こんにちは!広報の羽鳥です。
2024年8月1日〜2日にパシフィコ横浜ノースにて開催された Google Cloud Next Tokyo ’24 に参加してきました。
大型イベントへの参加はコロナ禍、育休を経て実に5年ぶり。
(参加する予定はあったものの、タイミングよく子供が熱を出します。あるあるですよね)
オフラインでのイベント、とーーーーっても楽しかったです!
中でも特にアイレットのブースで展示していた「生成 AI で世界のお祭りにトリップ体験」が興味深かったので、ブースで案内をしてくれたエンジニア・近藤 寛志 に色々聞いてみました!
「世界のお祭りに生成 AI でトリップ体験」とは?
まずは、「世界のお祭りに生成 AI でトリップ体験」のコンテンツついて私自身の体験レポートも交えながら簡単にご紹介します。
本コンテンツは、iPad 32面ディスプレイで撮影をすると、撮影した人物とポーズを生成 AI が判別して、世界各国のお祭りに沿った画像に加工してくれるコンテンツです。
ディスプレイの前で撮影するだけで現地のお祭りに参加しているかのような体験ができます。
私がブースに到着した際に、営業の内村が声をかけてくれたので一緒に体験してみました!
まずは、男性モードか女性モードを選び、撮影スタート!
今回は女性モードを選択しました。
そして待つこと約40秒・・・・
各国のお祭りに参加してるかのような写真が表示されました!
モニターに表示されているQRコードを読み取ると、画像のダウンロード、そしてSNSでシェアもできます!
ちなみに、四カ国のお祭りをイメージした加工をしてくれます。
- ホーリー祭(インド)
- リオのカーニバル(ブラジル)
- ヴェネツィア・カーニバル(イタリア)
- 死者の日(メキシコ)
仕組みについて
では、この面白いコンテンツの仕組みはどうなっているのか、ブースで対応してくれた近藤に聞いてみます!
本コンテンツは、アイレットが開発したイベントディスプレイ用 Flutter アプリを利用し、画像生成の生成 AI を活用したものになります。
今回の Google Cloud Next Tokyo ’24 での展示では、生成 AI の部分を Google Cloud を活用して、世界のお祭り体験を実現しています。
※イベントディスプレイ用 Flutter アプリは、ディスプレイやデジタルサイネージを活用した新たな体験創出を目的としてアイレットが新規開発しました。複数の iPad がシームレスに連動した映像表現により、通常のディスプレイとは異なるインパクトを創出できます。
構成図はこちら
画像生成で使用されている技術
- Stable Diffusion XL(SDXL)モデル (プロンプトからの画像生成、従来のモデルより画質が向上)
- ControlNet depth leres++ (画像から奥行きと構図を抽出。背景と被写体を判定まですることができるモデル)
画像生成手順は、以下の通りです。
来場者撮影
↓
撮影画像を ControlNet を用いて輪郭と奥行きを抽出
↓
Stable Diffusion で輪郭+奥行き+指示言葉(お祭りの内容等)を用いて画像生成
↓
お祭り画像完成
画像生成で使用されている Google Cloud サービス
- Google Compute Engine(GCE)
インスタンスタイプは a2-highgpu-4g (4GPU, vCPU 48)
その他使用技術
- Flutter(riverpod + hooks)
- WebSocket
ポイント
iOS/Android で動作可能
- 社内で使用していない iPad 端末にアプリケーションをインストールして使用可能。
- 複数の iPad を長方形や正方形に限らず配置することができるため、より自由な表現の可能性が広がる。
イベント会場での運用を考慮した設計
- 事前にコンテンツを同期しておくことで、ネットワークの輻輳発生時やオフライン環境下でもイントラネットを通じて動作が可能。
- 生成 AI 画像作成はクラウド上に構築しているがイントラネット内に構築する構成に変更も可能。
サーバー機が不要(iPad 端末1台にサーバーの役割を付与)
- 搬出入・設営時の手間を削減
- 複数端末の輝度や音量を一括調整可能
イベント会場ではインターネットが繋がりにくかったりします。
イントラネット内に構築する構成に変更が可能な点など、会場での運用を考慮した設計は重要なポイントです!
なぜこのコンテンツが生まれたのか
次に、なぜ本コンテンツが生まれたのかを聞いてみました!
Google Cloud Next Tokyo ’24 でのアイレットブースのテーマが祭りということで、お祭りに関連するコンテンツが作れないかと事業部内で検討しました。
生成 AI を使ったコンテンツということで、世界のお祭りを体験できたら面白いのではというところからスタートしました。また、社内で検証中の画像生成の生成 AI を活用すること、ブースに来てくれた方が生成 AI を楽しんで体験してくれるコンテンツとするためにチームで検討を重ねました。
ちなみに、四種類のお祭りは、世界のお祭りをいくつかピックアップして生成 AI に画像生成してもらった中でわかりやすく加工できたものを採用しています。
ブース対応の感想
ユーザーの反応を直接見れたのが良かったです。
コンテンツの仕組みに関する質問も多かったですが、印象に残っているのは、どうやってこういったアイディアを出しているかという質問です。
今回、イベントブースでの展示として社内でブレインストーミングして出てきたアイディアをさらに膨らませてコンテンツ化しましたが、どう生成 AI を導入して、活用していければ良いのかと悩まれる方も多いと思います。
アイレットでは、多くの企業様に 生成 AI の導入を支援しています。
お客様が抱える業務課題やテーマに関するヒアリングを実施して、生成 AI 活用の方向性をご提案し、お客様が最適な成果を得るための戦略的な支援をしますので、「生成 AI を導入したいけど、どう活用して良いかわからない」という方でも相談いただければと思います。
まとめ
アイレットのブースで展示した「生成 AI で世界のお祭りにトリップ体験」についてご紹介しました。
生成 AI × お祭りのアイディアを形にし、実際に多くの方がコンテンツで楽しんでくれたことが嬉しかったと近藤は話していました。
個人的に、2日間の展示ではもったいないくらい楽しいコンテンツだったので、今後も他のイベントや社内のイベント等でも活用していけたら良いなと思いました。
最後に、アイレットが提供する Google Cloud 生成 AI 導入支援サービスをご紹介します!
お客様が生成 AI 導入する際の技術支援を行なう Google Cloud のパートナー企業として「生成 AI ロケットスターターパッケージ 」カテゴリのパートナーに認定されているアイレットが、お客様へのヒアリングを実施し、生成 AI 活用の方向性をご提案。その後、本番導入に向けた開発・検証を実施する他、本番導入のための教育支援までワンストップでサポートします。
生成 AI の導入を検討している方はぜひアイレットへお任せください!
サービスページ:https://cloudpack.jp/service/gcp/vertex-ai.html
おまけ
今回のアイレットのブースは、海の家をイメージし、巨大ガチャなど楽しいイベントが盛りだくさんでした!
マーケティンググループ・イベント担当の馬場と記念に!
私と馬場が手に持っているのが今回お配りしたノベルティです。
皆様ゲットされましたでしょうか?
カラフルなエコバッグがとても可愛い!!!
そして外がとにかく暑かったのでうちわは役に立ちました。
みなとみらいがアイレット、cloudpack のロゴでいっぱいで、嬉しい光景を目にできました!
また来年も楽しみですね🎵
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!