はじめに
クラウドインテグレーション事業部 大瀬戸です。
今回初めてAWS re:Inventに参加してきました。
全体を通じて感じたことを記事にいたしました。
特に、re:Invent行ってみたいけどいろいろ不安だなーと迷っている方に読んでいただきたいです!
簡単な私のスペック
- 異業種から転職し、IT業界3年目。AWS利用歴1年半。
- 海外経験は異業種時代に半年ほどアメリカにいた経験あり
- 主な業務はAWSでのインフラ全般(構築、保守、技術支援など)
re:Inventに参加して良かったこと
- シンプルに楽しい
- セッションが段違いにわかりやすい
- モチベーションが上がる
- 視野が広がる
- コミュニティが広がる
シンプルに楽しい
セッションの充実度はもちろんですが、エキスポやre:Playなどイベント的な楽しさもあります。
エキスポではいろんなベンダーのブースに行ってSWAGをもらったり体験型の遊びもできたりします。
re:Playでは世界的なアーティストの生ライブを間近でみれたりします。
朝・昼は会場で食事が出てジュースやコーヒー、おやつも食べ飲み放題です。
セッションが面白い
セッションにもよりますが、スライド作成やプレゼンにかなり時間を要しているのがわかるくらい洗練されています。基本英語でのセッションが多いですが、日本語セッションもあったりキーノートに関しては同時翻訳機器もあります。英語のセッションでも文字起こしツールと翻訳ツールを使えば、環境にもよりますが、かなり高精度でスピーチ内容を把握できます。英語ができなくても十分楽しめると思います(もちろんできた方が何倍も楽しめる)
モチベーションが上がる
アップデート情報を誰よりも早く知ることができ、AWSのエンジニアから直接詳しい解説を聞くこともできます。
アップデート情報以外にも自分の興味のあるサービスや分野のセッションが無数にあるので、自分に刺さるセッションが必ずあります。
そこで得た知識をアウトプットしたり検証したくなり、もっとキャッチアップしたい、技術力を磨きたいという気持ちになります。
視野が広がる
同じプロジェクトや同じ領域ばかりをやっているとどうしてもマンネリ化しがちですが、普段使わないサービスや業界のセッションを聞くととても刺激になります。今自分が担当しているプロジェクトに無理に結びつけようとせず、興味本位でいろんなジャンルのセッションを聞くのも長い目でみれば自分のキャリアを広げることにつながるかと思います。
コミュニティが広がる
私の場合、普段在宅勤務のため自社の人との交流も薄いのですが、今回一緒にre:Inventに参加したメンバーと仲を深めることができました!
部署も全く違う方ばかりだったので横のつながりができるのはとても刺激になりますね!
社外のエンジニアともいろいろと交流をしたかったですが今回ではあまりできませんでした。各ベンダー主催の交流イベントやJapan Nightという日本の方向けの交流イベントもあるのでそういったところに参加してもいいかもしれませんね。日本のエンジニアと繋がるならre:InventでなくてもJAWSなどのコミュニティ系のイベントなどたくさんの機会はあると思います。海外のエンジニアと繋がるならある程度の英語力と積極性が必要ですね。それはまた次の機会に。。
次回に生かして。。!反省したこと
- 会場間の移動時間を甘くみすぎていた
- 英語力大事だが諦めも必要
- セッションが全てではない
- インプット/アウトプット/睡眠のバランス
会場間の移動時間を甘く見すぎていた
会場は全てで5つありますが、移動時間がかなりかかります。
効率よくセッションを回るために、初参加を通して得たコツを記載します。
Venetian、Wynn、Caesarを中心にスケジュールを組む
・Venetian、Wynn、Caesarは連絡通路を使えば最短5分くらいで着くのでその3つは移動しやすい(連絡通路の存在をいち早く見つけることが大事)
・キーノートやSWAG受け取り、エキスポなどは全てVenetianにあるので、Venetian、Wynn、Caesarにいる日に済ませておく
・キーノートは毎日Venetianであり、朝8:00か8:30から2時間ある(初日は夜)。全部の日程聞いていると結構時間を費やすことになるので回数を絞るか、オンラインで視聴する。
・宿泊ホテルによるが、Venetianに宿泊する(Venetianが多分一番高い)以外の人は毎朝移動に20分くらいかかる。キーノートを会場で聞くなら朝食時間も含めると7:00出発は確定なので覚悟が必要。
・ご飯はVentianが一番口に合わなかった(個人の見解)。メイン会場で人数もダントツなので質より量だから?と推測。
MGMまたはMandalay Bayのセッションは1日にまとめる
・MGMとMandalay BayはVenetianからシャトルバスで30分くらい(シャトルバスの待ち時間や渋滞を含めるともっとかかるこも)。MGMとMandalay Bayはその日その会場のセッションしか聞かないと決め込んだ方がいい
・Venetian、Wynn、CaesarからMGM、Mandalay Bayへの移動は30分以上かかるので日中に何度も移動するのは控えること
セッションは会場ベースで決めること
・どうしても行きたいセッションを何個か決めて、その日の他のセッションは近くの会場で行われるセッションから選ぶこと
・人気のセッションは同時中継で他の会場からもみれることがあるので要確認
・セッション予約していなくても早めに行って並んでいれば意外と入れるので、当日飛び込みのセッションであってもまだチャンスはある
・1つ1つのホテルがかなり大きいので同じホテルと思っても5分~10分くらい移動にかかることもあるのでその時間も見込んでおく
・朝食と昼食は各会場で無料で用意されますが、7:00-9:00と11:00-13:00と時間が限られているため移動を入れすぎると逃してしまう。おやつにドーナツとかもありますが甘すぎて食べれなかった。
・各会場内には「ask me」Tシャツを着た案内係の方がいっぱい立っているので、調べるより聞いた方が断然早い
・新規アップデートに関するセッションが前日や当日に発表されるので「AWS Eventアプリ」で要チェック
英語力大事だが諦めも必要
初日のキーノートは英語だけで割と聞き取れたのですが、4日目のWerner Vogels氏のキーノートは内容難しい&訛りが強い でついていけませんでした。
せっかく現地に来たんだから英語で聞いてこそ!と思っていましたが、変なこだわりは持たず同時翻訳機器(キーノートは会場で無料貸し出し)などうまくツールも使いましょう。
セッションが全てではない
行く前はいかにセッションを詰め込むかと考えていましたが、エキスポやアクション(5kmランなどは日曜日に事前予約が必要なものもあり)などイベント系のものもたくさんあります。re:Inventを楽しむならそういったものもスケジュールに組み込むべきだったなと思いました。
インプット/アウトプット/睡眠のバランス
眠いと全ての効率や質が落ちるので本末転倒です。
時間が空いたから適当に離れた会場のセッションを入れてみようとかはやめた方がいいと思います。
とくにキーノートなどで翌日の朝が早い日は早く切り上げれるよう段取りをしておくことも大事です。
セッションを詰め込みまくっても意外と理解できてないことが多いです。記事やメモなどにアウトプットして初めて整理されます。
re:Inventに参加する事を躊躇しているあなたに
以前、JAWSフェスタに参加した際、いろいろな方とお話しする機会がありまして、
その際にre:Inventの参加者募集をかけてもなかなか集まらないとおっしゃっている方がいました。
私も参加を躊躇していましたが、上司が背中を押してくれたこともあり今年参加してきたところ
本当に行って良かったと思いましたので、私のように躊躇している方の背中を押せればと思い、
「re:Inventに参加することを躊躇している理由ベスト5」を勝手にランキングにしてましたw
(順位に深い意味はありません)
その不安は杞憂だよということを伝えたく各理由にコメントしております。
「re:Inventに参加することを躊躇している理由ベスト5」
第1位:英語がわからない
第2位:海外不安
第3位:技術力が足りないから、僕/私にはまだ早い。。
第4位:ブログなどのアウトプットが大変そう
第5位:仕事に穴をあけれない
第1位:英語がわからない
これはなんとかなります。まず買い物や空港などの日常会話の場合はスマホで通訳させれば事足ります。(海外旅行で使うフレーズベスト100くらいは事前に勉強しておいた方がスムーズですが)
re:Invent中について、新サービスやアップデートの発表があるキーノートに関しては同時通訳機器の無料貸し出しがあり、re:Invent内で日本語によるラップアップセッションもありますので日本語だけでもキャッチアップはできます。
各セッションについてはスライドだけでもある程度概要は把握できますし、文字起こしツールを使えばプレゼンの内容も後からおさらいできます。
英語でQ&Aが飛び交うようなセッション(チョークトーク)もありますが、それは少し難易度が高いので英語に自信がない場合は、そのようなセッションは避けてもいいかもしれません。
re:Invent全体を通して言えますが、英語ができたらもっと充実できるのになあと感じる場所でもあります。1回目はそれを感じるために行って今後のモチベーションに繋げるくらいの気持ちの方が楽かもしれません。
第2位:海外が不安
正直、初海外の人にとってもうってつけのイベントだと思います。
まず空港内や現地滞在中に関してはre:Iventに参加する日本人がたくさんいますので困ったら聞ける状況が多いです。
またラスベガスは比較的治安は良い方だと思います。(※時間帯や通りによっては危ない場所もあるのでそこは要注意)
AWS re:Invent Japan Tourというものもありますので、そちらから参加すればホテルの予約などもやってくれるので安心です。
第3位:技術力が足りないから、私にはまだ早い。。
これはまさに私でした。
しかし、セッションを見てみるとレベル100(Foundational)やレベル200(Intermediate)のセッションも結構あります。(約3割くらい)
つまりAWSも経歴が浅いエンジニアにも来てほしいと思っている証拠です。
またアウトプットに関しても自分と同じような経験の浅いエンジニアに向ける気持ちで書けばいいと思います。
むしろそういった記事の方がPV数が伸びたりします。結構需要ありますよ!
第4位:ブログなどのアウトプットが大変そう
個人のお金で行く分にはやりたくなかったらやらなくてもいいですが、会社のお金で行く場合はある程度求められることだと思います。
私は正直確かに大変でしたw しかし書くことで学んだ内容が整理されていくのが分かりますので自分の力になっていることは確かです。
苦手意識がある方は行く前になんでもいいのでアウトプットをすることをお勧めします。
コミュニティ系のイベントレポートでも、簡単なトラブルシュート(すでに既出のものでもok)でもいいと思います。
そうすれば少しずつ苦手意識もとれて純粋にre:Inventを楽しめる気持ちが高まってくると思います!
みんなにこの技術を伝えたいという気持ちで勝手に体が動いて発信している。。!なんて領域に達してみたいですね笑
私もまだまだ修行中の身です。
第5位:仕事に穴をあけれない
re:Inventは移動日もふくめるとまるまる1週間です。
その1週間すら他のメンバーに引き継ぎできないという事は、re:Inventに関わらずよろしくない状況です。
怪我や病気などで1週間離脱することは想定すべきことだと思うので、その予行演習くらいの気持ちでいきましょう!
最後に
私も行く前はとても不安でしたが、今は本当に行って良かったと思っています!
(なんか嘘くさいアフィリエイトみたいですねw)
この記事が来年参加してみようかなと気持ちの後押しになれば嬉しいです。。!
2024年12月19日(木)18時より、「AWS re:Invent 2024」のポイントを解説する「AWS re:Invent 2024 re:Cap presented by iret」を開催します。 |