入社後の研修が充実しているアイレット。
数々の研修がありますが、その中でも今回取り上げる新卒社員向けの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)研修」は他とは違う特徴があるのです。
それは、入社2年目の新卒社員たちが1年次下の新卒社員に対してレクチャーするということ!

入社して1年しか経っていない社員が新卒社員の重要な研修を担当するというチャレンジングな取り組みは、今年で5年目となります。

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本研修は、AWS 様と共同開催としては初の試みである AWS 認定先輩社員による LT(ライトニングトーク : 短いプレゼンテーション)大会の翌日に行ないました。
(LT 大会の様子はこちら)

AWS 様とアイレットが連携し、AWS の勉強に対するモチベーションも最高潮のタイミングでの研修提供となりました。

今回は、本研修をリーダーとして引っ張った社員へのインタビューと、ともに講師として研修を実施した7名のコメントをお届けします。

クラウドインテグレーション事業部
木村 凱斗

講師は8人!その中でリーダーとして統率

「AWS 研修」の実施、お疲れ様でした!まずは講師に任命された時の気持ちを教えてください。


昨年アイレットに新卒社員として入社し「AWS 研修」を受講したのですが、その際に講師として活躍されていた先輩社員の姿を見ていたので、もともと興味はありました。
まだ、業務で頻繁に AWS を触っているわけではなかったので、講師としての指導を行なうにあたって改めて AWS について勉強する良い機会にもなりますし、任命されて嬉しかったですね。


木村さんは本研修でリーダーを務められたとのことですが、どのように決まったのでしょうか?


講師が8人ということもあり、準備を進めるには誰かが統率する必要がありましたので、先陣を切って立候補しました。


準備はどのように進めていったのですか?


在宅勤務に伴い、講師や受講する新卒社員の所属拠点がそれぞれ異なるので、準備や研修も全てリモートにて実施しました。
まずは研修本番の約半年前にキックオフを行ない、そこから週に一度の定例を設けて進捗や相談事項などを確認、また随時社内コミュニケーションツールの Slack で連絡をとりながら準備を進めていきました。


準備段階で先輩社員からのサポートはありましたか?


昨年度講師を務めた先輩社員(エンタープライズクラウド事業部 杉本和也、第一開発事業部 吉田翔音)が2名、アドバイザーという立ち位置で参画してくださいました。主に研修資料の確認をしていただいた他、受講者がより理解しやすい伝え方といった“受講者目線”でのフィードバックをいただきました。

“ボリューム感”を意識した研修を準備

昨年受講した「AWS 研修」との変更点はありますか?


今回 AWS Skill Builder(AWS のデジタルトレーニング)を導入・事前に受講してもらい、基礎知識をつけたうえで研修に臨んでもらいました。
また、昨年度の受講者の立場として体感した研修の“ボリューム感”を踏まえて、内容を再構成する必要がありました。


私も昨年に本研修を受講しましたが、短期間でもしっかりと理解できるような研修内容・そのボリュームの調整は難しそうですね。


そうですね。ただ23新卒社員の皆さんは、認定資格をすでに取得している人も多かったので、ある程度の知識は持っているという前提で進めることができました。
また主な研修内容としては、業務で使う機会の多いインフラ分野を多めに、開発分野に関しては座学レベルに抑えるといったバランスで調整を行ないました。


その他に変更した部分はありますか?


研修で実施する小テストです。昨年度は選択式でしたが今年は記述式にしました。AWS の理解度をより深めるためでもありますが、23新卒社員の皆さんに頑張ってもらいたいという講師陣からの“期待”も込めてこのような変更を行ないました。

トラブル発生も講師陣がすぐ対応。業務により近い研修に

準備を進めていく上で、意識したことや工夫したことはありますか?


“期限を厳守すること”は何よりも気をつけていました。もともと本番の1週間前までには全ての準備を完成させるスケジュールで動いていましたが、やはりトラブルなど何が起きるか分からないので、常に余裕を持つようにしていましたね。
また、受講者が理解しづらい点はどこなのかを想定し、その部分は丁寧に解説しようといった働きかけができるように工夫しました。


事前の打ち合わせでは AWS Japanの方から研修についてお褒めの言葉をいただいたとか。


はい。本研修は「配属後の業務をスムーズに行なう」ということを目的として掲げていました。
事前の AWS 様との打ち合わせで改めて今回の研修の内容を共有したところ、「実務に近い内容の研修を、入社2年目の社員が講師として提供できるのは素晴らしい」とのお言葉をいただきました。直接評価いただけて嬉しかったですね。研修の土台を仕上げてくださった歴代の先輩社員の皆さんに感謝しています。


そして迎えた研修本番。いかがでしたか?


ハンズオンでは作成手順だけでなく削除手順も重要であるため、一連の流れを受講者の皆さんに実施してもらい、裏側で講師陣が次のハンズオンのために23卒社員36名分の環境を再構築するといった流れで進めていました。
ですが、実は AWS のリージョンに対してリソース作成の上限があり、オーバーしてしまったことで作業がストップ、研修が進行できないというトラブルが1日目に発生してしまいました。
すぐに対応し復旧・その後はスムーズに進行することができましたが、想定外のハプニングだったため、その日の終わりに講師陣の皆で対策を相談、2日目に向けて念入りに準備を行ないました。
そのおかげで2日目はトラブルなく、無事に研修を終えることができました。


イレギュラーな対応をすぐに実施できるのは素晴らしいですね。研修に対する受講者の反応はいかがでしたか?


皆さんとても意欲的で、AWS を触る上でのテクニックについてなど質問の内容が鋭く、“レベルが高い”と感じました。

“受講者”ではなく“講師”。視点を変えることが大事

研修を通して、学んだことや気づきはありますか?


いかに受講者に理解してもらえるか、その説明の仕方は講師の立場でないと気づけなかったと思いますし、リーダーとしてマネジメントの部分も学ぶことができました。また、本番と全く同じ内容・状況でリハーサルをしっかり行なうことの重要性も実感しましたね。


本番を想定した事前準備は業務でも重要ですね。


そうですね。今回の研修のような数十台にも及ぶリソースの立ち上げは今後の業務で起こり得る工程で、お客様の環境を触る上での“検証の重要性”を強く実感しました。


最後に、来年講師を務める新卒社員へのメッセージをお願いします。


“視点を変えること”が重要だと伝えたいです。講師が研修の実施に対して何を注意しているのか・意識しているのかなど、受講者の立場からは見えない部分が実は何よりも大事だと思っています。今回学んだ“検証の重要性”も、トラブルがあったからこそ気づきを得たことですし、受講者目線のままで講師を務めるのではなく、色々な想定ができるように視野を変えて頑張ってもらいたいですね。

受講者(23新卒社員)からのコメント抜粋

「先輩たちの技術レベル・対応力の高さを体験できて、自分も頑張ろうと思えた。」
「実際にコンソールを触ることで理解度が高まったのを感じました。モチベーションにも繋がって資格勉強を楽しくできています。」

講師を務めた他メンバーのコメント

エンタープライズクラウド事業部
今吉 琴音

「今回講師として研修に参加しましたが、私自身もすごく良い経験ができたと感じています。
私は IT 未経験で入社したので、昨年度の研修では予備知識がなく躓くことが多くありました。そういった経験から IT 未経験の新卒社員にもわかりやすい資料作成や説明を心掛けました。準備から当日の運営まで行ない、他の講師陣から学ぶ事も多くありました。お互いに連携しスムーズに進める事ができてとてもよかったと思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました!」

Global solutions事業部
NGUYEN HOANG THACH

「初めての講師と初めての指導ということで、うまくできるかどうか不安でいっぱいでしたが、他の講師の皆さんのおかげで無事に新卒研修を終えることができました。また、一緒に講師を務めた同期だけでなく、新卒社員の皆さんからも多くのことを学ぶことができました。全体を通して、とても特別でユニークな経験だったと思います。」

第五開発事業部
三浦 登哉

「まずは無事に終えることができて安心しています。受講者の方々の熱心に取り組む姿勢を見て頑張った甲斐があったなと思います。資料作りで意識したことは、昨年自分が受講したときに疑問に思ったポイントを盛り込むことでより受講者にとって理解しやすくするということです。私自身、事前準備の過程でサーバーレスアーキテクチャや AWS Lambda についての理解を深めることができたので、研修に携わる前と比較してエンジニアとして成長できたと思います。」

クラウドインテグレーション事業部
政木 星那

「数十人の前で何かを教えるという経験がなかったので、講師の依頼を受けた時は「講師としての役割を全うできるのか?」と不安に感じていました。しかし、十分な準備期間と同期や先輩社員のサポートがあったこともあり、研修当日は自分のペースで話せることができました。研修中意識したこととしては、受講者が躓いた時は積極的にフォローに回ることを意識して実行しました。今回の経験から、人前で話す力やトラブル発生時に柔軟に対応する力を養えることができたと感じています。」

第四開発事業部
中地 悠斗

「想定外の事態や担当外の講義を行なうなどもありましたが、それらを乗り越え、ひとまず無事に終えられたことに安堵しています。昨年の自身が受講側だったときを思い出して、理解が難しかった箇所はブラッシュアップできました。また、自分自身も準備から実施の中で AWS についてより学ぶことができた良い機会となりました。」

アジャイル事業部
上家 志遠

「AWS の業務経験があまりなかったため、任命を受けた時は不安でしたが、講師陣と協力しあって無事に研修を終えることができました。研修本番では、講師同士が密にコミュニケーションを取り合いながらスムーズに進めることができました。この経験を通じて、自分自身 AWS の勉強に大いに役立ちましたし、講義を行なうという経験から多くの学びを得ることができました。」

第一開発事業部
鈴木 悠介

「講師として誰かに教える経験、AWS の業務経験の両方が初めてだったため不安でしたが、講師の皆と連携し無事進めることが出来ました。プロジェクトを進める上では、受講者へのサポートを徹底して躓いたままにせず、研修が終わった段階で全員が同じ理解度になっていることを目指しました。実際の本番では、個別でフォローしながら、受講者の足並みを揃えて研修を進められたと思っています。自分自身としても多くのものが得られる良い経験でした。」

編集後記

昨年に私も「AWS 研修」を受講し、一つ上の先輩社員が講師として活躍している姿を見て“一年間の経験でこんなにも差があるのか” “こんなにも成長できるのか”と素直に感じたことを思い出しました。
インタビューを通して、あの時の先輩社員と同じ立場として22卒の同期が活躍している姿を見てなんだか誇らしくなりました。
今回受講者だった23新卒社員の皆さんが来年の研修でどのように講師を務めているのか、その姿を見るのが今から楽しみです。

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