となりますが、この2日間は同期同士で肩を並べてお互いに教え合い、助け合いながら研修に取り組んでいる様子でした。
東京会場
大阪会場
名古屋会場
・対面研修を間に挟むことによって、気が引き締まった。
・実機を触らせていただき、苦手分野に自信がついた。同期と会う機会になったのが嬉しかった。
・実機に触る機会があまりなかったので、実際に触れることができ理解も深まったように感じた。
また、対面だと質問がしやすかったり同期と疑問や気づきの共有ができたのも嬉しかった。
職種別研修
共通研修が終了後、配属先の職種や事業部に沿って、開発コース・インフラコースに分かれて受講する職種別研修に入りました。
本研修では、事前に各事業部長にヒアリングを行い「研修中に身につけて欲しい」という要望を参考に組んだカリキュラムを各コースに導入し、より実践的な内容になっています。
開発/インフラエンジニアそれぞれにフォーカスした内容だったため、難易度が高い内容も含まれていましたが、全員が「しっかり吸収する」「自分が今できることを最大限に発揮する」という姿勢で望んでいました。
どちらのコースでも最後に「構築演習」を行い、これまで学んだ知識、身につけたスキルを活かして演習に取り組み、成果発表会を設けて演習の成果を同期・見学に来た社員の前で発表してもらいました。
・開発コース
本研修では、Python のフレームワークである Django、データベースアクセス、テスト技法についても学び、Python 構築演習では学んだ内容の総仕上げとして、データベースアクセスまでを含めた演習、成果物に対するテストを行うことで品質向上を意識した構築作業を行いました。
事前に現場からも要望が上がっていた、要件定義、開発、テスト、納品まで一連の開発工程を体験できる内容となっています。
Python 構築演習では、“企業に所属する開発チーム”として、Python(Django)と DBMS を連携した情報管理用 Web システムをチーム単位(4〜5名)・5日間で開発し、実際に開発したシステムの要件やデモンストレーション含む開発機能等を受講者が発表しました。
どのチームも短期間での開発とは思えない内容ばかりで、研修講師もとても驚いていました。
↑”勤怠管理”に着目したアプリケーション開発をするチームも・・・
・インフラコース
本研修では基礎的な部分から現場で必要と予想される「クラウドセキュリティ」に関する考え方や、各種オープンソースツールを活用した IaC に関するコース、
「クラウド構築演習」では、AWS 環境上にアプリケーション環境をデプロイする、実践的な構築演習を実施しました。
構築演習では、”小売業を営む企業に所属するエンジニア”として、AWS ベストプラクティスに則って CMS(WordPress)を稼働させるためのシステムをチーム単位(5〜6名)・5日間で構築しました。
そして、上記を実現するために採用した AWS サービスの説明と今回の構築経験を経て一番面白いと感じた点、苦労した点を受講者が発表しました。
チームで互いにフォローしあって課題を解決していく様子に頼もしさを感じていました!
↑事前に用意していた課題に加え、自由度の高いオプション項目や追加課題に挑戦する人も!
・今までの内容を全部使った演習でとてもためになりました。開発の流れを実際に体験できたり、相手を顧客として考え社会人としての姿勢に気をつけるなど大切なことを学ぶことができました。
・構築演習では、同じ配属になる同期と協力しながら演習を行え、自分の対人能力とテクニカルスキルの両方をあげることができたと思います。個人的には、ずっと資格勉強で座学しかやっていなかった内容を実際にサービスを構築することで具体的な成果物と結びつけることができ、資格勉強の助けになると同時に、自分でも自主的にクラウドサービスを触ってみようと思えました。
まとめ
今回紹介した技術研修は一部分となっておりますが、実際はもっと濃く、難しい内容もあったかと思いますが、24新卒社員全員が前向きに取り組み、学ぶ姿勢に人事もとても刺激を受けました。
7月12日に研修は終了し、現在は各現場に配属されています。
3ヶ月半の研修期間で学んだことや感じたこと、切磋琢磨し合う関係の構築、社会人としてしっかりと一歩を踏み出すことができていたら嬉しいです。
今後も、”「この人と一緒に働きたい」と思われるための人財になる”という意識を胸に、日々の業務に取り組んで欲しいなと思います。
配属後も、私たち人事も引き続きサポートしていきたいと思います。
写真コーナー
集合研修時に、各拠点で記念撮影!
東京会場
大阪会場
名古屋会場
研修最終日に実施した慰労会での記念写真!
新卒社員が人事に向けて、「ありがとう」と画像準備&全員で統一という嬉しいサプライズもいただきました!
この記事を読んでアイレットに興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧ください!
新卒採用ページ:https://www.iret.co.jp/newgraduate/
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!