はじめに
こんにちは!クリスです!
2025年5月28日に開催された Google Cloud Data & AI Summit ’25 Spring に参加してきました!
このイベントは、Google Cloud が提供する BigQuery や Looker といったデータ分析ツールを、生成AIとどう融合させてビジネス価値を生み出していくかをテーマにしたものです。
私の今回の目的は、「データの民主化」がどう実現されるのか、そしてそれを支えるAIの進化をこの目で見て、感じることでした。その学びと気づきを、この記事でシェアしていきたいと思います!
スケジュール
開催日時:5 月 28 日(水)13:30 – 17:40
開催方法:ハイブリッド(Google 渋谷オフィス / オンライン配信)
会場
場所は Google渋谷オフィス。駅直結でアクセス抜群!
受付を済ませると、会場内は3つのTrack(ホール)に分かれており、それぞれで異なるテーマのセッションが並行して進行。まるで映画館のようにスケジュールが表示されていて、雰囲気も未来感がありました。
ハイライト
Opening Session:生成 AI はデータドリブン経営の救世主か? ~ Google Cloud が考える Data x AI、ビジネス プロセスの融合
登壇者:Google Cloud データアナリティクス事業本部 執行役員 濱田 真 氏
冒頭のセッションでは、日本のデータ活用の現状について厳しい現実が語られました。
IMD世界デジタル競争力ランキング「ビッグデータとアナリティクスの活用」部門で、日本はなんと64カ国中64位。
この結果は衝撃的でありながらも、「個人の効率化に留まっているAI活用が、企業全体の変革にまだつながっていない」という現状が背景にあるとのこと。
特に印象に残ったキーワードがこちら:
- Real-time:過去・現在・未来がシームレスにつながる時代へ
- Agentic:非構造化データやマルチモーダル(音声・画像・テキストなど)データのリアルタイム分析
- AI × Data × Processの一体化:個別ではなく融合して考えるべきという提言
今後は、顧客の感情や工場の動きといった「生きたデータ」をリアルタイムに分析する時代が到来し、自然言語でマルチモーダルデータを分析できるのが当たり前になるという未来像が語られました。
セッション:「生成AIが拓くデータ活用の新境地」
登壇者:Google Cloud カスタマー エンジニア データ アナリティクス スペシャリスト 山田 雄 氏
こちらのセッションでは、Google Cloud の新しい取り組み「データ エージェント ファミリー」が紹介されました。
ポイントは、「誰でもデータを扱える世界」を目指すという点。
専門家しか使えなかったデータを、AIの力で誰でも簡単に扱えるようにすることで、イノベーションのスピードを加速させる狙いがあります。
今後登場予定のエージェントには以下のようなものがあるそうです:
- Data Engineering Agent:BigQuery上でのデータ準備を支援
- Data Governance Agent:自動でメタデータを管理
- Data Science Agent:データのモデリングを簡単に作成可能
- Conversational Analytics Agent:会話ベースの分析機能を提供するエージェント
また、独自エージェントを作成可能なGoogle独自のフレームワーク「ADK」や、「MCP Toolbox」といった開発基盤も公開されていくとのこと。
会場の雰囲気と休憩の様子
セッションの合間には、軽食とドリンクの提供があり、参加者同士の交流も活発でした。
一番印象的だったセッション
Agentspace と COGMA で実現するノーコードデータ活用
登壇者:クラウドエース株式会社 事業推進本部 GenerativeAI 事業部 部長 杉山 裕亮 氏
このセッションでは、こんな一言がとても印象に残りました。
「AIが仕事を奪うのではなく、AIを使える人に仕事を奪われる」
杉山さん本人によると、これは「奪う」というよりも、AIを使える仕事であればむしろ任されたい、奪われたいという前向きな意味が込められているとのこと。
この考え方がとても響きました。
AIが得意な作業は効率的にAIに任せ、人間はその分の時間をビジネスソリューションや創造的な仕事に集中できれば、全体の生産性も大きく向上するはずです。
そして何より、AIを使いこなせるエンジニアになることこそが、これからの自分のキャリアの目指すべき方向だと強く感じました。
このセッションの紹介をより詳しく見たい方はぜひ下記記事をご覧いただけると嬉しいです!
それいけMSP!Google Cloud Data & AI Summit ’25 Spring参加レポート! ~GenAI Opsに高まってみた
現地参加者限定の抽選でTシャツが当たった!
さらに、会場では現地参加者限定の抽選イベントもありました!
景品は、
- Google Cloud Tシャツ
- 『Google Cloud データエンジニアリング入門』の書籍
- ステッカーセット
など、参加者にとって嬉しいラインナップ。
私も抽選に参加してみたところ……
なんとTシャツが当たりました!🎉
思わぬプレゼントにとても嬉しくなり、イベントの満足度がさらにアップしました!
さいごに
今回のイベントを通じて、「データ活用の未来」について新しい視点をたくさん得られました。
生成AIは決して魔法の杖ではないけれど、「誰もがデータを使いこなせる社会」をつくる可能性を秘めています。そして、そうした社会において、私たちエンジニアはAIとどう共存し、どう活用していくかが問われているのだと思います。
これからも、自分自身のスキルを磨きながら、AIとともに成長していきたいです!